エクスペンダブルズ
シルベスター・スタローンが、有名アクションスターばかりを集めたという、噂の「エクスペンダブルズ」を観て来ました。もっとも出演している中では、「アドレナリン」や「デスレース」の主演で最近売り出し中のジェイソン・ステイサムが実質の競演といってよいのでしょう。ほかには往年のロッキーの敵役の巨人ドルフ・ラングレン、それにカンフー俳優のジェット・リー、そして何故かミッキー・ロークです。それより驚くのがブルース・ウイルスとアーノルド・シュワルツネッガーが特別出演していることです。まあ、ワンシーンですが、結局、この顔合わせだけの映画かもしれません。
日本映画でも、昔から大物俳優が出演するオールスター映画は面白くないとうのが定説です。東映では、年末の忠臣蔵などで、片岡千恵蔵と市川歌右衛門、それに中村錦之助や大友柳太郎がからみます。また、独立プロ全盛時は、三船敏郎、勝新太郎、石原裕次郎、中村錦之助が集まった「待ち伏せ」という時代劇もありましたが、これも面白くありませんでした。
さて、この映画は、壮大なアクション映画というふれ込みですが、実質は零細中小企業の傭兵会社のお話です。何しろ、わずか6人の規模です。まあ、出演者のギャラが壮大だったのかもしれません。
まあ、作戦も大したことは無いし、行動も行き当たりばったりな気がします。仲間同士のおふざけも感心できません。引退者の愚痴も動機も共感できません。唯一、飛行機からガソリンをまいて皆殺しにするシーンは見物ですが、ほかの戦闘シーンには特に工夫もありません。思えば、敵の悪将軍や元CIAの悪の設定も、結構せこい設定です。それに、ジェット・リーのカンフーが巨漢の西洋人には結局効かないという設定は少々残念です。ハリウッドに初登場したリーサル・ウェポンが懐かしい思いです。加えて、スタローンが走る姿は、なんとも痛々しいものです。もうさすがにアクション映画は無理ですヨ。
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