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2010年10月17日 (日)

エクスペンダブルズ

シルベスター・スタローンが、有名アクションスターばかりを集めたという、噂の「エクスペンダブルズ」を観て来ました。もっとも出演している中では、「アドレナリン」や「デスレース」の主演で最近売り出し中のジェイソン・ステイサムが実質の競演といってよいのでしょう。ほかには往年のロッキーの敵役の巨人ドルフ・ラングレン、それにカンフー俳優のジェット・リー、そして何故かミッキー・ロークです。それより驚くのがブルース・ウイルスとアーノルド・シュワルツネッガーが特別出演していることです。まあ、ワンシーンですが、結局、この顔合わせだけの映画かもしれません。 Photo_2

日本映画でも、昔から大物俳優が出演するオールスター映画は面白くないとうのが定説です。東映では、年末の忠臣蔵などで、片岡千恵蔵と市川歌右衛門、それに中村錦之助や大友柳太郎がからみます。また、独立プロ全盛時は、三船敏郎、勝新太郎、石原裕次郎、中村錦之助が集まった「待ち伏せ」という時代劇もありましたが、これも面白くありませんでした。

さて、この映画は、壮大なアクション映画というふれ込みですが、実質は零細中小企業の傭兵会社のお話です。何しろ、わずか6人の規模です。まあ、出演者のギャラが壮大だったのかもしれません。

まあ、作戦も大したことは無いし、行動も行き当たりばったりな気がします。仲間同士のおふざけも感心できません。引退者の愚痴も動機も共感できません。唯一、飛行機からガソリンをまいて皆殺しにするシーンは見物ですが、ほかの戦闘シーンには特に工夫もありません。思えば、敵の悪将軍や元CIAの悪の設定も、結構せこい設定です。それに、ジェット・リーのカンフーが巨漢の西洋人には結局効かないという設定は少々残念です。ハリウッドに初登場したリーサル・ウェポンが懐かしい思いです。加えて、スタローンが走る姿は、なんとも痛々しいものです。もうさすがにアクション映画は無理ですヨ。

2010年10月11日 (月)

大映時代劇

ホラーな時代劇を見せられたおかげで、格調の高い、正調時代劇を見たくなりました。それには、やはり大映時代劇です。決して、東映時代劇ではありません。もっとも、東映の中にも、「関の彌太っぺ」など屈指の作品もありますが、ほぼ例外です。しかし、大映は、いろいろな職人監督が撮っても、大映調ともいえる一貫した雰囲気があります。どんな駄作でも、磨き上げた美術、暗く陰影のある映像美などは、素晴らしいものです。とりわけ、私の好きな監督は、三隅研次、そして、池広一夫です。

何故か、市川雷蔵の眠狂四郎シリーズを見たくなりました。個人的には円月殺法を多重露光で撮った以降の後半の作品が好きです。特に、雷蔵がガンをおして出演した最後の作品となった池広監督の「悪女狩り」が何故かお気に入りです。その後に亡くなったせいか、雷蔵の演技がなんとも気になります。また、この映画の美術が素晴らしい。大奥の廊下の照り返しのセットの見事さ、夜の通りに立つ狂四郎の上に、トンでもない形の三日月の美しさ、天井に突き刺した刀を振り子に屋根に飛び上がるシーン、嘘を美しい形で様式美まで高めています。こうした細かな美術が、横長の画面に良く映えます。少々のストーリーのいびつさなど全く気になりません。これが大映時代劇の魅力です。

ところで、今回、同じ池広監督の「眠狂四郎無頼控 魔性の肌」を再見して、これまた、その美術に感動しました。ゲストの鰐淵晴子が夜、武家屋敷の通りに佇むシーンの妖しさは特筆ものです。壁にあたる照明や美術の見事さはただならぬものがあります。いやあ、横長画面では、いろいろ発見があります。今宵も、また時代劇を見ましょうか。

2010年10月10日 (日)

ナイト&デイ

久しぶりに、往年のハリウッド映画を髣髴させる娯楽作品です。アクション版のシャレードといったら、大げさでしょうか。最近は、ドキュメンタリーなモノクロ系のようなアクション映画ばかりでしたので、このような、色彩豊かで、リッチな映画は久しぶりです。

Photo トム・クルーズとキャメロン・ディアスが掛け合い漫才のように楽しく演技しています。まあ、全く、敵の弾が当たらないというのはご愛嬌ですが、主演の二人の掛け合いが、その台詞の粋さが、なんとも楽しいものです。こういう映画を待っていました。その内容については、特にコメントはありません。なにしろ、ヒロインが薬を飲まされて意識を失い、目が覚めると次の場面になるという見せ場だけをつないでいく画期的な?方法でストーリーが続いていくのです。みなさん、荒唐無稽なアクションと粋な台詞とコメディタッチをお気楽にお楽しみください。

ところで、題名の「ナイト&デイ」の意味は何でしょう。騎士(ナイト)と主人公の本名の苗字を掛けていることと関係があるのでしょうか?誰か教えてください。

十三人の刺客

オリジナルの「十三人の刺客」を三池監督がリメイクすると聞いた時から、いやな予感がしていました。狂人の殿様のご乱心ぶりの描き方が心配だったのです。これまでの作品でも、エロとグロ、特に残酷趣味はとても正視はできないものです。

案の定、ほぼ導入部分で、とんでもないシーンが出てきます。狂気の殿様の悪業の証人?ともいうべき被害者の姿です。とても書く気がしません。昔々の漫画「バイオレンスジャック」を思い出しますが、あれは下手な絵であったことが救いでしょう。それを延々とまるで証拠品のように正面からリアルに描きます。演じた女優もえらいですが、CG技術があいまって、ホントに吐きそうな気分です。これで観客の共感を得るのですか?パンフレットによると、当初、台本に無かったそうですので、やっぱり、三池監督の趣味なのでしょう。それにしても、オリジナルも、東映の末期の残酷時代劇と呼ばれていますが、この狂気のレベルに比べればただのモノクロ時代劇です。世界的に評価の高い?三池監督のこの悪趣味の極みが世界水準なら、本当にいまの世は最低ですな。未見の方で、まともな感覚の方は、この映画は見ないほうが良いと思います。あとあとまで悪夢で尾を引きますゾ。13_4

  さて、話題の1時間もあるという殺陣もなんか変です。戦術がなっていません。何しろ、オリジナルの規模を水増しして13対300人なのです、まずは、弓矢と火薬でとことん減すべきです。途中からいきなり「斬って斬って切りまくれ!」とは笑います。しかも、あの宿場に猛牛?は無理です。ただ、オリジナルより優れている点があるとすれば、指揮だけだった片岡千恵蔵とは違って役所広司が始めから戦いに参加することや、宿場の住人をうまく使っていることをきちんと描いていることです。そうした点以外は、あまりにナンセンスな点は多すぎます。特に、伊勢谷友介演じる山の民の女騒動や不死身ぶりは、あまりに常軌を逸しています。まともに、映画鑑賞をしている観客を馬鹿にしているようなものです。こんなスタンスなら、いくらアクションの力を注ごうと、正直、もう二度と時代劇を撮って欲しくない気持ちです。

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