無料ブログはココログ

« ザ・ウォーカー | トップページ | Dr.パルナサスの鏡 »

2010年7月 4日 (日)

アデル ファラオと復活の秘薬

映画「アデル」には、女性版インディ・ジョーンズ風のフランスの人気コミックを原作に、あのリュック・ベッソンが脚本・監督した映画ということで、スリルとユーモアの融合したアクション作品と大変期待をしていました。

1

しかしながら、封切り二日目、最終回の映画の幕が下りて、退席する女性観客達がつぶやいていました。「イマイチ」と。・・・まさに的確な一言です。

もともと、予告編などを見る限り、タイトルの名前のヒロインを演じる主演女優の容貌や印象がどうもピンときませんでした。なんか庶民派でオバさんくさい(ごめんなさい)うえに花がないので、少し不安もあったのですが、映画本編ではそのイマイチな印象がさらに拡大・定着しました。聞けば、フランスのお天気お姉さんとか。かつて「ニキータ」や「フィフス・エレメント」などで、無名の女優や妻を一躍スターにして世に送り出してきたベッソン監督も、どうも往年の魅力や色気が無くなって来たような気さえもします。映画とは、観客に一目ぼれをさせることが必要なのです。そのオーラが感じられないのです。

そして、なにより脚本が悪すぎます。映画の冒頭から、ナレーションで始まったのが不安でしたが、話が進むにつれ、その内容が、エスプリとも、ユーモアともいえない、なんとも陳腐な、独りよがりのふざけすぎの台詞であり、一気に脱力感を生み出します。ナレーションなら、若かりし頃のオードリー・ヘップバーンのラブロマンス映画やビリー・ワイルダー監督作品にみられたような、粋でおしゃれで知的な味わいのあるものでなければなりません。この映画のものは、フランス映画のあほボケ喜劇のようであり、なによりアクション映画のスリルもサスペンスもすべてを無にするような内容です。また、ギャグのようなエピソードも全く笑えません。断頭台のオチなどは気分が悪くなります。絶対、創り方を間違えています。

それにしても、翼竜の登場は何か意味があるのでしょうか。なんとかという悪教授も、脱獄ギャクの繰返しも、登場人物のあほさ加減も、主人公のご都合主義の行動も、そして、タイトルにもなっている復活したファラオのご一党様の行動などには、もう言うべき言葉はありません。・・・ひょとしたら、ベッソン監督の意図は、往年のジュリー・ルイスのドタバタ喜劇の復活を狙ったものかもしれません。それなら、なんとなくわかるような気もします、というのは嘘です。こんなことまで書きたくなります。

この映画で唯一印象に残っているのは、主人公の双子の妹役の、植物人間状態の演技です。ラストが生き生きしている分、初見ではなかなか鬼気迫ります。

« ザ・ウォーカー | トップページ | Dr.パルナサスの鏡 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/6559/35632507

この記事へのトラックバック一覧です: アデル ファラオと復活の秘薬:

» 映画「アデル/ファラオと復活の秘薬」これは久々の勘違いマンガ映画 [soramove]
「アデル/ファラオと復活の秘薬」★★★ ルイーズ・ブルゴワン、ジル・ルルーシュ、ジャン=ポール・ルーヴ出演 リュック・ベッソン監督、107分 、2010年7月3日公開、2010,フランス,アスミック・エース (原題:LES AVENTURES EXTRAORDINAIRES D'ADELE BLANC-SEC )                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 「1911年、パリの自然科学博物館... [続きを読む]

« ザ・ウォーカー | トップページ | Dr.パルナサスの鏡 »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31