20世紀少年 最終章 ぼくらの旗
「20世紀少年」3部作がやっと完結しました。この第3作目にして完結編の出来は、なかなかの傑作となりました。実は、第2作目を観終わったあと、コミックレンタル(便利な商売があります。)で、原作コミック全22巻+αを読破しました。おかげで、ラストも、ともだちの正体も知っていたのです。が、正直、漫画を見ただけでは、今ひとつ意味がはっきりわかりませんでした。この映画は、別のエピソードを加えることにより、原作への不満を補完し、原作を損なうことなく、見事な映画として完結させました。この一点だけでも、「お見事!!」という賛辞を送りたいと思います。
それにしても、あらためて、出演者と原作のイメージがピッタリと合っていることに感嘆します。そして、CG処理でしょうが、ともだちの町や建物、万博会場、要塞や城壁など、見事に映像化しました。これにも感心しました。
さらに、空飛ぶ円盤や巨大ロボットの登場は、空想科学映画と銘をうった以上、待ち望んでいたものですが、これも予想以上の出来あがりでした。なかなか頑張っています。二足歩行の巨大ロボットが、再現された昭和の町並みを破壊しながら、進んでいく映像は、21世紀の「怪獣映画」そのものです。このへんは、もう言う言葉はありません。立派!!よくやってくれました。
ところで、いくつか、謎があります。誰か教えてください。
問1 昼休みに放送したロックの曲「20世紀少年」というのは実在のものなのですか?
問2 この仮面は、七色仮面か?ウルトラマンか?どちらのパチ物ですか?
問3 フクベエはどっかの場面に出ていたという裏設定があるのでしょうか?
問4 高校生時代に作詞した「スーダラ節」のようなフレーズがどうして歌詞の新作フレーズになったのですか?
などなど、いくつか、疑問もありますが、まあ、よく頑張りました。ご苦労様でした。私達の年代には、なんとも懐かしい映画ですが、昭和を知らない若い人たちには、本当のところどのへんまでわかるのでしょうかネエ。ひょっとすると、偽名「矢吹丈」の元ネタがあしたのジョーの本名とは知らないのではないでしょうか。
最後に、パンフレットの袋とじはやめてほしいものです。あわせて、別にエンドロールの後に、補完エピソードをつける必要もない気もします。
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