ヒットマン
余り期待もせず、レンタルDVDで「ヒットマン」を観た。これは拾い物でした。ストーリーは、幼い頃からある組織で、殺し屋になるための訓練を受けた、凄腕のヒットマンが、仕事を受けたばかりに、仲間の組織からも標的にされる事態に追い込まれるのだが、何故か殺さなかった標的の愛人と行動しながら、ついに目的(暗殺)を果たし、自らにけじめをつけるという内容です。どこかで、聞いたか、見たかのような手垢の付いた話です。
この映画の見所は、話の内容よりも、いかにもヨーロッパ風なスタイリッシュなアクションや映像です。ハリウッド物とは一味違います。ともかく、頭を剃って、首筋に、認識番号を示すバーコードの刺青がある主人公が、かっこ良いのです。こんな剥げ頭が格好よいと思うのはそうありません。俳優は誰かと調べてみたら、なんと「ダイ・ハード4.0」に出演していたテロリストのボスなのです。髪があるとないとでは全く印象が違います。確かに、目のあたりは本人です。どうやら、ブルース・ウイルスの剥げ頭のご利益に浴したのかも知れません。(笑)
とにかく、アクションが刺激的です。いかにも、ベッソン流です。冒頭の黒人大統領の暗殺につながる場面などは、刺激が大きいですなあ。愛人への拷問シーンも、血塗られた歴史の長いヨーロッパ的で、いかにも、という道具立てです。
最後まで、楽しみました。しかし、ここで疑問、この主人公は、インターポールから「亡霊」とまでいわれるほど、その痕跡が見えないという設定ですが、あんな頭がつるつるで、バーコードがあれば、現場の誰もが記憶に残ると思いますが、いかがでしょうか。ともかくお勧めです。
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