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2009年3月 1日 (日)

レイ・ハリーハウゼンの輝き

このブログでたびたびに紹介している、伝説のモデルアニメーターのレイ・ハリーハウゼンの偉業を網羅的に記述している本が出版されました。Img 実はこの本、洋書では随分前に出版されていたのですが、このたび、めでたく翻訳本が出されたのです。表紙のデザインは異なっているものの、本のサイズ(かなりの大型本)や中身は全く同じです。何故、原書を知っているかといえば、実はしっかり持っているのです。なにしろ、鮮明な写真やデザイン画がふんだんに掲載されているので、英語がわからなくても眺めているだけでも楽しいのです。今回、やっと何が書かれてあるかがわかりました。といっても、やはり、文字を追うより絵や写真を眺めてしまいます。(これでは日本語版を買った意味が余りありません。笑)

この本の著者は、「CG技術は、リアルに過ぎる。レイ・ハリーハウゼンのモデルのぎごちない動きは、ファンタジーの中で生きている。」というような趣旨のことを述べています。つまり、ハリーハウゼンの作品が、時代を超えた輝きを持っていることを賞賛しているのです。また、本の記述によれば、名作「アルゴ探検隊の大冒険」の生身の人間と骸骨剣士が戦うシーンなど、そのモデルを動かし撮影する作業の手間は、単に職人芸という範疇を超え、とても人間のなせる業とは思えません。この他にも、それぞれ作品ごとの苦労話は誠に興味がつきることがありません。

ところで、この本の帯に賛辞を寄せている人も凄いメンバーです。外国人では、スティーブン・スピルバーグ、ジェームス・キャメロンなどですが、日本人では、平成ガメラの樋口監督、ALWAYSの山崎貴監督というなかなか玄人受けする見事な人選なのです。

Img_0003 ついでに、私の持っているもう一冊の本も、翻訳版がでないかなあ。この本は、「アートオブレイ・ハリーハウゼン」というタイトルで、レイのスケッチや絵コンテを満載した内容です。

一方、日本でハリーハウゼンを特集した本が無いかといえば、実は作品評価などを載せた「コンプリート・レイ・ハリーハウゼン」という本がありました。個人的には大変重宝しておりましたが、やはり、本自体の装丁をはじめ、(なにしろ紙の質も大違いです)精密で色鮮やかな写真やデザイン画の掲載量の点で、大いに見劣りします。もっとも、本場モノと比較するほうが悪いかも知れませんが、これまでの義理もありますのでここであわせて紹介しておきます。

Img_0002 それにしても、我が国では、こうした類の本は、特撮の神様といわれた円谷監督の特別本があるぐらいで、あまり出版されていません。密かに期待しているのは、初期のウルトラシリーズの造型師である高山良策氏の本が出版されることです。なんでも、同人誌として、彼の作業中の風景写真や製作スケッチを集めた冊子が存在しており、一部マニアの間で、かなり高額な値で取引されていることを小耳に挟んでいます。その冊子の複製でも良いですから、どこかで出版して欲しいものです。よろしくお願いします。

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