JIN 仁
数ヶ月前に、TBS系で放映されたTVドラマ「JIN 仁」が来年4月に続編が放送されるそうです。漫画が原作であり、現代の脳外科医が江戸幕末時代にタイムスリップするというストーリーです。頭の固い連中には、馬鹿馬鹿しいと一蹴されてもおかしくはない設定かもしれませんが、これが、放映当時は大変な人気でした。私もはまった一人でした。
このドラマの成功の要因は、タイムスリップは別として、行灯がいかに暗いのかなど、江戸時代の生活や町並みなどをCGなども使用しながら、大変リアルに描いていたこと、主人公の医師が現代の医学知識を駆使しながらも、当時のノミやトンカチで治療するというギャップ、そしてその結果がどうなるのだろうというスリルが毎週ありました。
それに加えて、出演者の熱演が挙げられます。特に、内野聖陽の坂本龍馬は絶品です。土佐弁は、高知まで行って飲みながら覚えたという本場仕込みです。NHKの歌手さんとはレベルが違います。それに、綾瀬はるかが好演です。この女優さん、容貌は好みではありませんが、ますます贔屓の女優さんとして確実に私個人のランクの順位を上げています。要は、演技が面白いのです。
タイムスリップによる、未来への悪影響など、漫画の原作より一段深く主人公が悩みます。この辺の大沢の独白演技は似合っています。
さて、続編のドラマには、原作のあんどうなつのエピソードを入れて欲しいものです。このエピソードは文句なく傑作です。そして、幕末の偉人たちが登場し、歴史上の大事件に、主人公が都合よくかかわっていくような展開だけは謹んでほしいいものです。このドラマの良さは、幕末時代の庶民の間で、乏しい医薬品に苦労しながら、驚嘆する医術を発揮するひたむきな主人公の姿がうけるのですから。
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