顔のない悪魔
「顔のない悪魔」をDVD化により初めて見ることが出来ました。題名からするとホラー映画のようですが、純粋なSF映画です。これまで、脳に尻尾が生えたような怪物に襲われている写真のみで有名でしたが、やっと映画自体を鑑賞することが出来ました。しかも、1500円という安さです。何度も言いますが、本当に便利な時代が来たものです。
さて、その内容は、原子力を使って秘密実験を行っている軍の基地周辺で謎の連続殺人が起こったのです。その犯人こそが、ある科学者が生み出した恐るべき怪物だったというオチです。50年代のSF映画らしく、映画はモノクロで、それが効果を上げます。また、立派な軍人が主人公であり、その場には美人のヒロインが登場し、しかも、何の意味もなく、シャワーシーンなどのサービスシーンが挿入され、(この辺は、黄金期の東宝怪獣映画でも、しっかりありました。)、最後は怪物は滅びて、二人が結ばれ、めでたしめでたしのハッピーエンドで幕がおります。
この怪物は、最初、透明で姿が見えないので、確かに防ぎようがないのですが、何故か、途中から姿が見えはじめるという設定になっています。そうなると、でかい頭をもち芋虫のようにぎごちなく這い、バッタのように飛び掛る様は、それほどの迫力はありません。コマ撮り技術の稚拙さからか、なんらの恐怖も感じられません。しかも、ヒロインは、叫び声を上げるだけで、何の役にも立ちません。この辺は、やはり時代を感じます。(2枚目の写真はDVDの裏表紙です。)
ともあれ、最後まで、倍速をつかうことなく、しっかり見終えました。当時の特撮技術のレベルには笑いますが、全体としては、けっこう面白かった・・・といえるのではないでしょうか。(あくまで、時代を考えてということですが)2枚目の写真が問題のモンスターです。)お暇なときに、ご覧ください。
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