魔法使いの弟子
「魔法使いの弟子」は、ディズニーが製作した映画であり、あの名作「ファンタジア」の実写版と勝手に思い込み、しかも、ニコラス・ケイジという一流俳優も出演しているということもあって、劇場公開の一番乗りで観て来ました。予告編では、東洋の竜や金の雄牛が暴れ回っていましたし・・。
最近、どうも、自分の映画の選択眼を疑います。映画を選ぶ事前の勘がすっかり鈍っています。今回も前回に引き続き失敗でした。劇場で吹き替え版しか上映されていなかったことに早く気が付くべきでした。
興行主が、こども騙しだろうと判断してもしかたのない出来です。何しろ、ぜんぜん面白くない、というより、主人公の少年のあまりのおばか加減に鑑賞途中から嫌になります。アメリカ映画伝統のドタバタ映画、いわゆるジュリー・ルイス映画かもしれません。ただ、ああ、ミッキーマウスを実写化=人間化するということは、こういうことか、という発見にはなりました。そういや、あの傑作「魔法に魅せられて」で、おとぎの国の王子様が、現代ニューヨークではとんでもない能天気男風になることを描いていたのを思い出しました。・・・まあ、ディズニーのセルフ・パロディですな。
ファンタジアの有名な掃除のシーンも実写化されていますが、それだけのことです。なんの感慨も、意義も出てきません。まったく、何故、こんな映画に、ニコラス・ケイジが出演するのか、わかりません。ただ、間違いないのが、最近の彼の出演作はまったく面白くないとういうことです。教訓でした。
« ソルト | トップページ | 特攻野郎Aチーム THE MOVIE »
コメント