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2010年7月 4日 (日)

Dr.パルナサスの鏡

未見だった「Dr.パルナサスの鏡」をDVDで見ました。「ダークナイト」のジョーカーを演じ、急逝したものの見事アカデミー賞助演賞を獲得した、ヒース・レジャーの遺作です。製作途中でなくなったため、ジョニー・デップやジェード・ローらが競演して、完成にこぎつけたようです。

Dr ストーリーは、珍奇な鏡の世界をショーにしているパルナサス博士の見世物一家の物語です。博士とその相棒の小人、そして博士の16歳の娘と若者の4人の一行に、ヒース・レジャー演じる、縛り首にされながらも、かろうじて生き延びた怪しげな男が迷い込みます。実は、この博士、かつて悪魔と賭けをして、娘が16歳になれば差し出すことを約束していたのです。さて、この娘の運命やいかに、また、迷い込んだ男の正体は・・。というような内容ですが、その筋書きよりは、テリー・ギリアム監督の奇想天外で華麗な映像世界を楽しむことが正解です。

冒頭のシーンで、場末の街で、馬車の仕掛けが開き、怪しげな照明と珍奇な美しさを醸し出す舞台が登場し、小人や狂言回しが台詞を言う場面、あるいは鏡の向こうの書割の世界などは、往年のギリアム監督らしさを随所に感じます。ある種の懐かしさと圧倒的な美術の力を味わってください。

しかし、こうしたギリアム節も、途中で失速します。かつては、徹底的な造りこみをした大道具や小道具のセット美術も、デジタル処理が中心となる現在では、やはり、その映像の魔法は失われるようです。なにか、絵に力がありません。安っぽいのです。・・・しかしまあ、莫大な予算を投じて大変なトラブルを招いていた経緯もありますので、時代の流れを嘆いても仕方ありません。この映像の魔術師の映像を、そのイマジネーションを楽しみましょう。

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