映画パンフレット(その3)
映画パンフレットの話題の続きです。死蔵していましたパンフレットの山から邦画関係をご紹介します。まずは、座頭市関係から2冊。大映は、個々の映画のパンフレットではなく、大映グラフという冊子の中で、特集を組んでいました。
「座頭市牢破り」の特集号です。内容は、過去の座頭市の映画をまとめて紹介しており、作品紹介や情報が少なかった当時、大変参考になった記憶があります。そして、この表紙には感激しました。なにしろ、仕込み杖がアップで写っているのです。持ち手部分の細工や刃幅の広さが良くわかります。といっても、それがどうしたのかと問われましても困るのですが、個人的な好みとしか言いようがありません。
この映画は、あの用心棒と座頭市が対決するということで当時大変な話題になっていました。まあ、キングコング対ゴジラのノリでしょうか。このパンフレットに限らず、当時にしては、いろいろな事前の情報が出されました。キネマ旬報でもそのシナリオが全文掲載され、あろうことか鑑賞の前にそれを読んでしまって、映画がまったく面白くなくなった覚えがあります。それに、まだ、黒澤明の用心棒を見ていませんでした。ビデオも無い時代です、伝説だけが一人歩きしていましたなあ。
大映関係では、「妖怪百物語」がありました。時代劇とはいえないのでしょうが、結構面白かったものです。大映の色彩の魅力がなんともいえません。併映は、昭和ガメラです。多分、廃棄漏れなのでしょう。
最後に、「御用金」です。親父に連れて行ってもらったことを覚えています。地元新聞の記事で、「三匹の侍」の五社英雄監督作品で、雪の中の殺陣、しかも手裏剣との対決は面白いという宣伝に誘われて、親父に頼んだことを覚えています。そういえば、時代劇にはよく連れて行ったものでした。とはいえ、このパンフレット自体は、最近、オークションで入手した物です。ホントに便利な時代になりました。こんな珍品が手に入るのですから・・・。
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