原型師大石透のメデューサ
ガレージキットの初期の頃、大石透さんという原型師が活躍されていました。マーメイドというメーカーで、レイ・ハリーハウゼンのクリーチャーなどの洋物モンスターのキットを何体か、手がけています。
なかでも、25cmぐらいのサイズですが、タロスのキットの出来は感動ものです。このキットについては、完成させた現物を以前にこのブログでもご紹介しておりますが、映画の雰囲気を再現しているフィギュアとしてはこれに勝るものは無いと思います。ハリーハウゼン自身の彫像よりも良く出来ています。また、彼の手になる大きな半魚人のソフビキットは、もう何体つくったことでしょうか。要は、私は、この原型師さんの、この時期の作品のファンなのです。ああ、忘れてはいけません、彼のペギラの造型にもぞっこんです。私がガレージキットの凄さを初めて実感した、記念すべき作品でした。
ところで、世の中にはえらい人が居るようでして、原型師の皆さんのデータベースを作られて方がいらっしゃいます。何度も検索させていただき、感謝しております。実は、この中で、大石透さんの名を知り、その作品を知ったのです。ちなみに、アドレスをご紹介しましょう。
http://www.ne.jp/asahi/paopao/wonderland/genkeisi/godzmarm.html
このデータベースに出会って、大石さんの初期の作品で、どうしても現物を見たいと思っていたのが、レイ・ハリーハウゼンの「メデューサ」です以前、アメリカのオークションで、このデータベースに掲載されている写真と酷似したキットを入手したことがありました。当ブログでも紹介しましたが、蛇の髪の設計図もなく、造りも粗雑でしたので、そのまま放置していました。ただ、今回、国内のオークションで、地震によってバラバラになったキットがそのままの状態で出品されていました。いくつか部品も無くなっているジャンクというお話でしたが、思い切ってゲットしました。
ゲット後に判明したのですが、実は、この作品は別の人が原型を製作したものを監修した形の作品だそうです。・・・・うーん、そう言われれば、タロスとはすこし作風が違うとは思っていましたが・・・。(説明は最後まで読むものですな)
とりあえず、前述のHPの写真を見ながら、仮組みと失われた部品を復元を行いながら、作業を行っています。その作業現場のご披露です。以前の持ち主が縫った塗装も色剥げも著しくなっています。これから、塗装の落とし、パテ埋めなど、いろいろ工程があります。少し時間もかかりそうです。
なお、後ろに写っているのが、アメリカ帰り(生まれ?)のキットであり、これもできれば復元して見たいものです。
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