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2008年11月29日 (土)

映画パンフレット(その3)

映画パンフレットの話題の続きです。死蔵していましたパンフレットの山から邦画関係をご紹介します。まずは、座頭市関係から2冊。大映は、個々の映画のパンフレットではなく、大映グラフという冊子の中で、特集を組んでいました。Img_0023

「座頭市牢破り」の特集号です。内容は、過去の座頭市の映画をまとめて紹介しており、作品紹介や情報が少なかった当時、大変参考になった記憶があります。そして、この表紙には感激しました。なにしろ、仕込み杖がアップで写っているのです。持ち手部分の細工や刃幅の広さが良くわかります。といっても、それがどうしたのかと問われましても困るのですが、個人的な好みとしか言いようがありません。

次は、同じく座頭市の異色作。「座頭市と用心棒」です。Img_0025

この映画は、あの用心棒と座頭市が対決するということで当時大変な話題になっていました。まあ、キングコング対ゴジラのノリでしょうか。このパンフレットに限らず、当時にしては、いろいろな事前の情報が出されました。キネマ旬報でもそのシナリオが全文掲載され、あろうことか鑑賞の前にそれを読んでしまって、映画がまったく面白くなくなった覚えがあります。それに、まだ、黒澤明の用心棒を見ていませんでした。ビデオも無い時代です、伝説だけが一人歩きしていましたなあ。

Img_0001 大映関係では、「妖怪百物語」がありました。時代劇とはいえないのでしょうが、結構面白かったものです。大映の色彩の魅力がなんともいえません。併映は、昭和ガメラです。多分、廃棄漏れなのでしょう。

Img_0024 最後に、「御用金」です。親父に連れて行ってもらったことを覚えています。地元新聞の記事で、「三匹の侍」の五社英雄監督作品で、雪の中の殺陣、しかも手裏剣との対決は面白いという宣伝に誘われて、親父に頼んだことを覚えています。そういえば、時代劇にはよく連れて行ったものでした。とはいえ、このパンフレット自体は、最近、オークションで入手した物です。ホントに便利な時代になりました。こんな珍品が手に入るのですから・・・。

2008年11月27日 (木)

スターシップ・トゥルーパーズ3

以前、このブログで取り上げましたが、SF映画「スターシップ・トゥルーパーズ」の第3作がDVDで発売されました。この映画の第1作は、モデルアニメーターからコンピュータ・グラフィック技術分野に進出した名匠フィル・ティペットが腕を振るったSFXが見ものです。なにしろ巨大昆虫型モンスター(バグ)が雲霞のごとく無数に登場し、人間をバラバラにするなどの戦闘シーンも迫力でした。ティペット自身がモデルアニメーションを捨てざるを得なかった怨みを晴らすかのような鬼気迫る映像でした。見逃している方は、是非ご覧ください。

 3作目の今回の映画は劇場未公開ですが、第2作とは異なり、第1作に主演した俳優や最後に捕まった頭脳バグが出演するなど、設定も含めて続編的な味わいがあります。あいかわらず、好戦的な、ナチス帝国を思わせる映像のたたみ掛けが逆に反戦思想を際立たせます。

Img  そして、バグも、おなじみのカマキリタイプにくわえて、様々な新顔も登場します。自爆する神風タイプの団子虫、大きなサソリ型、そして、最後は、星の大部分を占めるような超巨大なバグの神様も登場します。さらに、原作である小説「宇宙の戦士」に登場するパワード・スーツが登場します。やっと悲惨な肉弾戦から開放です。

ストーリーは単純で、人間関係も薄っぺらですが、結構楽しめます。ただ、セットやバグのCG表現などが第1作と比較して安手の薄っぺらな造りでリアルさが不足しています。まことに残念です。 

 ところで、お約束の男女がてらいなく裸になるシーンは、しっかりありました。第1作では訓練後の共同シャワーでしたが、今回は、パワード・スーツを身に着けるシーンです。平気な風に演じる俳優さんも恥ずかしいでしょうが、見ている方も何か一生懸命さが痛々しくつらいものです。

機会があればご覧ください。

2008年11月24日 (月)

容疑者Xの献身

遅まきながら、映画「容疑者Xの献身」を観て来ました。テレビシリーズの「ガリレオ」はかかさず見ていたのですが、直木賞を取った原作を読んでいましたので、犯人も、トリックも知っており、さらに映画的な盛り上がりが期待できないために、今まで劇場に足を運ぶことを躊躇していました。

 何故か、昔から茶の間のテレビはチャチな造りでもかまわないが、お金を払って見る映画は、大がかりで豪華なモノであって欲しいという気持ちがあるのです。カネをかけたセットや無数のエキストラなど、スペクタクルなシーンが見たいのです。そして、テレビにはめったに出演しない俳優が登場するのがベストです。まさに映画の醍醐味でした。・・・今は昔のお話です。

Img1  ともあれ、そんな気持ちもあったために、鑑賞するのが今になったのですが、映画の出来は良く、2時間楽しめました。しかし、やはり犯罪自体が切なく、オチも悲しいストーリーなのです。できればそっとしてやって欲しかった、というのが正直な感想です。(不道徳?)

 結局、この話は、トリックの斬新さが命でした。証拠も何も無いのですから、物理学者の決め付けはおかしいと言わねばなりません。推理の根拠もありません。しかも、犯人を追い込む手法が嫌いです。本格ミステリとしてはアンフェアです。ドラマという点からも、犯人側の方のウェイトが大きく、福山と柴咲コウの掛け合いが全然楽しくありませんでした。この辺は減点です。あれ?映画の欠点ばかりを書いています。やはり、道義的、社会的には犯人検挙という法秩序の安定が必要でしょうが、最後はアンハッピーとなる話が体質的に嫌いということなのでしょう。・・・とはいえ、写真に掲載したとおり、映画の出来に対する私の評価を計るバロメータであるパンフレットを600円で買いましたので、全く駄目というわけでもありません。結局、何を言っているか、わからなくなりましたので、今回はこれまでです。(・・オチは映画パンフレットの話題かよ。)

2008年11月23日 (日)

映画パンフレット(その2)

早速、映画パンフレット・シリーズの第2弾です。Img_0010

以前に、もう一度見たい映画というブログを書いたときに、「かかし」などというタイトルを挙げていたのですが、その映画のパンフレットが見つかりました。「まぼろし密輸団」というのが正式(?)な題名でした。ディズニー映画であり、なんと主演は、パトリック・マグファーンです。パンフレットに写真が掲載されているのですが、密輸団が付けていた案山子などの仮面を当時物凄く憧れたような記憶があります。すっかり忘れていました。同じくディズニー映画の「海底二万哩」は無かったか、探しましたが、残念ながらありません。(見たことなかったので当然でしょう。)Img_0015 ただ、「砂漠は生きている」とか、「狼王ロボ」「三匹荒野を行く」などが出てきました。残念ながら「南海漂流」や「ジャングルキャット」はありませんでした。

Img_0014 ほかにも、見たい映画「フォロー・ミー」を発見。パンフレットを見ると、ほとんど、ミア・ファーローの映画だったことが判ります。

Img 最後に、異色西部劇「レッド・ムーン」もありました。なんと、主演は、グレゴリー・ペックでした。こんなことも忘れています。おおよそのスト-リーも判りましたが、映画の中身はワンシーンも思い出せません。確か、当時、淀川サイナラおじさんが褒めちぎっていたせいで、観に行ったことを思い出しました。テーマや内容が少し重いせいか、自動的に記憶が削除されたようです。もう一度観たい映画のリストからも削除しましょう。次回は、日本映画の掘り出し物のお話にしましょう。

2008年11月22日 (土)

映画パンフレット(その1)

このブログでも、たびたび映画のパンフレットのことについて書いています。いつの頃から、パンフレットを買っていたのだろうかと記憶を辿りますと、やはり、小学生の頃の「怪獣映画」だったのではないか、と思います。もっとも、その当時のパンフレットは、一冊も残っていません。中学生の頃でしょうか、怪獣は卒業とばかり、すべて処分してしまいました。「モスラ対ゴジラ」など、かなりの数を所有していました。当時のものはいま非常な高値で取引されていますので、あれが残っていれば、今頃、ひと財産だったのに(笑)と悔やんでいます。モノは大切にしましょう。

 さて、パンフレットをむやみやたらに突っ込んでいる書棚を捜索しますと、いろいろ出てきました。Img_0011 まず、初めて見た洋画「バルジ大作戦」です。DVDはおろかビデオもなかった時代です。このパンフレットを何度も見ていたことを思い出しました。中のわずかな写真や記事が、結局、映画自体やその当時の様々な記憶につながっているような気がします。私の懐かしい宝物のような時代そのものでした。

Img_0009 次に出てきたのが、「特攻大作戦」です。昭和42年発行です。この記事で、黒澤明の「七人の侍」という映画があることを知りました。しかし、この映画の出演者の豪華なこと、感心します。   

Img_0007 それから、「七人の特命隊」。実は全く忘れています。ライフルマンのチャック・コナーズが主演ですが、パンフレットを見てもまるで思い出せません。記憶にありません。・・・うーん、困ったものです。これも、もろ7人の侍の流れです。昭和45年です。

Img_0013 おっと、「コマンド戦略」もあります。これは良く覚えています。明朗痛快戦争映画の極め付けです。これは昭和43年です。

まだまだ沢山のパンフレットが発掘されました。個人的には非常に懐かしく記憶のお宝です。今後シリーズ化します。

2008年11月18日 (火)

カーロフ版フランケンシュタイン

Dscn8711 Dscn8712 ボリス・カーロフが演じた初代フランケンシュタインの怪物のレジンキットの塗装が完成しました。少し、というか、ずいぶん健康的な肌合いになりました。映像の中のモンスターの凄みや不気味さがなかなか表現できません。どうも、陰影の表現に押しの強さが無いのです。失敗を恐れてか、色彩の濃淡の幅が少なく、淡白なのでしょう。もう少し大胆にしなければなりません。反省です。次は頑張りましょう。Dscn8713

ところで、映画はモノクロなので、怪物の肌の色はよくわかりません。何故か、一般的なオモチャなどは、緑色で塗られています。ひょっとしたら、そんな設定かも知れません。しかし、緑色だとどうも感じが出ないのです。本来は、死体のツギハギなのですから、死人の青ざめた色が適当だろうと、かつて、ホライゾン製のソフビをそのように塗装したことがあります。

Dscn618211 Dscn6182 次の写真をご覧ください。 しかし、効果はもう一つです。やはり、肌色の少し土色系がもっとも似合うようです。そして、目の下のクマ等を強烈に表現するのがよいのでしょう。Dscn81801

最後の写真は、ビリケン製のキットを塗装した物です。塗りは荒いですが、土色系で感じは出ています。いかがでしょうか。

2008年11月16日 (日)

ザ フライ リペイント

以前紹介した「ザ フライ」に登場した蝿男のソフビフィギュアをリペイントしました。まずは、台座を木質系の楕円形のものに取り替え、しっかりと固定します。このフィギュアの大きさは、高さ35cmぐらいあるのですが、デザインが変形型グチャグチャ系ですので、異様な上半身の割に、足が結構長く、材質のソフトビニールでは固定化しません。つまり、すぐに自重で歪んでしまうのです。そのために、足にはレジンを注入して固めてあります。しかしながら、体型から自立は無理ですので、台座に固定する必要があるのです。それでもやはり前かがみですなあ。

 さて、今回の塗装は、ラッカー塗料のブラウン系に加え、青竹色や蛍光グリーンをポイントに混色し、さらにエナメル塗料のクリアを上塗りし、映像のぬらぬら感を出そうとしています。効果はいかがでしょうか。ビフォアー&アフターをご覧ください。Dscn7435 Dscn7439

リペイント後Dscn86901 Dscn86911 Dscn86941 Dscn86921  

うーん、撮影方法も違いますが、良くなったのかなあ?

2008年11月12日 (水)

リー版ドラキュラ

Dscn8697 毎度、クリストファー・リーの吸血鬼ドラキュラのレジンキットです。懲りないというか、好きというか、今回入手したモノは、かなり以前にムービーグッズの特集雑誌で紹介されていたキットです。その時、はじめて見たアメリカンガレージキットの素晴らしさに驚嘆した覚えがあります。私にとっては大変懐かしい一品です。

Dscn86991 さて、このポーズは、ややガニ股ですが、ハマー映画「吸血鬼ドラキュラ」のラストシーンで、ピーター・カッシング演じるヴァンヘルシング教授と対決する姿なのです。実は、このキット、本来は、対決している教授とのセットになっており、魔法陣を描いた半円の台座でつながるようになっています。(もちろん、片方は未所有です。)少し驚いたような、威嚇するような表情に味があります。

 映画では、このあと、教授に二本の蝋燭立てで作った十字架で追い詰められ、まず、片足から片腕、そして最後は、全身を日の光に晒され、無残に灰と化するのです。本当に弱点が多いのが吸血鬼ですが、古典ホラー映画としては大傑作です。(うーん、褒めすぎでしょうか。)

 ということで、とりあえず、キットを仮組み立てしました。マントが体とうまくマッチしていませんでしたので、パテで補修しました。これからあとの工程は、余分なラインや気泡を埋めて、サーフェイサーで下塗りをして塗装ということになります。また、完成後、ご紹介したいと思いますので、こうご期待。

2008年11月10日 (月)

海底軍艦 轟天号

Dscn87051  懐かしの東宝SF映画「海底軍艦」に登場する主役のメカ轟天号の模型が売り出されました。1/350というスケールで、模型の全長は約43cmもあります。

この映画のことは、前にも取り上げたことがありますが、円谷英二特技監督の絶頂期の円谷特撮歌舞伎の佳作です。道具立ても、ムー帝国やら海竜マンダの登場など、SF少年には夢のようなお話でした。さらに、ドリルが付いた空も飛ぶ潜水艦となれば、もう言う事なしです。

 この主役の万能潜水艦のデザインは、有名な挿絵画家の小松崎茂で、映画の中での登場シーンは、誠に素晴らしい勇姿となっています。いまでも、人気が高い空想メカの一つです。当時、早速、プラモデルを作った覚えがありますが、接着剤が付きすぎたり、部品が折れたりして、完成に至る前に製作を断念してしまいました。昔から、細かい作業が苦手なのと、根気が続かないせいか、プラモデル製作はどうも苦手でした。(そういえば、海底二万マイルのノーチラス号のプラモデルの運命も同様でした。)そのせいか、この二つの模型となると、見境も無く欲しくなります。

Dscn70141 海底軍艦については、ミニフィギュアは別にして、マンダ巻きのモデルを製作しましたが、苦労した割には納得の出来る完成度ではありません。さらに、未開封のプラモデルを1体持っていますが、正直完成させる自信が無く、未着手のまま放置です。

 今回は、ドリルが稼動するという優れものの完成品ということで、安心して購入しました。冒頭の写真のとおりです。が、なにか格好が不細工なのです。モデル自体は、多分、精密かつ正確に縮尺されているとおもいますが、映像の感じと異なっているのです。一言で言えば胴長なのです。そういえば、小松崎先生の弟子がこのデザインを見て、「不恰好なデザインになりましたね」と言ったエピソードがあることを思い出しました。

 映像の美しさは、撮り方によって随分違います。円谷監督のセンスが素晴らしかったのかも知れません。この船は、見る角度によって印象が違うのかもしれません。それとも、私が年老いて美的センスが衰えたのでしょうか。ということで、少し斜め角度から見てみましょう。Dscn87061

随分、印象が違いますでしょう?

2008年11月 9日 (日)

レッドクリフ

Img 「レッドクリフ」とは直訳すれば赤い壁、つまり中国の有名な英雄伝「三国志」のエピソードである「赤壁の戦い」を描いた映画なのです。監督はハリウッド進出を成功させたジョン・ウー。「ミッション・インポシブル2」を大ヒットさせたのですが、私としては、思わせぶりなスローモーション表現で、スパイ大作戦の頭脳と緻密な作戦を、馬鹿馬鹿しいほど長い拳法アクションにすり替えてしまったことが残念でなりませんでした。

 今回の三国志の映画化に当たっては、トニー・レオン(この俳優は美男子ですか?)や金城武などアジアのスター俳優を多数出演させて、CGを駆使した大合戦の絵巻物を用意しているのですが、MI2のことがあるので映画の出来には期待半分で、正直、懐疑的でした。

 それでなくても、あの豪傑ばかりの合戦をどう描くか、原作のイメージは大丈夫か、勝手な心配をしていたのです。

 まず、豪傑達の描写は、「劉備」、「関羽」、「張飛」が合格、特に、「関羽」が、合戦で相手の兵士の槍を次々と奪い取る場面は、手から槍が引き抜かれる様をきちんと描いて、なかなか感心しました。そして、迅速な動きをする「趙運」も良い出来です。それぞれの個性に応じたアクションシーンを用意し、曲芸じみた殺陣で満載にしています。一方、その他大勢の兵士の乱戦の殺陣が少しおざなりです。みな笑っているようなやる気の無い態度でしたなあ。

 それはさておき、「孫権」の名将である「周ユ」。このヒトをウー監督お気に入りのトニー・レオンが演じ、監督が、これでもかというぐらいゆったりとしたペースで様々なエピソードを描きます。正直、途中であきてしまい、逆効果です。さらにその妻役の絶世の美女「小喬」も、アジアで有名なモデルが映画デビューして演じたようですが、うーん、どうでしょうか。何しろ、この役は、敵の「曹操」がこの美女一人を手に入れたい一心で戦いを起こしたという設定なのですから、それ相当の美女にして欲しかった。

 ところで、この「曹操」の俳優が、志村喬に目元などよく似ております。そのせいか、あまり悪辣な奴に見えないのが困りものです。(そういう解釈なのでしょうか。)監督が、この映画を撮る前に、俳優たちに「七人の侍」を見せたということですが、その辺の影響もあるのでしょうか。第一、冒頭の合戦は、七人の侍のラストの戦闘シーンそっくりです。

 さて、この映画の儲け役は、やはり、「諸葛孔明」役の金城武です。別格のオーラを出しています。伝説の孔明はかくもあらんという雰囲気をよく出しています。納得です。たいしたものです。「K-20」も楽しみになりました。

 また、史劇のお楽しみといえば、合戦の醍醐味です。特に、今回は、孔明の様々な戦術を目にすることができます。大量のエキストラとCGを駆使して「反射光線」、亀の甲羅のような陣形など、なかなか頑張っています。ただ、やはり、お家芸のアクロバットな殺陣が多いのが残念です。

 そして、膨大な数の船団が赤壁を取り囲み、さあ、これから一大決戦という場面で、第一部が終了するのです。2時間25分もあるのですから、トニーレオンの思わせぶりなシーンをもう少し短くすれば、戦闘シーンに入れたのにと思ったのは、私だけでしょうか。延々と続くエンドロールが終わったあとに、予告編が少し出ます。4月までのお預けはつらいなあ。まあ、結局、楽しんだということでした。

 最後に、このパンフレット600円は安い。いつもながら、パンフレットの値段には、こだわっています(笑)。

2008年11月 2日 (日)

エイリアンの遺棄船

映画「エイリアン」に登場する異様な形の宇宙船をご記憶でしょうか。女性器にも似た形状の入口から胎内道のようなトンネルを抜け、巨大なドームの中央に据えられている砲台(?)の台座で、胸を破られた異星人の化石化した姿を発見するインパクトは、圧倒的なビジュアルの力に支えられ、衝撃的でもありました。この有名な異星人は、スペース・ジョッキーと呼ばれ、モデル化もされています。

ところが、映画では、この宇宙船の全体の姿が良くわかりません。外観の姿は、霧(?)の中のワンシーンしか映りません。しかも左右非対称のうえ、デザイナーというより芸術家であるギーガーの持ち味の骨やら内臓やら金属やらの複合体であり、常識的な宇宙船にあるまじき姿なのです。いわば、宇宙船のモンスター、異形のモノなのです。長年、この宇宙船がどんな姿なのか、非常に興味がありました。

その後、この宇宙船のモデルキットが製作されていることを知り、なんとか入手したいと思っていました。モデルの名は、「ALIEN DERELICT SHIP」つまり、直訳すれば、異星人の遺棄船です。

そして、この念願のキットをやっと入手しました。ところが、現物のキットは、個人ディーラーのガレージキットの見本といってよいほど、気泡と抜けの悪さの典型なのです。その補修に頭を捻りましたが、結局、レジン表面にある無数の細かな気泡は瞬間接着剤の流し込みの荒業で、外観の複線の補修は糸とゼリー状の接着剤のコンビネーションで対処しました。いやはや手間がかかりました。さらに、塗装は、思い切って、モスグリーンとブラウン、ブロンズ色をベースに混色し、最後はダークカッパーのドライブラシで際立たせました。

Dscn86811 では、エイリアンの遺棄船の全体像をお楽しみください。まずは、映画を髣髴される角度からどうぞ。次の写真の真ん中の部分の下部に開いている穴が入り口であろうと推察しています。Dscn86861_3 Dscn86841_4 Dscn86851_3 そして、Dscn86831_2多分、両腕の付けの胴体の丸い部分に、スペースジョッキーが位置していると睨んでいます。しかし、どちらが前か、後ろか、やっぱりわかりません。どんな形で飛んだのでしょう。想像するだけで楽しいものです。

 さて、最後に、組み立て作業中の写真も一枚オマケでご紹介します。Dscn86791 このレジン製のキットは、アメリカから輸入した物ですが、メーカーは不明ですし、大きさも長いほうの腕の長さが30cmあります。さらに、このキットには異星の地面が台座として付いているのですが、それこそ30cm四方の板状ですので、未塗装のまま離型剤処理もせず遺棄しています。どうも日本の家屋向けじゃあありません。

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