カマキラス
最近、どういうわけか、昭和の怪獣が気になります。多分、近頃の新作DVDのせいでしょう。年甲斐もなく、少し辛口に本音を出しすぎたと反省しています。
ということで、今回の話題は、「カマキラス」です。東宝特撮怪獣映画の黄金時代の末期に製作された「ゴジラの息子」に登場する、その名のとおり、カマキリが巨大化した怪獣です。操演怪獣の傑作なのですが、カマキリそのままの姿のせいか、あまり人気がない怪獣です。
この映画では、その6本の足すべてを操演で動かすという、ただただ驚嘆するしかない、東宝特撮陣の底力を見事に映像化しており、とりわけ、顎の動き、鎌と槍の振り上げ方、羽ばたくジャンプ、軽快な歩行に伴奏するバックミュージックなどは、個人的にも大変気に入っています。特撮技術という視点からも、その存在と評価をもう少し見直すべきと思います。結局、カマキラスの不運は、ゴジラの子どもを出すような企画に登場したことなのでしょう。別のまっとうな怪獣映画だったら、もっと人気が出たのにと、大変残念に思います。それにしても、もっと操演技術を高く評価しましょう。コマ撮り撮影では絶対に出来ない、モスラの羽ばたき、キングギドラの3本首など、まさに絶品です。
さて、このカマキラス、不遇なせいか、ガレージキットはあまり作られていないようです。有名なのが、ボークス社から発売された15cmぐらいの小型のタイプです。(左の写真)
このような状況の中、先般、アメリカのオークションに、30cmサイズのレジンキットが出品されておりまして、珍しさのあまりつい落札してしまいました。このキットは米国製のようですが、この巨大昆虫はアメリカでは人気があるのでしょうか。早速、組み立てに取り掛かりましたが、これがなかなか難しい。4本の細い足で、両腕を振り上げた体勢を支えるのが難しい。さらに、このキットは、ご丁寧にも、手足の体毛(?)まで付いています。今回は、途中経過ということで紹介したいと思います。といいますのも、複眼の塗装に失敗、(クリアを載せたら、下地の塗装が流出しました。)体毛の接着も断念です。 いずれ、再チャレンジします。ちなみに、写真は、未塗装、サーフェイサー塗装、そして今回の失敗バージョン塗装です。
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