幸せの1ページ
ジョディ・フォスターの新作「幸せの1ページ」を観てきました。いつもながら、事前には映画の内容をあまり詳しく調べずに、雑誌の宣伝や予告編などの印象に基づいた、ほとんど勘働きの選び方です。(最近は、当たりはずれが大きいかな?)・・・ということで、映画の宣伝は大事です。
この映画を観たことは、当たったか?というと、十分楽しみました。私にとっては上の下といったところでしょうか。ただ、タイトルの意味がラストにわかりますが、そのラストからの続きが一番観たかった、というのが本音です。やはり、このタイトルは原題の「ニムの秘密の島」がよろしい。配給会社の宣伝マンの凝りすぎ、しゃれすぎでしょう。
さて、この映画は、やはりジョディ・フォスターの映画です。そのコメディ演技は好感が持てます。年は食いました(当たり前)が、やはりきれいです。引きこもりの潔癖症の作家という役もなんなくこなしています。しかし、「ロマンシング・ストーン」という映画でもそうでしたが、冒険小説(ロマン小説?)というのは、女性作家が多いのでしょうか。同じような設定です。
また、共演のニム役の少女が素晴らしい。アシカやトカゲ(あごひげトカゲと思います。)のからみもなかなかよろしい。動物の演技はCGも駆使しているのでしょうね。ただ、お父さん役とヒーロー役の共演男優が一人二役だったとは、うかつにも気がつきませんでした。髪型と演技と私の老眼の性で騙されました。(普通の人はすぐに判ると思います。)
そして、なによりも感激したのが、オーストラリアでロケをしたという南の島の風景です。きれいな海と白い砂浜、虫もいないようなジャングル、絵に描いたような富士山型の火山、そして、秘密基地のような知的で楽しい家屋。アシカとあごひげトカゲが友達の生活は、子供にとっては夢のような設定でしょう。
子供頃見た「南海漂流」という映画を思い出しました。家族が嵐に遭って無人島に漂流します。その島で、木の上の家づくりや野生動物の飼育など、創意工夫しながら力をあわせて生活するのですが、その漂流生活が楽しそうでホントに憧れました。この映画では、本物の海賊が現れ、退治するお話でした。現在は、「スイスファミリー ロビンソン」とかいう無粋なタイトルに変更され、DVDになっています。是非、男の子供さんと一緒にご覧ください。ディズニーの実写映画の佳品です。
さて、「幸せの1ページ」のストーリーや辻褄は、あまり気にしないでください。大人のためのちょっとした幸せな空想話です。是非、オーストラリアの風景とジョディ・フォスターをご覧ください。
最後に、写真のパンフレットは600円もするのですが、サイズが小さいし、内容が乏しすぎます。物価高騰の折りとはいえ、もう少し工夫ができなかったものでしょうか。苦言でした。
コメント