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2011年6月25日 (土)

スーパー8

8 スピルバーグ製作で、内容不明のSF映画と聞けば、封切直後に劇場に足を運ばなければなりません。

さて、秘密主義を貫いて製作された作品でありますし、ここからネタばれですので、未見の方は、ご注意ください。その内容は、アメリカの田舎町で8ミリ映画を製作している子供達のグループが、偶然、軍用列車の脱線事故にめぐり合い、その貨物室から逃げ出したエイリアンと遭遇するというお話です。

いわば、「ET」のようなストーリーですが、なにしろ、エイリアンが、巨大で獰猛で、人まで食いますので、なかなかハードなつくりです。もっとも、その姿に似ず、宇宙船まで作り出す知能を持ったエイリアンという設定ですので、最後の最後で、少し甘い風味になるのが、スピルバーグ的でしょうか・・・。

ともかく、タイトルの「スーパー8」自体が8ミリの商品名ですので、子供たちのアマチュア映画作りや思春期の交友関係が中心で、それもなかなか楽しめます。スピルバーグ自身の自伝のような気もします。私自身、子供の頃、8ミリ映画製作に凝った時期がありましたので、なんとも懐かしい気がします。最後のタイトルロールの中で、子供たちが完成させた8ミリ映画の映像が出るのですが、24コマでチラチラする、ややボヤケタような8ミリ特有の画面は、真にうれしい限りです。もっとも、私の8ミリ映画の場合は、シングル8のモノクロの時代劇でしたので、あんな可愛らしい女性はいませんでしたナ。

それにしても、子供たちの青春時代と懐かしさを除くと、これまでによくあるストーリーでした。それほど秘密にして守るべき画期性は感じられません。それに、公開した以上、売り物のパンフレットぐらいには、エイリアンの姿を出して欲しいものです。あれは何本足ですか? どうも、宇宙船の技術とは結びつかない間抜けな顔しか、画面では見えないのです。今後、デザイン図だけでも、公開してほしいものです。

2011年6月11日 (土)

デモンズクロニクル

忘れないうちに、食玩の話題をもう1回。お約束した「デモンズクロニクル」のお話です。この食玩は、西洋の悪魔の姿をフィギュア化したシリーズです。欧米なら、神をも恐れぬ所業なのでしょうが、ここは日本、絶対神のいない国です。その代わり、生きとし生けるものすべてに魂が宿り、八百を超える神々が御住いになる国です。妖怪の次は、西洋の悪魔だと考えてもおかしくはありません。(本当?)

Photo 結果、ヤノマンという名のメーカーの目論見どおり、結構人気がでて、シークレットなどはオークションで高額で取引されているようです。これらの製品は、チェスピースサイズながら、実に見事な細工と彩色ですが、さすがに手間がかかるのか、完全な彩色したタイプとブロンズ調だとか称して、単色のままで出荷されているものが混在したブラインド商品だけに、なかなか全種類コンプリートすることが困難なシリーズです。オマケに、数少ないシークレットや色のバージョン違いなどもあり、真にコレクター泣かせのシリーズです。

絶頂期には、上の写真の表紙のような解説書まで出版されています。

私も、販売されていた当時は、しっかり収集していましたが、結局、抽選であたる懸賞品の1体だけはゲットできませんでした。それは、下の2枚目の写真の上段の中央に居る、角と翼のあるオーソドックスな姿のデーモン像なのですが、透明な素材を使った色違いのフィギュアが有るそうです。くじ運の強い娘(笑)の協力も頼んで応募したのですが、外れてしまいました。

以下、コレクションの一部をご紹介します。シリーズも数を数えておりますので、かなりな種類がありますが、実は、いまや、残りはどこに置いたのかもわからない状態ですので、フルコンプリートにこだわる気も失せております(笑)。もっとも、きちんと整理すれば、タタキ売る際の価値が高くなるかもしれません。H23611_0021 H23611_0031 H23611_0041

なお、これらのフィギュアの原型は、ヨーロッパの中世に描かれた「悪魔の辞典」が本ネタです。これも邦訳されております。悪魔の種類の挿絵が楽しい読み物です。いわば、妖怪が江戸時代の絵草子をもとにしているのと同じ手法です。造型しは、この手のものの第一人者竹谷隆之です。

2011年6月 5日 (日)

翼竜 トゥプクスアラ

サイドショウのダイナソーリアのシリーズから、「翼竜 トゥプクスプラ」というスタチューが発売されました。舌を噛みそうな名前の翼竜であり、決して覚えきれる名前でもありません。しかも、なんとも不恰好で珍奇なフェイスをしておるのです。何故、サイドショウがこの翼竜をスタチュー化しようとしたのか、よくわかりません。

Photo_5 翼竜の図鑑を見ると、こんな翼竜専門の図鑑があるのも驚きますが、実は、大変種類も多くて、立体化に向いているようなヤツはいくらでもいます。

第一、翼竜といえば、有名なプテラノドンから立体化するのが礼儀というものではないでしょうか。次に、ランフォリンクスなどでしょう。こいつは、次の次の、そのまた次ぐらいではないでしょうか。

すみません、つい愚痴になりました。まあ、ご覧ください。正面からの顔は、情けないものがありますゾ。

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世界の怪魚

世界中の淡水性の「怪魚」を特集した雑誌を見つけました。淡水性の怪魚とは、英語でモンスター・フッシュと呼ばれ、大体体長1mを超え、体重10kgを超える魚のようです。中身を見ると、図鑑で知っている姿より、人が釣り上げたばかりの写真ばかりであり、その巨大さは物凄いインパクトがあります。思わず衝動買いをしてしまいました。

Photo_4 こうして見ると、世界の川には、数魚くの巨大魚が生息しているわけですが、やはり、アフリカや南米の巨大魚は、モンスター・フィッシュと呼ばれるにふさわしい獰猛無比の面がまえをしています。

表紙の怪魚は、コンゴの幻獣ムベンガ(ゴライアス・タイガー)という魚です。なんとも、恐ろしい歯並びです。この他、北米の豪槍アリゲーターガー、カリブの銀鱗ターポン、南米では、密林の花火ピーコックバス、炎の朱雀ツクナレ・フォーゴ、神龍ピラルクー、アジアでは、鳥の赤だるまジャイアントグラミー、アジアの虎ダトニオ、闘神パブアンバス、鬼神タイメン、深遠の主グーンシュ、雷神シャドー、オーストリアの紅蓮大陸の獅子グードゥー、ヨーロッパの激震ウェルズ(巨大なまず)、アフリカでは、暴君ナイルパーチ、などなど、物凄いニックネームとともに、世界のモンスター・フィッシュが紹介されています。

もう少し、中身が体系的に整理されておれば、よろしいのですが、そこは釣り雑誌ですので仕方ありません。ただ、こうした怪魚を求めて、世界の秘境に釣り旅行をする人が存在することは驚きです。かなりサバイバルな旅になるようです。頑張って欲しいものです。

プリンセス トヨトミ

昨夜、「プリンセス トヨトミ」を早速観て来ました。なにしろ、原作が、奇想天外なストーリーを得意とする作家、万城目学(まきめ まなぶ)とあっては見逃すわけには参りません。「鴨川モルホー」「鹿男あをによし」などの独自の世界の創造には驚きます。それにしても、ウルトラQ世代にとっては、このお名前は、どうしても、まんじょうめ博士と呼びたくなります(笑)。

さて今回は、大阪が舞台です。予告編の「大阪全停止」などという宣伝コピーにあおられ、すっかりSF小説だと思い込んでいましたが、全然違ったのですね。

大阪の独特の風土から、こんなお話もあるのかと、なんか納得した気もします。未見の方もいるでしょうから、詳しくは申せませんが、大阪府民が、中央政府に対して、400年間、共通の秘密を守り伝えていたという荒唐無稽の物語です。それがタイトルのままなのですが、赤いじゅうたんを敷き詰めた、長い長い、秘密の地下道が舞台であり、父と子の親子の絆の話であり、大阪気質の風刺でもあります。

Photo_3 お話自体は、ロケもよく撮っていますし、次の展開が読めなくて、結構楽しめました。しかしながら、映画を見た後は、いくつかの素朴な疑問が浮かびました。もっとも、パンフレットを読みますと、脚本家が「つじつまよりは、スッ飛ばして書いた」と言っていますので、細かな点を指摘するのも大人気ないですが、誰か答えを教えてほしいのです。

まず、第1点、綾瀬はるか扮する「ミラクル鳥居」とプリンセスの出合いのお互いのインスピレーション、拉致騒ぎの過度なおせっかい等に漂う雰囲気の演出には、どんな前世の因縁があるのでしょう。・・・実は、前世は姫の乳母か、腰元か?しかし、姓が鳥居では辻褄が合いません?それに、何故、松平と組むのかという劇中の問いへ答えは?気になります。

第2点、堤真一扮する「鬼の松平」は、前世が徳川の武将なら、親父が大阪出身では辻褄が合いませんぞ。・・・離婚して母方の姓に変わった?

第3点、ラストの富士山の白い十字架が気になって気になって・・・・パンフレットに回答がありました。しかし、この象徴するものを理解せよという方に無理があります。

第4点、大阪のオバちゃんの関係は、原作のほうが正解と思いますが、あの分厚い原作の小説を読む心の準備ができません。・・・オバちゃんが家にじっと隠れているとは思いません,。多分、大阪は全停止しないでしょう。

最後に、OJOを守り抜く組織とは、トヨトミの家系は代々女系なのでしょうか?・・・王子なら、どうするのでしょうか?これが最大の謎ですぞ。

ほかにもありましたが、夜が明けると忘れてしまいました(笑)。ということで、鑑賞後も、二度楽しめます。是非、ご覧ください。

なお、綾瀬はるかが輝いています。この女優さん、何度も言いますが、容姿は好みではありませんが、素肌美人で天然性コミカル演技とますます贔屓になりました。TV版「鹿男あをによし」を再見しようかな。

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