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2011年1月10日 (月)

大江山酒天童子

かねてから機会があれば見たいと思ってた大映の特撮時代絵巻「大江山酒天童子」をついに見ました。レンタルが無い(?)ので、思い切ってDVDを購入しました。(中古です。笑)

Photo_2 この映画は、源頼光が大江山に巣食う酒天童子という鬼を退治したという有名なお話を映画化したものです。あの御伽噺の金太郎こと、坂田の金時も登場します。

私が見たかった理由は、この映画に登場する、鬼や牛の怪物、土蜘蛛などの写真が一部の特撮ファンの間で有名なのです。もちろん、昔の映画のことですから、張りぼての作り物には違いないのですが、写真などで見る限り、よくできています。その造型を製作した人は、黒澤映画の「用心棒」で、犬の咥えた手首をつくりながら、役者として「悪いことでやっていないことは何もない」と啖呵を切って、三船にたたっ切られる役を演じた、大橋史典という役者兼特殊造型師です。この人の作品は、一枚の写真で見る限り、何故かリアルに映ります。あの「マグマ大使」の怪獣「アロン」を造った人といえば、わかる人はわかると思います。

さて、見終わった感想といえば、「見る」という一種の義務を果たした気持ちでいっぱいです。まあ、登場する妖怪は、想定の範囲内です。あれだけの大きな張りぼてをよく造ったという意味でです。なにしろ、ほとんど動きませんから・・。

この映画は、配役が凄いのです。怪物退治の源の頼光が市川雷蔵。少しも豪傑に見えません。坂田の金時が本郷功次郎、鬼の腕を切った四天王の一人、綱が勝新太郎です。驚くのが、女の妖術使い(=鬼)が左幸子、頭領の酒天童子が長谷川一夫なのです。そして、この物語は、「大江山の鬼退治」を題材にして、時の関白の圧政に対して酒天童子が反乱を起こすお話となっております。愛する妻(=山本富士子)を関白に奪われたことに端を発しているのですが、争いを繰り返すうちに、酒天童子は、妻が生きながらえていることへの怒りに凝り固まり、山賊あがりの手下たちの無法ぶりを黙認しているという堕落の極みに陥るのです。にもかかわらず、妻も自害したと聞き、部下が殺されるなかで、頭領として何の責任も問われることなく、最後は、すっかり晴れ晴れとした表情で、平原のかなたに一人去っていくのです。これでは、いくら長谷川一夫の主演の映画といっても、許される類のストーリーではないと思います。この映画のスタッフは何を考えているのでしょう。主演者の意向か、永田ラッパの威光か、当時のスタッフの声を聞いてみたいものです。しかし、やっぱり、田中徳三監督作品とは肌があいません。(すみません。)

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コメント

ご無沙汰しております!
酒天童子や土蜘蛛といえば黙っていられません(笑)。妖怪が好きで酒天童子の首塚大明神や土蜘蛛の塚やら蜘蛛灯篭、鬼の腕を切った綱の墓、金太郎の墓を尋ねて行ったりしております(苦笑)。
ヒックとドラゴン、レンタル出ております、また機会がありましたらレヴュー楽しみにしておりま~す(笑)。

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