DVD化されるB級特撮映画
本当に幸せな時代になったものです。この不景気に何を言うかとお叱りを受けそうですが、ことDVD化の流れだけは異なります。これまで、いわゆるB級、いあやC級かもしれませんが、かつてアメリカで製作された特撮映画は、VHSの時代も、マニア向けのLDでも商品化されませんでした。しかし、当時のSF映画少年達は、様々な関係本や雑誌の中でしか、しかもタイトル名や断片的な情報しか得ることができず、その映画を見ることを渇望していた時代がありました。
そうした一般観客には相手にされない、B級の特撮映画のDVD化が最近多くなっています。まことに喜ばしいことです。しかも、結構廉価なのです。
例えば、「最後の海底巨獣」は、この表紙の写真は何度と無く目にしたことがあります。アメリカでは結構有名な作品らしいですが、今回、初めて見ることが出来ました。まあ、特撮技術から言えば、粘土製のようなティラノサウルスとブロンドサウルスのコマ撮り撮影です。 ぎごちなく、恐竜の模型が動き回る感じです。なかなか商品化されなかった理由がよくわかります。それにしても、こうした作品群を見ると、レイ・ハリーハウゼンの映画の凄さが際立ちます。おなじコマ撮り手法なのに全く出来が違うのです。かたや、粘土製のオモチャであり、かたや命を吹き込まれた創造物として、スクリーンの中で生き生きと動き回るのです。なにしろ、CG全盛時代にも、ハリーハウゼンの名声は少しも落ちないのですから、大したものです。
「紀元前百万年」も、この表紙の写真は有名すぎるほどですが、生きたトカゲに棘を付けて恐竜に仕立てたという悪名も有名です。まあ、内容のコメントは控えましょう。
今回のお勧めは、「大怪獣出現」です。この映画は、一度BSでも放送されたのですが、結構きちんと作っているSF映画です。お話は、放射能実験の湖に、突然変異で巨大化したカタツムリのような芋虫が出現し、人間を襲うという典型的な巨大生物映画です。まあ、物体Xなどの亜流でしょう。ヒロインを襲うというシーンも漏れなく入っています。
今後、「顔の無い悪魔」・・未見、「惑星アドベンチャー」も発売が予定されておるようですから、楽しみなことです。
そういえば、これまでこうしたB級特撮映画のDVD化の作品といえば、こんなのがありました。参考までにご紹介します。 ほかにも沢山発売されていますので、収集も大変です。ホントに廉価版がありがたいことです。
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