殴りこみ兄弟
「殴りこみ兄弟」、この映画は、やはり、ブログに正式に掲載したいと思います。長年、捜し求めていた映画であり、一時は、誤って、その前作「禿鷹のえさ」を運命の映画と勘違いをしていたのですから、その誤解も晴らしておきたいのです。しっかり、紹介いたします。
まず、この映画の主人公達は、スコットランドから移住し、牧場を営むマッグレガー一家の2組の家族です。二組の老夫婦が居て、その子供で総勢7人の男の兄弟が居ます。
この一家は、スコットランド気質を丸出しに、様々な連中と戦います。屋根には、大砲を備え、年老いた父親二人が嬉々として、ぶっ放します。 民族衣装とバグパイプが壮観です。
また、年老いた母親たちも負けていません。ばんばん拳銃を撃つし、その腕前も見事なものです。さらに、数丁の猟銃を並べて一斉に発射できる銃器を必殺技で持っています。この写真が、私にとっての幻の映画の正体をはっきりしたものにしてくれました。
さて、第1作では、馬泥棒の悪人ばらをやっつけて、長男に花嫁が来るのですが、この「殴りこみ兄弟」では、残りの兄弟6人に6人の花嫁候補が登場します。近くに住む(?)女兄弟が多い家族です。なにしろ、その父親からして、ジョン・フォード映画並に、ゲンコの友情が好きであり、なにかあるとボクシングの殴り合いです。娘たちのお転婆もなかなかのものです。冒頭シーンから、ダンスがいつの間にか取っ組み合いになるのですから、笑います。
しかも、お色気もたっぷりあります。スカートをたくし上げ、太ももを露に砂金堀りをする6人の娘の姿は見ものです。その際、召使の変なインディアンが目隠しされているのも笑います。そして、その姿にそそられた悪漢どもを女たちが体当たりで撃退するのも笑います。襲撃の際、目隠しをはずされたインディアンの目線が、敵よりも娘たちの太ももに吸い寄せられるのも笑います。この変なインディアンの行動や身振りが、前回のブログで書いたとおり、埋もれていた記憶を呼びさますきっかけになりました。
そして、お約束のラストのバグパイプの演奏付きの救援隊です。今回は、列車で到着です。燃える貨車を突き飛ばすのも記憶にあります。大砲や一斉銃が威力を発揮します。その勇姿をどうぞ。
最後に、再見した際、2組の夫婦がこっそりお宝を埋める冒頭のシーンで、父親の寝巻き姿、つまり、変な帽子と丈の長いパジャマの上着姿で相談する場面をはっきりと思い出したのです。これが間違いない、決め手となりました。
めでたし、めでたし。
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