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2009年11月 3日 (火)

濡れ髪牡丹

最近、市川雷蔵の作品、それも、「濡れ髪」シリーズがDVD化され、発売されました。このシリーズは、確か5作ぐらいありまして、一話、一話それぞれ違うお話で、共通するのは、「濡れ髪」というタイトルと、雷蔵が主演の、喜劇的な、勧善懲悪の娯楽時代劇ということです。悲劇的な話や虚無的な佇まいが似合う雷蔵にはめずらしく、非常に喜劇的な要素の強い物語です。

Img 「濡れ髪牡丹」は、このシリーズ屈指の傑作で、私が唯一DVDを購入した作品です。ストーリーは単純で、京まち子扮する、独り身で美人で腕も立つ女親分が、花婿さんを募集し、その試験にチャレンジするのが、腕八丁口八丁の旅人、市川雷蔵扮する主人公なのです。この旅人は、剣道などの武道をはじめ茶道、算術、忍術などあらゆる分野の免許皆伝というスーパーマンという設定で、花婿試験の段階から笑わせてくれますが、そのうち、男嫌いの女親分も、心憎からず想うようになり、という典型的なお話で、雷蔵と京の二人のかけあい漫才を楽しめばよろしい、という趣向です。さらに、「流れ三ツ星」という凶悪3牢人が登場しますが、この悪役の創造は、名前も含めて、なかなか捨て難い味があります。3人が登場する際に必ず流れる音楽も耳について離れません。未見の方は、是非ご覧ください。日本にも、こんな面白い喜劇があったのかと感心すること間違いありません。

Img_0001 それにしても、雷蔵の魅力は、あの朗々とした節回しの「声」ですなあ。雷蔵映画を見直すたびに確信します。こんな魅力のある声を持つ俳優は、いまどき居りますか?ただ、その一方で、二枚目といわれていましたものの、顔はあまり美形というわけではないのです。当時、化粧に数時間をかけていたといいますから、映画ごとに「ふさわしい顔」を作り上げていたのでしょう。素の顔で街を歩いても誰も気がつかなかったというお話を聞いたことがあります。まあ、結論としては、雷蔵の二枚目ぶりとは、顔だけでなく、全体で見せる二枚目なのでしょうね。

ところで、この際、「濡れ髪牡丹」以外の雷蔵作品を見直してみようと、所蔵の「忍びの者」シリーズ(DVD)を引っ張り出したのですが、どうも、途中で中断してしまいます。今時分の忍者ものより、よほどリアルな映像で、迫力もあるのですが、あまりに暗い悲しい内容のため、途中でリモコンの「ストップ」を操ってしまいます。自宅鑑賞の悪い面です。どうも、作品の選択ミスです。次回は、「眠狂四郎」にいたしましょう。アクロバティックな殺陣と気障な台詞を楽しみましょう。ほかにも、股旅物では「ひとり狼」もあります。なお、劇中で雷蔵が死にませんので、安心してご覧ください。

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