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2009年2月21日 (土)

20世紀少年 第2章 最後の希望

久しぶりのブログです。そして、久しぶりの映画鑑賞でした。

Img 「20世紀少年 第2章 最後の希望」です。ともかく上映時間が長い。悠々と話が進むのです。主演は、この作品のオーデションで目力で抜粋されたという新人女優です。まあ、頑張っています。ストーリーは、教祖「ともだち」の正体は誰かという謎を中心に動きます。第1作の設定より、15年後の世界ということで、登場人物達がえらくなっています。余りに多くの登場人物のため、関係がよくわかりません。仮面をいつもかぶっているフクベエのエピソードなど初めて紹介されます。山名も第1作に居たっけ?・・・・いました、冒頭の同窓会でチラッと顔をみせます。この同窓会で、「ともだち」の宗教を説明する謎の人物は誰?(原作を知っている人に尋ねたいものです。)相関図を確認するためのみに、写真のパンフレットを買ってしまいました。(笑)

謎解きのストーリーとしては興味がありますが、映画の中で「ともだち」が行うことは、神の復活とか、少々の悪魔のセールスマンなど、とても現実に世界制服はできるとは思えません。せめて映画では観客を嘘でも騙して欲しいものです。そのためのリアル感の描写が全然ありません。物量、質とも絶対的に足りません。まさに子どもの思いつきのレベルを脱していません。第一、側近や部下がどうして従っているのかと素朴な疑問を感じます。劇場内でも、一生懸命に見ているのは子ども達です。お父さん達は眠っています。私も何度腕時計を見たことでしょう。(笑)

ともかく、第三章に期待しましょう。すべての謎が解け、辻褄が合うことを願っています。それにしても、どうも全3部作は長過ぎます。今回の第2作は中だるみですなあ。 

2009年2月 2日 (月)

三谷幸喜

遅まきながら、三谷幸喜の新作映画「ザ マジックアワー」をレンタルDVDで見ました。友人らは「面白い」というのですが、私にはどうも物足りません。物語を支える舞台や仕掛けは、さすが三谷幸喜と思える教養や知識が散りばめられており、いわゆる映画好きのツボを抑えていると、頭では思います。しかし、映画としては何かが足りないのです。

今回も、見るのが遅くなったのは、一連の映画、「有頂天ホテル」「笑いの大学」「ラジオの時間」「みんなの家」など、筋書きや台詞を読むと抱腹絶倒のはずなのに、どの作品も映画としてはあまり夢中になれません。結局、脚本の面白さを映像の動きで相殺しているような気がします。

こんな厳しい意見を書いていますが、実は、私、脚本家の三谷幸喜の大ファンなのです。「新撰組」以外のTVドラマは楽しみでしたし、「王様のレストラン」は、テレビドラマ史上の最高傑作の一つではないでしょうか。また、古畑任三郎シリーズも「刑事コロンボ」のパロディとしても素晴らしい娯楽作品でした。

しかしながら、三谷氏の真骨頂は、やはり舞台劇でしょう。TV放送された舞台の「笑いの大学」「二人の武蔵」などは衝撃的な面白さでした。三谷節の台詞の面白さなどは、映画向きというよりは、場所が固定された舞台がそのおかしさを増幅します。舞台での俳優たちの台詞回し(やや大げさな発声)が三谷節によく似合います。・・・過去の舞台劇の映像をどんどん発売して欲しいものです。

Img_0012 なお、映画の傑作としては、なんといっても「十二人の優しい日本人」です。これは良かった。なんとも「ジンジャー・エール」の台詞が忘れられません。この一言の創造で、天才ということがよくわかりました。それに加えて、この映画の演出家と相性が良かったのかもしれません。いかに素晴らしい脚本があっても、演出がだめなら、面白くなくなるのは理の当然です。

ともかく、三谷氏の過去の舞台劇のDVD化を望みたいものです。誰か、お願いします。

2009年2月 1日 (日)

007再考

007の最新シリーズは、どういう評判なのでしょう。前作の「カジノロワイアル」を実は劇場で見ておりません。DVDで飛ばし見(?)程度なのです。というのも、新しいボンド俳優のイメージが私の長年培った思いとの落差が大きかったのです。もっと上品で粋な雰囲気が欲しかったのです。なんか現場叩き上げの肉体労働者風で、なんとも暑苦しいのです。さらに、スーパーマンのスパイ物ではなく、最近のヒット作である「ボーン」3部作のように、リアルさを出すためか、激しく動く手持ちカメラの映像などにより、作品のイメージも一変しておりました。かつて、このブログで「ボーン」シリーズは、次世代の「ボンド」映画だと褒めたことがあるのですが、スパイ映画の元祖である007映画が、派生した映画のように安易に変化するのも、なかなか納得できませんでした。

Img 今回、最新作の「007慰めの報酬」を劇場で見るために、前作のDVDをじっくりと再見しました。つまり、倍速を使わなかったという意味です(笑)。時間が経過したためか、最初よりは、アレルギー感は薄まっています。正直、シリーズとして伝統r的に注目される冒頭のタイトル・シーンのセンスには感心しました。西洋トランプを意匠化した見事なものです。

さらに、建物から建物に飛び移っていくアクションシーンは、スタントマンが行っているとは判っているものの、これまでに見たことが無いぐらい凄いものです。人間の運動能力の凄さを見せてくれます。まあ、このへんは、これまでの奇想天外な武器などを使った絵空事のアクションから、肉体を駆使したアクションに原点復帰するという意味では歓迎すべきことでしょう。主演者も頑張っていますので、抵抗感は減ってきました。

 ところで、私が最近の007シリーズを敬遠する理由を見つけたのです。結局、あの女上司のMが嫌いなのです。女優のデンチが名優かどうか知りませんが、こんな嫌味なMはいりません。初期のMを再登場させてほしいものです。この設定のどこがいいのですか?

 ということで、やっと最新作の話題です。お話の内容は、前作の完全なる続きです。詳細は省きますが、どうやら、英国諜報部にもCIAにも知られていなかった悪の組織が存在し、その敵との戦いが始まったのです。まるで、世界征服を企てていた、かつての敵「スペクター」が甦ったようです。うーん、こんな設定、今の時代にあうのでしょうか。しかも、CIAなどは、「今の世の中、どちらが善か悪か判らない」などといって、手を組もうとさえするのですから、あまりにアメリカの現実との皮肉が強すぎて笑えません。しかも、その悪の組織の中心のリーダー役があまりに情けない。とてもそんな悪事が企める人物にはとうていみえない間抜け面なのです。かつての強敵ドクター・ノーやゴールド・フィンガーのカリスマ性を再現して欲しいものです。(ちなみに、前作の悪役はまだまだ悪のオーラをまとっていましたゾ。)

また、劇中に名台詞「ボンド。ジェームス・ボンド」がありません。そういう定石を外すぐらいなら、いっそのこと、「007」の称号を外して新たなシリーズをはじめるべきでしょう。「ゴールド」の代わりに「オイル」をもって、旧作へのオマージュを捧げる死体を出すような姑息な真似をせず、堂々と新しいヒーローを想像すべきです。「ボンド」が「ボーン」を安易に真似して欲しくありません。それにしても、やはり、もう、00などというスパイ映画自体が古すぎますし、殺し合いなどのリアルなアクションの割に、ホテルでの緊張感のない行動がお粗末過ぎます。なんとも、ちぐはぐです。・・・結局、パンフレットも買いませんでした。

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