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2009年3月 1日 (日)

不振のとき

ある雑誌を見ていると、東宝映画のプロジューサーの次のような考え方が掲載されていた。「ピーター・ジャクソンの『キングコング』が世界で唯一ヒットしない国。『ダークナイト』が世界で唯一ヒットしない国。それが日本だ。」と。記事は、そのあと、現在の日本の観客は、怪獣映画やダークなものには飽きているとの見方を示し、だから「ゴジラ」映画の復活はもうしばらく無いよ、と続いています。

 まあ、東宝の製作するゴジラ映画には期待しない(笑)こととしているのですから、かまわないのですが、あの「キングコング」がヒットしなかったというのには驚きました。

 もともとこのブログの第一号は、ピーター・ジャクソンの「キングコング」であり、その内容がすこぶる面白かったというお話から始まっています。興行成績を知らなかったことも問題(?)ですが、いまさらながらに驚きます。何故、あんなに面白くスペクタクルな映画が当たらないのか。怪獣映画のせいか。前作の「ロード・オブ・ザ・リング」にも、怪獣が出てきているぞ。などと吼えたくなります。

やはり、有名なファンタジー小説の映画化と古典映画のリニューアルという違いなのでしょうか。キングコングは悪評高い前例もありましたし、トールキンなどは女性のファンも多いのでしょう。女性の方が見るか見ないかがヒットの鍵を握ると言います。キングコングなどは、うちの娘も妻もそうですが、女性はまず見ないでしょう。とはいっても、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作は、奇跡のような傑作ですので、それと比較しても無駄なのかも知れません。(実際、出来上がりの重厚さなどは比較になりません。)

それに比べて、バットマンの「ダークナイト」の不振は良くわかります。私自身は歴史に残る傑作であり、実際、ジョーカーを演じた俳優は、故人でありながら、この度めでたくアカデミー賞の助演男優賞を獲得いたしました。改めてご冥福をお祈りします。話を戻しまして、不振の理由は、まず、アメリカン・コミックの映画化という受け止めではないでしょうか。さすがの私も、アメコミ原作の馬鹿げた映画には正直うんざりしています。(スパイダーマン2以外のことですが。)それに加えて、話の内容に救いがありません。スカッとしないのです。二度と見ようという気が起こりません。(そういう意味で、タイタニックに似ているというのは言いすぎでしょうか。)最後に、時間が長すぎます。

ということで、SF映画が受難のときかも知れません。CGを安易に用いた、子供だましの内容が多すぎる結果なのかも知れません。それに、特殊技術の進歩によってか、あまりに残酷な汚らしい場面をストレートに見せることに、日本の農耕民族は耐えられないのかもしれません。特に、最近のホラー映画は、怖いというより気持ち悪くて正視できません。だから見ていません。なにか、怖さの演出を勘違いして作っているとしか思えないのです。

以上、東宝社長の談話への感想でした。なお、ゴジラは、山崎貴監督の「続AIWAY」が進むべき道と思うのですが、どうやら依然として円谷着ぐるみ歌舞伎にこlだわっているようで、大変残念でした。もし、円谷特技監督が今の時代にいたなら、決して着ぐるみなんかは使用しなかっただろうと確信していえるのでないでしょうか。

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