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2010年12月26日 (日)

殴りこみ兄弟

「殴りこみ兄弟」、この映画は、やはり、ブログに正式に掲載したいと思います。長年、捜し求めていた映画であり、一時は、誤って、その前作「禿鷹のえさ」を運命の映画と勘違いをしていたのですから、その誤解も晴らしておきたいのです。しっかり、紹介いたします。

1 まず、この映画の主人公達は、スコットランドから移住し、牧場を営むマッグレガー一家の2組の家族です。二組の老夫婦が居て、その子供で総勢7人の男の兄弟が居ます。

この一家は、スコットランド気質を丸出しに、様々な連中と戦います。屋根には、大砲を備え、年老いた父親二人が嬉々として、ぶっ放します。 民族衣装とバグパイプが壮観です。3

また、年老いた母親たちも負けていません。ばんばん拳銃を撃つし、その腕前も見事なものです。さらに、数丁の猟銃を並べて一斉に発射できる銃器を必殺技で持っています。この写真が、私にとっての幻の映画の正体をはっきりしたものにしてくれました。

2 さて、第1作では、馬泥棒の悪人ばらをやっつけて、長男に花嫁が来るのですが、この「殴りこみ兄弟」では、残りの兄弟6人に6人の花嫁候補が登場します。近くに住む(?)女兄弟が多い家族です。なにしろ、その父親からして、ジョン・フォード映画並に、ゲンコの友情が好きであり、なにかあるとボクシングの殴り合いです。娘たちのお転婆もなかなかのものです。冒頭シーンから、ダンスがいつの間にか取っ組み合いになるのですから、笑います。Photo_2

しかも、お色気もたっぷりあります。スカートをたくし上げ、太ももを露に砂金堀りをする6人の娘の姿は見ものです。その際、召使の変なインディアンが目隠しされているのも笑います。そして、その姿にそそられた悪漢どもを女たちが体当たりで撃退するのも笑います。襲撃の際、目隠しをはずされたインディアンの目線が、敵よりも娘たちの太ももに吸い寄せられるのも笑います。この変なインディアンの行動や身振りが、前回のブログで書いたとおり、埋もれていた記憶を呼びさますきっかけになりました。

そして、お約束のラストのバグパイプの演奏付きの救援隊です。今回は、列車で到着です。燃える貨車を突き飛ばすのも記憶にあります。大砲や一斉銃が威力を発揮します。その勇姿をどうぞ。5

最後に、再見した際、2組の夫婦がこっそりお宝を埋める冒頭のシーンで、父親の寝巻き姿、つまり、変な帽子と丈の長いパジャマの上着姿で相談する場面をはっきりと思い出したのです。これが間違いない、決め手となりました。

めでたし、めでたし。

2010年12月25日 (土)

タコ(その2)

Photo_3 先日、巨大タコの登場するB級映画「アトランティス7つの海底都市」がDVD化されました。久しぶりに観て、そのアナログの極みのような、安手の特撮は懐かしいものです。巨大タコは、映画の冒頭とラストに大活躍します。なかなか張りぼてとしては、良く出来ています。なお、この映画には、オコゼの怪獣が登場するのですが、そのユニークな姿から結構人気があります。DVDの表紙の画とは似ても似つかない見世物小屋のような古き良き時代のB級映画です。決して、真剣に見てはいけません(笑)。

また、レイ・ハリーハウゼンの初期の作品「」水爆と深海の怪物」に6本足のタコが登場します。どうやら予算の関係で、8本足をあきらめたようです。ハリーハウゼン流アニメーションの魔法で、2本足が足らないとは思えないほど、よく動きます。当時としては、信じられない映像だったと思います。是非、クラシック作品の傑作という前提で、ご覧ください。Photo_4 

タコは、欧米では、デビルフュッシュとか呼ばれ、食する文化が無いそうですが、その割には、テンタクルズをはじめとするB級、C級映画には、意外に多く登場しています。 その形が恐怖を呼ぶのか、嫌われている証拠なのか、よくわかりません。もっとも、サッカーの試合の結果を予言するタコという催しは、結構人気を博していましたナ。実際のところ、どうなんでしょうね。

相棒 劇場版Ⅱ

Photo 私のお気に入りのTVシリーズの劇場版です。前回の劇場版は、映画ならではという有名な俳優が出演するので、犯人の目星がわかってしまったり、アクションが大画面を意識しすぎて、気負い負けしていたような作りになっていましたので、心配していました。

今回も、正直、TVドラマのビデオ映像は、スクリーンの大画面でもあまり迫力はでませんので、爆発などのアクションシーンは、やはり見劣りします。まあ、その分、俳優の顔のどアップで勝負をかけたような気がします。しかし、アップ=心理描写でもないでしょう。

また、相変わらず、ストーリー的には、出演者の顔ぶれから犯人像はわかりますので、いかに、殺された者たちが恋人を守ろうとしたのか、というドラマにしたうえで、TVのファンなら、あっと驚く仕掛けをしています。

その仕掛けは、あの亀山がいなくなったほどのショックです。このあとのTVシリーズをどうするのか?とファンなら心配します。まさに、今回の映画は、そのためだけの映画といってもよいでしょう。花道の映画か?。事件そのものは大したものではありませんし、すぐネタばれするものですが、まったく、この結末は賛成できません。まったく、なんてことをしてくれたのでしょう。アイディアに行き詰まったとでもいうのでしょうか。今後のシリーズの楽しみが半減です。多分、脚本陣の賭けは失敗ではないでしょうか、シリーズの今後を危惧します。

大映特撮映画

Photo かつての大映の特撮映画も依然として人気があるらしい。なにしろ、写真のような特集雑誌が発売され、タイトルもそのまんまの「大映特撮映画大全」とあります。

思えば、昭和の「大怪獣決闘ガメラ対バルゴン」に併映が「大魔神」という頃が、最も怪獣ブームの頂点の時期のような気がします。

それにしても、「大魔神」は、たった1年間に3作を連作して、その後はすっかり途絶えていたのですが、今でも根強い人気があります。一方、昭和のガメラは、6作程度作られましたが、第2作目の「ガメラ対バルゴン」を頂点に、お子様ランチ化が極端に進行して自滅しました。しかしながら、平成の世に入り、平成ガメラ3部作として、日本のSF映画の歴史に残る金字塔を打ち立てたことは記憶に新しいところです。さらに、「妖怪」ものも、「妖怪百物語」をはじめ、大映時代劇の風土の中で、しっかりと子供たちの心をつかみ、現在でも何度と無く妖怪映画が作られています。

こうした大映特撮映画の中で、平成ガメラシリーズは時代からしても別とすれば、私のお気に入りのクリーチャーは、まずは、大魔神です。特に、第1作と第2作は傑作です。この2作で歴史に残ったというべきでしょう。残念ながら、最終作となった第3作は、神に身を捧げる乙女をこどもに変えたりするような、観客のこども達に迎合したお粗末な物語に堕ちいり、大失敗となりました。唯一の救いは、大魔神が宝剣を抜いたことでしょう。一度、中身を見たかった(笑)。ともかく、男の子を甘く見てはいけません、みんな、綺麗なお姉さんが好きなのです。まあ、大魔神は、また別のお話としましょう。

Photo_2 次に、個人的におおいにお気に入りのクリーチャーは、併映の「ガメラ対バルゴン」のバルゴンです。この映画、口の悪い人は、カメ対トカゲの戦いと言いますが、まさにそのとおり、着ぐるみが生きている生物としか言いようの無い存在感です。特に、バルゴンは、ウルトラ伝説の高山良策師の手になる着ぐるみの大傑作です。その生物感の凄さは、劇場で大画面を見た者だけにわかります。ほとんどが夜間という設定で、冷凍怪獣だけに、白い冷凍液を出しながら、人間が四つんばいで歩く、不自然な形をものともせずに、横長の画面をのし歩きます。しかも、その巨大な頭をピアノ線で吊っているのですが、それすらも感動します。何を考えているのか、わからない爬虫類の目が素晴らしいのです。しかも、虹色の光線を背中から出すなど、あらゆる常識を超えています。ストーリー自体も、シリーズの中で唯一お子様向きではありません。オパールをめぐる男たちの欲望の戦いもあり、江波杏子扮する土人(本当に、この言葉を使っています。)の娘の色っぽさにも注目してください。案外、こうした話が子供たちの潜在意識に残り、あとあとまで尾を引くのです(笑)。

H221224_003 このバルゴンは、以前、海洋堂などのソフビキットを作ったことがあるのですが、どうしても再び製作したくなって、かつて販売され、名作キットの誉れが高い、ボークス製のレジンキットを入手しました。まずは、未組み立てのキットのみご紹介します。しばらく、このまま眺めます。いつの日か、完成いたしましたら、また、正式にお披露目いたしますので、しばらくお待ちください。H221224_001

2010年12月23日 (木)

タコ

私はタコが大好きです。食べるのも好きですし、映画に登場する巨大なタコもひいきにしています。

H221221_005 食べるほうは、いまは、鍋の季節です。北海道は稚内の「元祖たこしゃぶ」をご賞味ください。大きな水ダコをスライスして、しゃぶしゃぶです。その味噌味のたれが絶品です。最近、類似のたこしゃぶが出回っていますので、ご注意ください。

しかし、真ダコなどは、生ダコを浅く湯がいて食べるのが最高でしょう。あんまり湯がき過ぎないように注意してください。おっと、忘れていましたが、タコのから揚げもほっぺたが落ちます。いずれも、ぬくぬくのうちに食べることをお勧めします。H22127_016

さて、映画関係では、わが国の怪獣映画に登場した最初の大ダコといえば、私の知る限り、「キングコング対ゴジラ」です。南海の秘島で、キングコングと格闘します。なにしろ、本物の生きているタコを陸上の、やしの木や原住民の小屋のミニチュアセットに放し、撮影しています。本物だけになかなかの迫力です。もっとも、実際にキングコングとからむシーンは、作り物のタコを着ぐるみのキングコングが抱えています。この辺はご愛嬌です。

そして、海外バーションの「フランケンシュタインの怪獣対地底怪獣」のラストに登場します。フランケンシュタインの怪獣を湖底に引き込む、淡水のタコです。これは結構造りこんだ模型です。海外の配給元からの要請で、無理やり、でっち上げたそうです。案外、日本の特撮界のお家芸であり、人気者なのかもしれません。

Photo_4 そして極め付けが、その続編の「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラです。」この映画は、怪獣たちのサイズがゴジラなどより小さいせいか、よりリアルさが増します。巨大タコは、人を喰うガイラが登場する前に、その前座として、嵐の中で、漁船を襲います。船に侵入するタコの腕のリアルなこと。操演の見事さとあいまって、屈指の名シーンになりました。もっとも、この後、すぐにガイラにやられてしまいますが、私からいえば、ガイラも、まずは、この大ダコから喰うべきでしょう。美味しいタコを放置し、余り美味しそうもない、小さな人間をすぐに襲うのは利に合いません。

それにしても、外国映画ではあまり見かけませんな。ディズニー映画「海底二万哩」では、原作のタコがイカに差し替えられ、以降、何故かイカが主役です。実際の自然界では巨大イカのほうが有名ですので、イカになったのでしょうが、私は、深海には、巨大なタコも棲んでいると固く信じています(笑)。

なお、今後、初DVD化される「アトランティス7つの海底都市」には、確か、巨大なタコが登場するはずですので、期待しております。

禿鷹のえさ

「禿鷹のえさ」は、1966年に製作されたマカロニ・ウェスタンです。多分、封切り当時、なんらかの映画の併映で見たのだと思います。実は、映画の題名すら覚えておりませんでしたが、子供心になんとも面白かった記憶があります。

ストーリーは、メキシコの国境付近で、スコットランド移民の7人兄弟の居る大家族が牧場を営んでいるのですが、襲い掛かるならず者をどんどんやっつけるという喜劇調の痛快西部劇です。途切れ途切れの記憶を辿りますと、年老いた母親が、何丁もの銃を取りつけた銃を一斉に撃ったり、家に備え付けた大砲までぶっ放すというシーンが印象に残っています。この記憶を元に、あるマカロニ・ウェスタンの解説本で、題名を割り出したことは、以前、このブログで紹介しました。

それ以来、なんとか、この「禿鷹のえさ」という映画を見たいと思っていましたが、なかなかDVD化されません。よほどB級なのか、もともとVHSにも、LDにもなっておりませんので、これからもDVD化の道は険しそうです。多分、一般的な残酷マカロニのイメージと異なるため、販売メーカーの食指が動かないのでしょう。

Photo_2 そこで、意を決して、今回、アメリカのアマゾンで発売されているオリジナルのDVDを購入しました。あわせて、続編の「殴りこみ兄弟」も同時に購入しました。

さて、視聴の結果は、イタリア語で字幕もありませんので、ぜんぜん台詞の意味はわかりませんが、どんぱちの撃ち合いは十分楽しめます。また、コメディタッチのドタバタもかなりなものです。ラストに登場するバグパイプの演奏を伴った救援隊の登場には、大感激です。それに、いくつかのシーンには見覚えがあります。敵のメキシコ将軍姿やアジトの風景は確かに思い出しました。音楽が心地良いのは、実はエンニオ・モリコーネのおかげでした。

なお、続編には、近くに住む女兄弟が多い家族が登場し、これまた楽しいどんぱちをはじめます。これは、初見のはずなのに、どこかで見た覚えもあり、困惑です。多分、デジャブでしょう(笑)。何故、こんな楽しいマカロニ・ウェスタンがDVD化されないのでしょう。お勧めです。どこかのメーカーさん、日本で発売していただけませんか。台詞を理解したいのです。

2 下の写真が、続編のDVDの表紙画です。七人兄弟のうち、長兄だけは、第1作で花嫁がみつかるのですが、続編では、6人の姉妹家族が登場し、めでたく花嫁候補となるのです。しかし、召使のインディアンの無用のおせっかいや、女兄弟がスカートを上げて砂金取りをする場面で、目隠しをするシーンなどは、見た記憶があるのは、やはり不思議です。

それにしても、何故、第1作は、「禿鷹のえさ」という、ぜんぜん、内容と違う邦題にしたのでしょう。理解に苦しみます。「マッグレガー家の七人」というほうがましでしょう。

<追記>

どうやら、私は勘違いをしていたようです。この2つのDVDを再見する中で、どうも、かつて私が見た映画は、続編の「殴り込み兄弟」ではないかとの疑念が浮かび、時間とともに、それは確信に変わりました。

もともと、「禿鷹のえさ」という題名に行き当たったのは、マカロニ・ウエスタンの解説本の写真に、2人の年老いた母親が、何丁もの銃を並べた銃を撃つシーンや2人の父親のスコットランド独自のスカート(?)姿が掲載されていたためですが、実は、それは、続編「殴り込み兄弟」にもしっかり登場するのです。さらに、決定的な理由が、続編に登場する変なインディアンです。敵の頭の皮を剥ごうとして剥げ頭だったり、長男の浮気を示唆する無用な情報を長男の妻に与えて危機に陥らせ、しかも長男にしっかり自分だと告げるのです。この辺の可笑しさは、映画を見ないとわかりません。そして、将来の嫁たちの男勝りの猛烈ぶり、さらには、ラストの列車でやってくる応援隊の頼もしさ。断片的な記憶が蘇ります。どうみても、こちらのような気がします。第一、面白さが前作の倍増といっても良いぐらいです。

そこで、今回、「私がかつて見たのは、実は「殴り込み兄弟」だった」といたします。(きっぱりと)

ロビン・フッド

やはり、柳の下に二匹目の泥鰌はいないようです。史劇をCGの魔法で現代に蘇えさせた「グラディエーター」のリドリー・スコット監督も少し力量が落ちている気がします。あの傑作に比較するのもどうかとは思いますが、「ロビン・フッド」の映像は凝縮していないのです。この監督の魅力は、圧倒的な美しい映像の力なのですが、全体的に散漫で、どこか間の抜けている気さえします。予算とか、撮影日数の不足なのでしょうか。

Photo もともと、ロビン・フットのお話は、悲しい結末なのですが、今回の映画のストーリーには、少し無理があります。新しい敵役の設定にも共感できません。

ロビン・フッドの伝説については、リトル・ジョンなどの仲間と出会うエピソードなど、幼い頃読んだ少年少女向けの本で大好きだったのですが、どうも、これまでの映画化ではうまく成功した例はありません。例外的には、ショーン・コネリーとオードリー・ヘップバーンが共演した「ロビンとマリアン」が面白いと思います。残念ながら、これは、往年の年老いたロビンのお話であり、少し趣が違いますが、007でショーン・コネリーの最大のライバルのロバート・ショーが悪代官となり、重い武器を使った殺陣を披露します。なかなか、味があります。

さて、結局、この最新作は、ロビン・フッドのジンクスを克服することは出来ませんでした。アクションも、中世の世界も、なんの見るべきところはありません。残念でした。

2010年12月 5日 (日)

SPACE BATTLESHIPヤマト

アニメ「宇宙戦艦 ヤマト」を実写化した映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を観て来ました。監督は、私のお気に入りの山崎 貴監督です。前作「BALLAD 名もなき恋のうた」は、なんとも、迫力の無い時代劇で失望しましたが、これまでの義理もあります。

そして、今回は、本来の持ち味が生かせるSF映画なのですが、主演が木村拓也と聞いてがっくりです。そして、予告編を見て、さらに失望です。このタレントさん、何を演じても、キムタクです。テレビのシリーズなどは、キムタクとして個性が出て結構面白いのですが、映画のドラマなどでの本格的演技は無理なのです。(ファンの方、どうもすみません。)

Yamato 本編を見て、さらにその思いを強くします。SFXを活用した戦闘シーンなどの映像は、本物の大和の砲撃などを想起させる、なかなか素晴らしいものがあります。映画らしく原作を変更したストーリーも納得できます。

しかし、この映画の演出は、キムタクファンの満足のためだけに、キムタクがひたすらかっこよく見せる映画というような作りになっています。ただ、キムタク一途のコアなファンでなければ、ただただ、独りよがりで噴飯物で腹立たしいだけのものです。700円もするパンフレットの表紙の画のとおりです。大和の船体がキムタクの下半身のような気がします。(暗示の好きなヒッチコックへのオマージュ的なワープシーンがあります。)その意味では真に象徴的なデザインといえます。

ただ、この映画の拾いものは、黒木メイサです。原作のヒロインとは違い、いまどきの強い女性を演じて好感が得られます。あのダイワハウスのCMのダイワウーマンのエピソード、役所こうじの言い草がうなずけます。監督に女優の候補を尋ねられて、「黒木メイサとか、黒木メイサとか、黒木メイサとか」と答え、「好きなんだネエ」という監督の感想に、「ち、ちがう」とあわてる姿が笑えます。殺陣やアクションが大好きというこの女優さん、なかなかきっぱりした性格です。また、大スクリーンのアップの顔を見ると、その端整で個性的な顔は魅力的です。その彼女でさえ、キムタクに虚をつかれるのです。それにしても、キムタク一人だけがあんな不真面目な態度で、部下たちに好かれているという演出は無理でしょう。とても古代進とはイエマッセェン。

敵の異星人ガミラスの造型などは、原作のローマ帝国やナチス風のゲルマン系ではなく、大人向けの映画らしく、山崎監督好みの昆虫系に改変していますが、デスラーが伊武雅刀の声で登場するのはうれしいことです。

まあ、ターミネーターのように、いったん映画が終わると見せかけて、最後のどんでんがえしの大山場があるのですが、あんまり演出上の効果はありませんナ。第一、あのオチは誰が考えてもわかりますし、デスラーが見抜けないわけが無いじゃないですか。

それにしても、どうして、この監督は、題名に横文字をこんなに頻繁に使うのでしょう。こればっかりは、SMAP主演と一緒で次回作からやめてほしものです。

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