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2010年4月11日 (日)

第9地区

「第9地区」とは、ある日、巨大な宇宙船が上空に現れ、その後20年間にわたり、何百万人の宇宙人が難民となるというストーリーの映画です。宣伝などで内容を聞くにつれ、とりわけその場所が南アフリカということもあって、人種差別への社会風刺の利いた堅苦しいSF映画かと思っていました。92

今回、劇場に足を運んだのは、やはり、「ロード・オブ・ザ・リング」「キング・コング」の監督ピーター・ジャクソンが製作したという理由でした。それなら、サービス精神あふれた娯楽性もあるだろうと踏んだからです。監督は、信じられないことに、短編した撮ったことの無い新人監督だそうです。ただ、ジャクソン監督が強く推薦したということです。(写真の700円もしたパンフレットから)

内容は、やはり、バリバリの本格SF映画です。映像も、記録映画かとも思えるようなリアルな映像です。巨大な宇宙船の真下に広がる難民キャンプ(スラム街)の映像は生々しい。今世界に実況中継されるスラム街そのままであり、ゴミをあさる人が昆虫型の宇宙人に移し変えられているようなものです。こうした難民キャンプを管理するのが、多国籍企業であり、その実、宇宙人の武器研究やら、生体実験などを裏で行っているという、いつものパターンですが、人種(?)差別の描き方に今の世相を浮き彫りにした製作者の厳しい視点が見え隠れします。

巨大な宇宙船やとてつもない威力のある武器を有しながら、難民に甘んじている宇宙人というのは、蔑称の「エビ」というよりは甲殻系のザフライといった醜い昆虫型タイプであり、しかも、実は「働きバチ」層に属し、知能も余り高くないという設定です。その集団の中に、知能の高い者が一人(匹?)潜んでいたことから、平凡な管理職の主人公がとんでもない悲惨な運命を辿ることになるのですが、それは映画を観てのお楽しみに。

しかし、製作がピーター・ジャクソンだけに、サービス精神は旺盛です。中盤以降は、アクションにつぐアクションです。逃げる主人公と企業の傭兵との間で未知の銃器を使った銃撃戦、さらには人が乗る小型ガンダムのような戦闘兵の登場、さらに、スラム街を根城にする地元ギャング団まで加わって三つ巴の手に汗を握る活劇になります。しかし、この主人公は、あくまでヒーローではなく、凡人として行動し、結局、自分で墓穴を掘りました。ただ、最後はよく頑張りました。・・・・しかし、こういう映画は、少し疲れます。純粋な何も考えない娯楽映画を見たい。そういう意味で新「タイタンの戦い」に期待しましょう。

 

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