無料ブログはココログ

« 龍馬伝考 | トップページ | ガラスの仮面 »

2010年2月13日 (土)

のだめカンタービレ

2  「のだめカンタービレ」が終わった、といっても、映画のことではありません。原作漫画の単行本が第23巻をもって終了したのです。

 この漫画については、いわゆる少女漫画のジャンルのため、テレビ化による放送が始まって娘に教えられるまで知りませんでした。著者は、二ノ宮知子さんという方で、漫画業界の中で、どの程度有名な方かは知りませんが、この作品は、とてつもなく、ユニークで面白いものでした。

主人公は、ノダメという風変わりなピアノの天才少女。その少女の天使役の、これも天才指揮者のオレ様千秋、さらに、ドイツ人の女好きのマエストロが加わり、てんやわんやの破天荒な音楽喜劇を演じるのですが、その他の登場人物を含め、いずれも人物描写が面白く、「ギャボー」とか、様々な漫画的ギャグを駆使しているのですが、一層、漫画の魅力を引き立てます。中華料理屋の親父が良いし、音楽記者なども笑います。

しかも、このストーリーがなかなか味があります。全23巻を通して読みますと、その伏線の張り方が真に鮮やかです。とりわけ、ラスト近く、ノダメが鮮烈なデビューを果たすクライマックスなどは、まさに「ダンテ」の伝説を思わせ、この後、どうなるのかと、読者を惑わせた後、一転、小気味よく幕を閉じました。しかも、最後の最後に、かつてノダメにダメ出しをした女流ピアニストの先生を登場させて、かつての汚名を挽回させるシーンをさらりと描くなど、本当にこの作者は並々ならぬストーリーテラーです。

 ついでに言えば、ノダメの演奏に感想をいう千秋の台詞がうまいのです。当然、漫画のコマからは音楽など聞こえないのですが、その台詞の内容で、彼女の天才ぶりを読者が聞けるのです。・・・ここがこの漫画の醍醐味です。どこぞのTV食い歩きレポーターのコメントとは、一味違います。

 ところで、TV放送の2人の主役は、本当に原作のイメージにぴったりであり、特に、女優さんの方は、ノダメそのものの名演技ですし、男優の方は、その声が漫画のフキダシ(独白)にぴったりと収まります。TV放送中は、漫画と一緒に楽しんでいました。

 ただ、どうも納得できないのは、マエストロ役の竹中直人です。あの顔に、付け鼻を付け、金髪のかつらです。どうみてもチンドン屋か、道化師です。白人には到底見えませんし、いつものくどすぎる演技が、漫画の面白さをぶち壊しています。もっとも、ヨーロッパ現地でロケを敢行しても、出演する外人は、TVでおなじみの在日アメリカ人ばかり。まあ、漫画のTV映画化ですから・・・というプロデュ-サーの顔が浮かびます。

 そんあことないぞ、この漫画は、本当に一流の傑作だぞう。皆さんも、少女漫画を毛嫌いせず、一度この原作をお読みください。余りの面白さに感激しますよ。ついでに、ガラスの仮面もご覧ください。これも話せば長い物語となりますので、また、これは別の話ということで・・・。

« 龍馬伝考 | トップページ | ガラスの仮面 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: のだめカンタービレ:

« 龍馬伝考 | トップページ | ガラスの仮面 »

2024年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30