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2011年3月27日 (日)

スタン・ウィンストン

Photo スタン・ウィンストンといえば、ターミネーターなどの特殊効果の第一人者です。先般、惜しくもお亡くなりになりました。その功績をまとめた本、タイトル名もズバリ「ウィンストン特撮」、いわば、円谷特撮というノリです。

この本は、残念ながら日本では発売されておらず、大型本の洋書になります。アチラの図鑑などの本の大きさに感激します。やはり、日本人と西洋人の体の大きさの違いか?それとも住む家の大きさのせいでしょうか。大きな頁に大きな写真が無造作に掲載されています。チマチマと貼り付けている和書とは雰囲気が随分異なります。うらやましい限りです。そういえば、美術館などもそうですネ。ルーブル博物館など、畳何畳敷きもありそうな絵画が馬鹿でかい宮殿の空間にどんと配置されています。スケールが違います。まあ、これが大陸と島国のちがいというものでしょうか。

さて、この洋書は、当然、英語なので全然中身がわかりませんが、彼が特殊効果を手がけたターミネーター、エイリアン2、プレデター、そして、ジュラシック・パークなど、SF映画の名作が続きます。そして、その技術は、映画製作を重ねるとともに、よりリアルに、より巧妙に、そしてあっと驚くような画期的なものに進化していきました。この本では、そんな特撮の裏側の世界に精密な写真多数で誘ってくれます。

シュワルツネッガーそっくりの人形、恐竜の皮を脱いだロボットなど、ため息が出ます。なにより、彼のスタジオのスタッフ達の画力、造形力、CG技術、人が入るタイプのものでも、日本の着ぐるみと全く次元が違います。まるで機械をつけたサイボーグです。金の掛け方が違うのでしょうね。それにしても、ターミネーター3では、本物のロボットまで作り出したそうですから、その技術力の高さには驚きます。また、彼の手になる人形が使われているとは全くわからなかった映画があることも驚きました。スーパーリアリズムともいうべき彫像にはほんとに驚きます。粘土原型などは本物そっくりですよ。みなさん、一度、この本をご覧ください。この本が日本円で3883円とは驚きです。安い、お買い得ですよ、今。

それにしても、一度、この夢の工場とも言える、スタン・ウィンストンのスタジオを訪れたいものです。

黄金の眼

もう1本、私にとって幻の作品を入手しました。邦題は、「黄金の眼」、1968年製作のイタリア映画です。原題はDenger: Diabolik、原作は、ダイアボリックという怪盗が主人公のコミックだそうです。

この映画は、なんかの映画の併映で観たのだと思います。昔は、映画は2本立てが普通でした。とても、いまは考えられませんが、結構、添え物の方が、目当ての映画以上に面白いものがありました。例えば、邦画でも、楽しい忍者映画のつもりが、「続忍びの者」の非常さと残酷さにショックを受けたときに、併映の「座頭市」の痛快さと楽しさに癒されたものでした。以来、筋金入りの座頭市ファンです。

話がそれましたが、断片的な記憶では、怪盗のかっこよさと、あっと驚くラストの衝撃が忘れられなくて、もう一度観てみたいと念願しておりました。しかし、この作品も、VHS化も、LD化も、DVD化もありません。

1 今回、たまたま、アチラ版VHSが日本のアマゾンへ出品されているのを見つけましたので、早速ゲットです。なお、その後、DVDもあることが判明、輸入する手配をしております。まず、VHSが到着しましたので、さっそく視聴です。ところで、もう、VHSビデオデッキは、発売されていないのですねえ。今後、山とある私のVHSコレクションはどうなるのでしょう。

またまた話がそれましたが、その内容は、予想をはるかに裏切って、とんでもないレベルのチープなものです。多分、当時、世界を席巻していた007のエピゴーネン群の末端の作品なのでしょう。主人公の怪盗は、ジョン・フリップ・ロー。あのバーバレラに出てくる羽の生えた天使役です。冒頭から、煙幕で現金輸送車を遅い、早回し撮影の車で逃げ回ります。また、相棒の女と徹頭徹尾いちゃつきます。多分、大人のファン向けのお色気サービスのつもりなのでしょう。セットは、ぶっとんだようなダサいモダンの極みで、スケスケのシャワー室が笑えます。ともかく、馬鹿馬鹿しく、エロチックな音楽に乗って、C級的にお話が続きますが、出演者は、結構、観たことのある脇役が出ています。監督は、やはりイタリアンB級ホラーの巨匠(?)のマリオ・バーバです。

さて、最後の最後、唯一、記憶に鮮明なラストシーンですが、未見の方は、この先は読まないでください。ネタばらしします。地下にある怪盗の秘密基地、このセットのとっぴなデザインのチープな作りに笑いますが、ともかく、この地下基地に、警察がいとも簡単に侵入し、その交戦の中で、溶けた金塊が怪盗自身に降り注ぎ、ヘルメットをかぶった顔の部分以外が銅像化するのです。当然、怪盗は死んだと思われるのですが、最後に、眼が・・・。この場面だけがやはり強烈です。もっとも、この後どうするの?と心配してしまいます。

 感想としては、まあ、スパイ映画全盛時のチープな映画でしたが、個人的には、これで気は済みました。

追伸 注文していました海外版DVDが届きました。さすがに画質は、VHSより数段上等です。DVDの表紙の怪盗ダイアボリックの覆面姿をご覧ください。なんとも形容しようがありません。4 

2011年3月26日 (土)

豪勇ペルシウス大反撃

「豪勇ペルシウス大反撃」という映画があります。1966年に公開されたこの映画の予告編を見た記憶があります。ほんの数秒でしょうか、その予告編の映像に映し出された、河から出てくる巨竜のリアルさに驚嘆しました。 当時は、それ以外の情報はまったくありませんでした。

 その後、あの伝説の編集者の大伴昌司さんが監修した、キネマ旬報の別冊「世界怪物怪獣映画大全集」という特集号にこの巨竜の白黒写真が掲載され、そのおかげで映画の題名が判明しました。そして、その紹介記事と写真を何回見たことでしょう。本物の爬虫類のような眼や鱗の皮膚感など、東宝のゴジラなどの着ぐるみとは全く別次元のような気がしたものです。

この映画の本編を見たい、その思いは募る一方でしたが、一向にビデオ化もLD化もされません。そのまま、数十年が流れ、(私もすっかり忘れていました・・・。)

しかし、最近、この映画を観たというブログの記事に触発され、ついに、痺れを切らして、「殴りこみ兄弟」の海外DVDを購入したように、あちらの原版で鑑賞する事としました。ホントに便利な時代ですね、まず、インターネットの検索で、原題から英語のタイトル名を割り出し、あちらのアマゾンを使ってDVDを購入したのです。

ちなみに、原題は、イタリア語でPERSEO L'INVINCIBILE、アメリカ公開版題名がMEDUSA VS. THE SON OF HERCULES、そしてアメリカTV放映時題名がMEDUSA AGAINST THE SON OF HERCULESということです。

Photo ちなみに、これが、アメリカ版DVDです。左上にいるのが、お目当ての巨竜です。右上のが、植物怪獣のような、人を石にするメデューサです。人間型でないのが、ユニークです。

3月15日に注文して、3月26日に我が家に到着しました。早速、視聴しました。

お話は、お定まりのイタリア史劇です。二つの国の争いの中、野に捨てられてた主人公、(下の写真の男)が美しい姫君をめぐって、野心家の王子と争い、巨竜やメデューサを退治して、めでたしめでたしというお話です。メデューサを倒せば、石になった人間が元に戻るという設定は、もともとのお話か、ユニークな設定か不明ですが、そのあたりが日本名の「大反撃」につながっています。

さて、肝心な巨竜ですが、実物大の張りぼて製です。当然、あまり動きませんし、同じ動作の繰り返しでした。また、下半身といえば、前足以外は川の中です。なにしろ、特殊効果は、あのカルロ・ランバルティなのです。時代からいっても、それ以上を望むのは無理でしょう。まあ、長年の夢がかなった、ということで、これ以上は何も申しません。観た、それだけで十分です。

2011年3月19日 (土)

倍速視聴映画

Photo 映画「トワイライト サーガ エクリプス」をDVDで視聴しました。ご存知、吸血鬼と人間の恋愛映画「トワイライト」シリーズの第3弾です。アメリカなどで大ヒットを飛ばし、シリーズ化しています。題名のトワイライトとは、日本語で「薄明」のことで、「エクリプス」とは日食などの「食」のことです。もっとも、この題名の理由はわかりません(笑)。

実は、このシリーズは、どうしても劇場で見る気がしなくて、いつもDVDの発売を待って見ています。第1作は、まだまともに見ていましたが、2作目は、ほとんど倍速視聴です。ところどころ出てくる人狼や吸血鬼同士の戦いのシーンは、なかなか斬新な映像なのでじっくり見るのですが、主人公二人の生ぬるいラブシーンは、もう、この歳になると、長時間正視できません。生殺しは我慢できないのです。いつも、倍速になります。おかげで、ほとんどストーリーの機微を知りません。

さて、今回の作品ですが、冒頭、お花畑の二人の睦びあいは、やたら長く、結局、すぐに倍速になりました。その速さの中で、人狼との三角関係のようなシーンが続きます。ヒロインの態度や理由などがわけわからんまま、ラストのクライマックスになりました。第1作からの敵役、因縁の女吸血鬼がついに滅ぶのです。私にとっては、このシーンだけが見所でした。

今後、第4弾の続編が予想される流れですが、どうも吸血鬼映画というだけの義理?で見ているのが現状ですから、次回作はどうしようか?とほんとに悩みます。まあ、倍速視聴では、このシリーズを評価する資格はありませんが、結局、主人公の吸血鬼の四角いでかい顔が好きになれない性かもしれません(ゴメンナサイ)ので、なんとか正常に映画を見てから判断することにしましょう。

2011年3月15日 (火)

私のコレクション模様

これまで、私が長年に渡って収集してきました本やDVD、模型などをご紹介してきましたが、そのコレクションがどんな模様になっているのか、ご報告します。機能的なケース棚など片付けるアイディアをお教えください。

なにしろ、小さな我が家ですので、コレクションは狭い部屋に手当たり次第、積み重ねているのが現状です。

H23313_0071右の写真が、物置と化した、かつて書斎だった部屋の状況です。映画や図鑑関係の本やDVDなどを何重にも両サイドの書棚に突っ込んでいます。しかも、床にもブックラックなどH23313_0011を置き、身の置き場もほとんどありません。

また、別の部屋には、主に模型を積み重ねています。木製の白いラックもありますが、置き場所に苦慮した挙句、無謀にも、やわいプラスティック製のコレクションケースに入れてレジン製の模型を積み重ねているのです。

H23313_0051 H23313_0041

その反対側も模型の陳列場所です。私自身、何がどこにあるのか、よくわかりません(笑)。特に、魚類、妖怪、恐竜などの食玩関係のミニフィギュアも多数押し込んでいます。

このほか、廊下などにも一部はみ出して、ソフビ系の模型を置いております。押入れにもケース箱なども突っ込んでいる状況です。容量的には、もう限界ですし、「整理せよ」という厳しい声も山のほうから聴こえます。

どなたか、整理方法の良いアイディアを教えてください。

・・・やはり、丈夫なコレクションケースを備えるしか、ないのでしょうね。地道に資金計画から始めるしかないデスカ。

2011年3月13日 (日)

フランケンシュタインの怪獣

 フランケンシュタインの怪獣とは、ハリウッド映画のボリス・カーロフが扮するフランケンシュタインの怪物ではなく、東宝円谷特撮映画の黄金期に製作された怪獣映画、しかもたった2作しか製作されなかった異色のシリーズに登場する巨大モンスターのことです。

Photo_3   もちろん、この怪獣は、オリジナルのフランケンシュタインからの由緒正しいモンスターであり、映画の設定としては、第1作「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」において、第二次世界大戦中にドイツナチスが研究していたフランケンシュタインの心臓を同盟国日本の広島に輸送した結果、投下された原爆の放射能の影響で巨大化し、突如現れた地底怪獣と戦うというものです。第二作目は、そのフランケンシュタインの怪獣の組織の一部が、海と山でそれぞれ巨大化し、なんとも安易に命名されたサンダとガイラという兄弟怪獣が戦うという物語です。

 何故、このようなストーリーが実現したかというと、私の記憶が正しければ、かの有名な、キングコングを創造したオブライエンによる「キングコング対フランケンシュタイン」という幻の企画が、はるか東方の地の映画会社に持ち込まれ、キングコング系が「キングコング対ゴジラ」となるとともに、フランケンシュタイン系が、「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」として実現したそうな。・・・もうほとんど伝説と神話の御伽噺のような言い伝えです(笑)。間違っていたら、ゴメンナサイ。

 ともあれ、この2作品は、当時の円谷怪獣黄金時代の明るく楽しい怪獣映画とは、雰囲気もサイズも一線を画しています。暗く陰鬱な怪奇映画の雰囲気を漂わせ、ゴジラ50mという怪獣標準サイズではなく、身長20mというより人間に近い(?)サイズで、人を喰うという怪獣なのです。しかも、逆に言えば、周りのビルなどのセットが大きく造る必要があり、特撮もよりリアルに、日米合作の大人向けのテイストのせいか、水野女史もさらに色っぽくなっており、いまでも根強い人気があります。特に、傑作という呼び声の高いバラゴンの怪獣造型、人喰いのガイラ、究極のレーザー戦車砲、操演の集大成のような巨大なタコなど、後世まで名物となるキャラクターが登場しました。

Photo_4  ところで、何故、いまさらこの映画のブログかといいますと、第2作目の「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」のパンフレットをついにオークションで入手したのです。第1作目は、結構早くゲットできていたのですが、第2作目は、人気が非常に高く、なかなかの手が出ませんでした。やっと、大願成就です。これで、失われていた映画パンフレットのコレクション群もほぼ復元しました。ということで、是非ご覧ください。

2011年3月 6日 (日)

骸骨剣士

H2336_001 ご存知、レイ・ハリーハウゼンの名作「アルゴ探検隊の大冒険」に登場する骸骨剣士が、何故か、またモデル化されました。

しかも、人形の関節が稼動し、様々なポーズを決めることができる、海洋堂のリボルテックというフィギュアのシリーズです。人気が高く、販売と同時に完売、近々、異なるバージョンの第二弾が発売される予定だそうです。

私自身は、スタチュー(置物)派なので、リボルテック自体には全く興味ないのですが、レイ・ハリーハウゼンとなると話は別です。しかも、映画自体がモデル・アニメーションですので、関節が稼動するモデルは、オリジナルと同じといえるかもしれません。実際、このフィギュアを使ってアニメーションが出来るかも知れません。ちなみに、今回の商品には、付け換え用の盾が2種類、剣や槍がついています。

さあ、本体をご覧ください。高さ13cmぐらいですが、腕や足が動くのは当たり前ですが、顎まで開きます。しkも、自立するのです。さすがに、造りは精緻です。ただ、取り換え用の腕や盾がはめ難いのが難点です。

H2336_005 H2336_003

ちなみに、盾の文様は、獅子と蛸です。

第2弾はどんな文様でしょう。今から楽しみです。

それにしても、CG映画全盛の時代においても、依然として、レイ・ハリーハウゼンの手作り映画は人気が衰えません。うれしいことです。そういえば、アメリカン・ガレージキットでは、まだ未製作のレジンキットがいくつかあります。また、いずれご紹介したいと思います。

2011年3月 3日 (木)

吸血狼男

Photo ついに、ハマー映画の「吸血狼男」がDVDで発売されました。この映画は、これまでビデオ化もLD化もされていなかった幻の作品です。また、曲者俳優のオリーバー・リードの出世作です。この人、怪奇映画出発で、堂々たる名優になりました。

私は、かつてテレビ放送で見た記憶と、英語版のLDを所有しているのですが、きちんと字幕の付いた映画を見たかったのです。以前にブログで書いたように、強くDVD化を要望する作品の一つでした。

最近、狼男の新作が封切られ、その狼男の造型が、この「吸血狼男」のデザインを真似たというお話も聞いていたので、まさかとは思っていましたが、実際、DVDの発売が実現されたのです。これはお祝いすべきでしょう。これでハマー映画の未DVD化作品の残りは、クリストファー・リー主演のミイラ男「ミイラの幽霊」です。この作品も英語版のLDしか見たことはありません。(・・言葉がわからないので当然面白くなかった。)

さて、念願の中身はというと、期待が大きすぎました。オリバー・リードの力技の熱演と、白い毛並みの狼男の特殊メイクアップが見物でした。なにしろ、結構、この狼男がモデルのガレージキットが売り出されているのです。多分、映画自体より狼男のデザインの人気が高いのでしょう。ともかく、筋書などは、ここで語るほどの内容でもありません。なにしろ、視聴は、倍速で飛ばしてしまったのです。・・ああ、念願のDVDなのに情けない。

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