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2010年10月10日 (日)

十三人の刺客

オリジナルの「十三人の刺客」を三池監督がリメイクすると聞いた時から、いやな予感がしていました。狂人の殿様のご乱心ぶりの描き方が心配だったのです。これまでの作品でも、エロとグロ、特に残酷趣味はとても正視はできないものです。

案の定、ほぼ導入部分で、とんでもないシーンが出てきます。狂気の殿様の悪業の証人?ともいうべき被害者の姿です。とても書く気がしません。昔々の漫画「バイオレンスジャック」を思い出しますが、あれは下手な絵であったことが救いでしょう。それを延々とまるで証拠品のように正面からリアルに描きます。演じた女優もえらいですが、CG技術があいまって、ホントに吐きそうな気分です。これで観客の共感を得るのですか?パンフレットによると、当初、台本に無かったそうですので、やっぱり、三池監督の趣味なのでしょう。それにしても、オリジナルも、東映の末期の残酷時代劇と呼ばれていますが、この狂気のレベルに比べればただのモノクロ時代劇です。世界的に評価の高い?三池監督のこの悪趣味の極みが世界水準なら、本当にいまの世は最低ですな。未見の方で、まともな感覚の方は、この映画は見ないほうが良いと思います。あとあとまで悪夢で尾を引きますゾ。13_4

  さて、話題の1時間もあるという殺陣もなんか変です。戦術がなっていません。何しろ、オリジナルの規模を水増しして13対300人なのです、まずは、弓矢と火薬でとことん減すべきです。途中からいきなり「斬って斬って切りまくれ!」とは笑います。しかも、あの宿場に猛牛?は無理です。ただ、オリジナルより優れている点があるとすれば、指揮だけだった片岡千恵蔵とは違って役所広司が始めから戦いに参加することや、宿場の住人をうまく使っていることをきちんと描いていることです。そうした点以外は、あまりにナンセンスな点は多すぎます。特に、伊勢谷友介演じる山の民の女騒動や不死身ぶりは、あまりに常軌を逸しています。まともに、映画鑑賞をしている観客を馬鹿にしているようなものです。こんなスタンスなら、いくらアクションの力を注ごうと、正直、もう二度と時代劇を撮って欲しくない気持ちです。

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