シーラカンス
先日、シーラカンスの幼体が発見されたという報道がありました。シーラカンスという名を聞くと、生きる化石と称されていることをはじめ、手足のようなヒレや爬虫類のような鱗の体表から、太古の海の世界を想像し、ぞくぞくします。一般的に、恐竜ファンにはこうした傾向が強く、この有名な魚は、多分最も人気がある古代魚なのでしょう。
その証拠に、シーラカンスのフィギュアがかなり売られているのです。
この写真は、かなり以前に、海洋堂から発売された、あの有名な造型師松村しのぶが制作したフィギュアです。大きさは、20cmぐらいですが、彼の手になるシーラカンスの中でも最も素適な出来です。彼はチョコエッグで有名になるまで、魚類を結構たくさん作っています。主に十数センチのサイズですが・・・。
ちなみに、このシーラカンスの造型を気に入っている理由は、わずかに尾をひねっている、まさに動きだそうとする一瞬を切り取ったような彼のセンスの良さにもありますが、最も大きな理由は、シーラカンスの厚みを感じさせてくれたからです。この魚、横から見るより、かなり厚みがある魚なのです。
前方から見た写真でわかりますように、かなり胴体が丸いのです。ここが気に入ったのです。最近の生態写真を見ても良くわかります。・・・それがどうしたといわれるかもしれませんが、平面の図鑑でしか知らなかった者には新鮮な驚きでした。もっとも、以前、TVで放送された、あの頭を下に直立したようなシーラカンスの映像の姿にも驚きましたが・・・。
また、最近も、シーラカンスの造型が発売されました。うれしいことですが、やはり、松村しのぶ作品にはかないませんな。ただ、このフィギュアには、インドネシア・シーラカンスという、現存2種のうちの1種の和名がきちんと付けられていることが、今風かもしれません。
遊び心で、大アマゾンの半魚人のフィギュアのケースに入れてみました。同じく生きた化石同士(?)で、なかなか味わいがあります。
ところで、やはり、フィギュアは、例え写真のようなプラスティックの折りたたみケースであっても、ケースに保管するに限りますネ。まず、ほこりをシャットアウトできるという利点もありますが、どんなケースでも、なんとなく見栄えがします。本当は、立派なコレクション用の保管ケースがあれば良いのですが、スペースも、手持ち資金もありません(笑)ので、多くのコレクションがたなざらしのままで部屋に陳列されている状況です。大物などは、上から透明ビニールを被せて誤魔化してます。困ったものです。かといって、処分する気持ちは毛頭ありませんので、本当にどうしましょう。うーん、最後は愚痴になりました。
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