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2008年12月30日 (火)

DVD化されるB級特撮映画

本当に幸せな時代になったものです。この不景気に何を言うかとお叱りを受けそうですが、ことDVD化の流れだけは異なります。これまで、いわゆるB級、いあやC級かもしれませんが、かつてアメリカで製作された特撮映画は、VHSの時代も、マニア向けのLDでも商品化されませんでした。しかし、当時のSF映画少年達は、様々な関係本や雑誌の中でしか、しかもタイトル名や断片的な情報しか得ることができず、その映画を見ることを渇望していた時代がありました。

そうした一般観客には相手にされない、B級の特撮映画のDVD化が最近多くなっています。まことに喜ばしいことです。しかも、結構廉価なのです。

Img Img_0001 例えば、「最後の海底巨獣」は、この表紙の写真は何度と無く目にしたことがあります。アメリカでは結構有名な作品らしいですが、今回、初めて見ることが出来ました。まあ、特撮技術から言えば、粘土製のようなティラノサウルスとブロンドサウルスのコマ撮り撮影です。 ぎごちなく、恐竜の模型が動き回る感じです。なかなか商品化されなかった理由がよくわかります。それにしても、こうした作品群を見ると、レイ・ハリーハウゼンの映画の凄さが際立ちます。おなじコマ撮り手法なのに全く出来が違うのです。かたや、粘土製のオモチャであり、かたや命を吹き込まれた創造物として、スクリーンの中で生き生きと動き回るのです。なにしろ、CG全盛時代にも、ハリーハウゼンの名声は少しも落ちないのですから、大したものです。

「紀元前百万年」も、この表紙の写真は有名すぎるほどですが、生きたトカゲに棘を付けて恐竜に仕立てたという悪名も有名です。まあ、内容のコメントは控えましょう。

Img_0002 今回のお勧めは、「大怪獣出現」です。この映画は、一度BSでも放送されたのですが、結構きちんと作っているSF映画です。お話は、放射能実験の湖に、突然変異で巨大化したカタツムリのような芋虫が出現し、人間を襲うという典型的な巨大生物映画です。まあ、物体Xなどの亜流でしょう。ヒロインを襲うというシーンも漏れなく入っています。

今後、「顔の無い悪魔」・・未見、「惑星アドベンチャー」も発売が予定されておるようですから、楽しみなことです。

そういえば、これまでこうしたB級特撮映画のDVD化の作品といえば、こんなのがありました。参考までにご紹介します。Img_0003 Img_0004 Img_0006ほかにも沢山発売されていますので、収集も大変です。ホントに廉価版がありがたいことです。

2008年12月29日 (月)

地球が静止する日

Img 最近のハリウッドは、なんとリメイク映画が多いのかと思います。それだけ、企画力が落ちているのでしょう。この「地球が静止する日」は、SF古典としてそっとしておいて欲しかったものです。とはいうものの、あのロボット「ゴート」を最新SFX技術で表現するとどうなるのか、見てみたかったのも事実です。なにしろ、デザインは秀逸なのに、動くとスーツにしわがよるのですから(笑)。写真は、オリジナルのゴートの模型です。ビリケン製のソフビキットを組み立て・塗装した物です。200586_0201 200586_0202 目のカバーが開き、一つ目から光線を発射します。

今回のゴートは、フルCG製で、5mぐらいの巨人タイプにリニューアルされていますが、人間型や一つ目は変わっていません。オリジナルへの敬意が感じられます。この点は及第点です。

また、オリジナルでの宇宙船は、空飛ぶ円盤が流行っていた時代のせいか、典型的な円盤型でした。今回は球体です。まるで宇宙から見た地球のような姿です。多分、何らかの意味や意図があるのでしょうが、あんまり感心しません。第一、ノアの箱舟なんかが出て来ると、少々鼻につきます。

さらに、キイとなる子供が全然可愛くありません。あれでは主演女優さんがカワイそうですし、宇宙人の共感を得るとも思いません。紹介が遅れましたが、今回の宇宙人役はキアヌ・リーブスです。地球に到着した時の姿などは、「マトリックス」が髣髴されます。こういう役がよく似合うということなのでしょう。(笑)

ほかにも、アメリカ軍隊などの対応なども、よくあるパターンですが、なんといっても、人類を破滅させる武器が小さなゴキブリの大群とは、なんとも情けないというか、イマジネーションが足りないというか、がっかりです。話になりません。オリジナルでは、何の力かは不明ですが、すべての動力がとまり、地球の活動が静止するのです。圧倒的な力の差が感じられました。肝心、要のところですので、ホントに残念でした。なお、ノーベル賞学者の計算式を宇宙人が訂正する名場面は、しっかり残っていました。この点は高く評価します(笑)。

2008年12月21日 (日)

子連れ狼(映画版)のDVD発売記念

やっと、劇場版「子連れ狼」シリーズがDVD化されました。何故か、製作国である日本では、なかなかDVD化されませんでした。しかたなく、VHSやLD(米国版ショーグン・アサシンの題名)などでお茶を濁していました。Img_0005Img_0004_2Img_0006_3 やはり、DVD最新版(?)は、色の出具合が違います。もっとも、画面サイズはオリジナルと同じなのでしょうか。対決シーンで何も無い空間だけが延々写るのが気になります。

今回、セット販売となったのは、シリーズ6作品のうち、前半の傑作揃いの3作です。私の好みは、別途の写真の順番です。

しかも、今回の特典に、原作者の小池一雄や、カメラマン、照明、録音などの技師達が、当時の撮影の裏話や想い出を語るディスクが付いていたのです。もともと撮影裏話やメイキングが大好きなので、本当に面白い内容でした。若山富三郎が原作者に映画化を直談判するエピソードは、さもありなんと思います。それにしても、大映時代劇を支えたのは、職人達の高い技術力と凝り性のおかげだったのが、よくわかります。撮影に当たっての細かい工夫など、職人芸をもっと高く評価すべきでしょう。そして、私の大好きな三隅研次監督も評価して欲しいものです。あの豪快な若山がこの監督に厚い信頼を置いていたという話も頷けます。なにしろ、若山の代表作というシリーズになったのですから、当然でしょう。弟のカツシンの代表作「座頭市」も、三隅監督が第1作を傑作にしたのですゾ。みんなでもっと評価しましょう。

Img_0009 ところで、時期を同じくして、「時代劇は死なず」という新書を読みました。この本は、大映が倒産して、丁度、勝プロダクションによる「子連れ狼」などが製作されていた頃の映画界の状況を描いた本です。大映時代劇と東映時代劇の違いやTV時代劇の発展など、これも面白かった。しかも、「素浪人月影兵庫」の開始にあたって、剣豪のイメージを持つ主演の近衛十四朗が嫌がったというエピソードなどは思わず笑います。

ということで、今回のブログは、時代劇の話題でした。余談ですが、最近、読み物はもっぱら「佐伯泰英」の時代小説ばかりになってしまい、これが止められません。書き下しの新作が待ち遠しいのです。まるで、すっかり子供頃にもどっているようです。困ったものです(苦笑)。

2008年12月 7日 (日)

リー版ドラキュラ(カラー版)

やっと、クリストファー・リーの吸血鬼ドラキュラのレジンキットの塗装が完成しました。いつもながら概ね完成です。しかも台座は未塗装です。ではご紹介します。Dscn87591 Dscn87621 Dscn87631 Dscn87651 Dscn87671 Dscn87641                                       いかがでしょう、顔は比較的うまく塗れましたが、どうも、衣服がうまく表現できません。つや消しスプレーをかけているのですが、本来「つや消しブラック」塗料にもかかわらず、何故か、テカリがとれません。布地というより、まるでレインコートを着ているようです。今後の研究課題です。

2008年12月 6日 (土)

映画パンフレット(その4)

またまた続けて、映画パンフレットの話題です。最近、というか以前からのお話ですが、往年の名画などのパンフレットの復刻版が発売されています。

例えば、オードリー・ヘプバーンの若き日の名画の初回上映時のものなどです。Img_0017 Img_0016

そのほか、お気に入りの50年代SF映画「大アマゾンの半魚人」などです。極めて人気を誇る分野です。Img_0022

そういえば、黒澤明作品は、かつて発売されていたレーザー・ディスクのシリーズの中で、全作品(東宝作品だけですが)が復刻され、シリーズの特典につけていました。確か、オークションで入手しましたが、残念ながら、現在、その所在が不明なのです。多分、乱雑な書斎(物置)の本の中に隠れているはずなのですが、整理整頓ができておらず・・・。無事に発掘されましたら、そのときにご紹介します。

おなじように、「ゴジラ」関連なんかも、誕生50周年記念か何かの時の「クロニクル本(題名不明)」の発売に際し、「キングコング対ゴジラ」のパンフレットが復刻されています。このパンフには、幼い頃の想い出があって、知り合いの年上の子供がオリジナル(当時だから当然ですが)を持っていて、遊びに行った折、見せてもらったものですが、ホントに垂涎の的でした・・・。復刻でも、手に取ると懐かしいものです。

 しかし、ポスターなどは、よく復刻や特集本の販売もされていますが、なぜか、パンフレットの復刻は少ないように感じられます。ページ数もあり、当時の宣伝などの権利関係があり、手間がかかるのでしょうか。なにしろ、ただのチラシより身分は低い(笑)ような気がします。現在の印刷技術であれば、相当な精度の複写ができると思うのですが、パンフレットだけ差別しないで、どんどん復刻して欲しいものです。

 そして、復刻に当たっては、まず、私が廃棄してしまっている東宝特撮シリーズを。特に「モスラ対ゴジラ」、「フランケンシュタイン対地底怪獣」など、円谷監督の作品をお願いしたいものです。DVDのオマケでもかまいませんが・・・。

 

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