海底軍艦 轟天号
懐かしの東宝SF映画「海底軍艦」に登場する主役のメカ轟天号の模型が売り出されました。1/350というスケールで、模型の全長は約43cmもあります。
この映画のことは、前にも取り上げたことがありますが、円谷英二特技監督の絶頂期の円谷特撮歌舞伎の佳作です。道具立ても、ムー帝国やら海竜マンダの登場など、SF少年には夢のようなお話でした。さらに、ドリルが付いた空も飛ぶ潜水艦となれば、もう言う事なしです。
この主役の万能潜水艦のデザインは、有名な挿絵画家の小松崎茂で、映画の中での登場シーンは、誠に素晴らしい勇姿となっています。いまでも、人気が高い空想メカの一つです。当時、早速、プラモデルを作った覚えがありますが、接着剤が付きすぎたり、部品が折れたりして、完成に至る前に製作を断念してしまいました。昔から、細かい作業が苦手なのと、根気が続かないせいか、プラモデル製作はどうも苦手でした。(そういえば、海底二万マイルのノーチラス号のプラモデルの運命も同様でした。)そのせいか、この二つの模型となると、見境も無く欲しくなります。
海底軍艦については、ミニフィギュアは別にして、マンダ巻きのモデルを製作しましたが、苦労した割には納得の出来る完成度ではありません。さらに、未開封のプラモデルを1体持っていますが、正直完成させる自信が無く、未着手のまま放置です。
今回は、ドリルが稼動するという優れものの完成品ということで、安心して購入しました。冒頭の写真のとおりです。が、なにか格好が不細工なのです。モデル自体は、多分、精密かつ正確に縮尺されているとおもいますが、映像の感じと異なっているのです。一言で言えば胴長なのです。そういえば、小松崎先生の弟子がこのデザインを見て、「不恰好なデザインになりましたね」と言ったエピソードがあることを思い出しました。
映像の美しさは、撮り方によって随分違います。円谷監督のセンスが素晴らしかったのかも知れません。この船は、見る角度によって印象が違うのかもしれません。それとも、私が年老いて美的センスが衰えたのでしょうか。ということで、少し斜め角度から見てみましょう。
随分、印象が違いますでしょう?
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