タイタンの戦い(その3)
レイ・ハリーハウゼンの最後の作品「タイタンの戦い」がリメイクされるというお話が、ある映画雑誌に載っていました。その真偽のほどは、確かめようがないのですが、ハリーハウゼンの映画としては、作品的にあまり出来の良いものではないものにもかかわらず、こうした動きがあること自体、やはり、彼のファンタジー映画の人気のほどの証だと思います。
この映画には、ストーリーのだるさとか、ストップモーション技術の衰えとか、マッチョな主人公のクドサさなど、様々な欠点がありますが、あの蛇の下半身を持つ「メデューサ」を登場させただけで、大きな評価を与えることが出来ます。
丁度、このメデューサのジオメトリック社のソフビキットの塗装が完成しましたので、ご披露したいと思います。実は、このキットは、ヤフーのオークションに組み立て済みの未塗装の形で出されていたのを一目ぼれして入手したものです。本来、このキットは少し体が斜めになるのですが、前の持ち主の方が、きりりと垂直に立っている姿に組み立てていたのです。
しかし、塗装となると、やはり難しいものです。思うようにはいきません。基本の色彩設定が間違ったようで、青色系ではなく、いつもの緑系になってしまいました。(別メーカーのキットですが、これまでに何体も塗っています。)ただ、頭の蛇については、映画オリジナルのとおり、一匹一匹、体色を分けました。(映画では全然わかりませんが、撮影に使った模型写真を見ると色分けしているのです。)塗り方は、シルバーのラッカー系塗料をエアブラシで吹き、その上から、エナメルのクリアー系塗料を被せ、蛇の文様をそれらしく、大雑把に筆塗りしました。思った以上に、蛇腹や口の中の表現がうまくいったような気がします。ただ、やはり、根気が続かず、塗りにムラがあるのが最大の欠点です。とりあえず、弓弦は省略していますが、無い方が見栄えがしますので、そのままで完成です。
ところで、リメイク作品には、できたら、サソリとか、ヒヒとか、ありきたりの生物を巨大化したものではなく、オリジナルの造型美のモンスターを多数登場させてもらいたいものです。優れたデザインの創造物は、作品がこけても永遠に残ります。
« シルバーウィーク | トップページ | ゲハラ »
« シルバーウィーク | トップページ | ゲハラ »
コメント