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2008年9月28日 (日)

ヒットマン

余り期待もせず、レンタルDVDで「ヒットマン」を観た。これは拾い物でした。ストーリーは、幼い頃からある組織で、殺し屋になるための訓練を受けた、凄腕のヒットマンが、仕事を受けたばかりに、仲間の組織からも標的にされる事態に追い込まれるのだが、何故か殺さなかった標的の愛人と行動しながら、ついに目的(暗殺)を果たし、自らにけじめをつけるという内容です。どこかで、聞いたか、見たかのような手垢の付いた話です。

 この映画の見所は、話の内容よりも、いかにもヨーロッパ風なスタイリッシュなアクションや映像です。ハリウッド物とは一味違います。ともかく、頭を剃って、首筋に、認識番号を示すバーコードの刺青がある主人公が、かっこ良いのです。こんな剥げ頭が格好よいと思うのはそうありません。俳優は誰かと調べてみたら、なんと「ダイ・ハード4.0」に出演していたテロリストのボスなのです。髪があるとないとでは全く印象が違います。確かに、目のあたりは本人です。どうやら、ブルース・ウイルスの剥げ頭のご利益に浴したのかも知れません。(笑)

 とにかく、アクションが刺激的です。いかにも、ベッソン流です。冒頭の黒人大統領の暗殺につながる場面などは、刺激が大きいですなあ。愛人への拷問シーンも、血塗られた歴史の長いヨーロッパ的で、いかにも、という道具立てです。

 最後まで、楽しみました。しかし、ここで疑問、この主人公は、インターポールから「亡霊」とまでいわれるほど、その痕跡が見えないという設定ですが、あんな頭がつるつるで、バーコードがあれば、現場の誰もが記憶に残ると思いますが、いかがでしょうか。ともかくお勧めです。

2008年9月27日 (土)

スパイダーウィックの謎

Img_0001 この映画「スパイダーウイックの謎」は、劇場では見ていません。どうも子供向けの内容であることから敬遠したのです。事実、そうなのですが、登場する妖精たちは、あの悲運(?)のフィル・ティペットが創りだしたと知って、DVDが発売されるのを楽しみにしていました。

前にもお話しましたように、フィル・ティペットとは、モデルアニメーターの神様レイ・ハリーハウゼンの後継者と呼ばれた時期もあった、名モデルアニメーターです。SWのチェスモンスターをはじめ「ロボ・コップ」に登場する警察ロボットなどが有名です。ともかく、彼がつけるモデルの動きが素晴らしいのです。しかし、「ジュラシック・パーク」のCG革新でモデルアニメを断念。その後、一念発起してCG技術によるアニメーションの道を究めたのです。結局、彼が培ってきたノウハウ、技術がCGに生かされたのです。まあ、そのおかげで、「スターシップ・トルーパーズ」の無数のバズを見る事ができました。

 この「スパイダーウィックの謎」にも、フィル・ティペット監修の悪役モンスター「ゴブリン」がわんさか登場します。さすがに「ゴブリン」は、ころころ転げるようなユニークな動きをしています。特に、独立戦争の軍服を着たヒキガエルタイプの悪役ゴブリンの間抜けぶりが面白い。また、豚鼻の味方ゴブリンも味があります。こいつがラストに意外な活躍をしますが、思えば、これがこの映画のミソでした。そして、怪物の真打ちがマルガラスという変な名前の悪役ゴブリンの親玉です。木の枝のようなツノをもつ鬼のような姿をしています。オッと忘れるところでしたが、モグラの怪物も出てきましたナア。しかし、DVDの特典のメイキングを見ても、あんまり感心や感動をいたしません。やはり、この手のCGの映像に慣れたのでしょう。こうした状況下では、フィル・ティペット(監修のような立場でもあり)といえども、観客を驚嘆させるほどの映像は作り出せないのでしょう。

 最後になりましたが、生意気な主人公は、「チャーリーとチョコレート工場」の子役で、しかも二役。話がやはり子供向けというか、ファミリー映画の典型でありますが、まあ退屈しないでみる程度には面白くできています。時間とお金に余裕があればご覧ください。

2008年9月23日 (火)

ホラー映画クロニクル

Img 本屋で、「ホラー映画クロニクル」という雑誌を見つけました。永久保存版と銘打っています。最近のこうした雑誌の内容は、若い人たちが自分の感性だけを頼りに批評したり、解説することが多い傾向があります。ところが、この雑誌は、特集号かどうかはわかりませんが、大変よくまとまっています。映画の草創期のサイレント映画から、昨今のJホラーまで、俯瞰的に、かつ網羅分析的に、しかも要領良く記述されており、 ホラー映画と言うより、怪奇SF映画ファンにはたまらない内容になっています。地域別まで言及している丁寧さです。すべての映画ファン、特に、ホラー映画の初心者の方にお勧めです。是非、ご一読を。ホラー映画の歴史がわかります。

 昔は、こうした類の特集号や単行本が定期的に発売されていました。最近余り見かけないのは、文字離れなのでしょうか。それともホラー映画離れなのでしょうか。そういえば、由緒正しい映画雑誌が休刊になった話もありますが、ホントのところは「映画」離れなのでしょうか。いずれにしても、個人的には、後味の悪い、恐怖映画は見たくありませんので、こうした作品の内容をわかりやすく説明していただける本はありがたいのです。過去の作品の評価を踏まえて、新しい映画について観に行くかどうか、の判断材料に使っているからです。つまり、自分にとって面白いか、どうかの馬券を買っているのです。(笑)もっとも、最近は、インターネット上での公式サイトの設立や、観客の意見や評価を書くシステム等がありますので、こんな本が必要ないのかもしれません。 以上、前回の記事の宿題でした。

2008年9月22日 (月)

Jホラー以前

 Jホラーというのは、ジャパニーズ・ホラーの略で、最近、ハリウッドまで進出した和製ホラー映画のことです。アチラのモンスターとは異なり、人間の怨霊がベースの物語が、かなり受けたようです。演出もはらわたまで見せるスプラッタとはちがい、心理的な効果を狙っております。代表的名作の「リング」や「呪怨」などは、一度DVDで観たものの、正視も出来ず、見直したいとも思いません。実際、とても怖いです。例えは少し違いますが、「悪魔のいけにえ」級です。ということで、最近流行のJホラーは、全く生理的に受け付けませんので、評価のしようもありません。正直、劇場で見る方を尊敬します。(お化け屋敷に入る人と同じかなあ?)

 しかし、日本には、Jホラーよりかなり以前に、一昔前と言ってもいいのかも知れませんが、もう少し、さわやか(?)な怪談映画がありました。有名な三大怪談をそれぞれ映画化した、私のお奨めの作品をご紹介します。

 Img_0009 まずは、超有名な四谷怪談を映画化した「お岩の亡霊」です。傑作といわれる「東海道四谷怪談」よりも、もっと粋で勧善懲悪な作り方で、セットなどの美術の出来とあわせて、ホラー映画の入門編に丁度です。写真は、ビデオ版です。

 Img_0011 次は、怪談牡丹燈籠のお話です。これも有名なお話を山本薩夫が「牡丹燈籠」のタイトルで映画化しました。主演の赤座美代子が熱演です。歩くのではなく、スーと動く姿はなかなか見事な演出です。あのころは、香港映画よりも吊りの技術があったのではないかと思えます。一見の価値はあります。是非ご覧ください。唯一の欠点は、骸骨がリアルに見えないことでしたナア。

Img_0010 最後は、雪女の映画です。少しマイナーでしょうか、映画名は「怪談雪女郎」。雪女のことを雪女郎とも呼ぶそうです。主演の藤村志保が素晴らしい演技を見せます。ラストの金色の目には驚愕でした。いずれも、大映時代劇の華やかなりし時期の作品です。機会があれば、ご覧ください。

 このほかにも、巨匠小林正樹監督の「怪談」もあります。岸恵子の雪女、耳なし法一に登場する丹波哲郎の平家の亡霊武者は忘れられません。

 今回の話題は、最近出版された雑誌の特集から思い出したものです。次回は、少しこの雑誌のことを紹介しますので、こうご期待。

2008年9月21日 (日)

西洋チャンバラ

 西洋チャンバラというのは、私の造語です。いわゆる「ロビンフッド」や「三銃士」などのチャンバラを総称するイメージです。古くはアーサー王など伝説の騎士物語も入るかも知れませんが、こちらはもっと重厚に西洋時代劇というべきでしょうか。もっとも、最近では、韓国や中国の時代劇が見ごたえがあります。

 例えば、「ロビンフッド」は、ハリウッドで何度も映画化されていますが、やはり極めつけは、ショーン・コネリーとロバート・ショー、オードリー・ヘップバーンが主演した、「ロビンとマリアン」の後日談の映画がイチバンです。ハリウッド黄金期のきれいなセットや風俗ではなく、本当に中世の時代の雰囲気を作り上げたリアル感も見事です。腐りかけのリンゴの風刺が物悲しい。意味は映画をご覧ください。

 Img_0007 この監督は、才人リチャード・レスターで、西洋チャンバラの代表作ともいうべき「三銃士」、「四銃士」を撮っています。このダルタニアンの有名なお話を、豪華スター満載で、アクション・コメディのお祭り映画にして、正・続編の2本に仕立て上げました。また、当時の風俗や衣装など、あきらかにリアルに見せるような時代考証を施しています。もっとも、歴史的に正しいかどうかは全く知りませんが、すくなくても、ハリウッド黄金期の映画よりは説得力があります。

 ともあれ、オリバー・リード、クリストファー・リー、チャールトン・ヘストンなどなどスターが大挙して出演し、華麗で、笑える演技を披露しています。肩の凝らないチャンバラの魅力を味わってください。DVDも発売されています。

2008年9月20日 (土)

ハリウッド史劇

 かつて、ハリウッドでは、ローマ帝国や聖書を題材にした史劇の大作をつくっていました。歴史物ゆえにセットや衣装などが大量に必要な上に、スペクタクルなシーンもあり、エキストラなどの製作費が膨大にかかっていました。代表的な作品は、「ベン・ハー」、「十戒」などが有名です。いずれも、主演はチャールトン・ヘストンで、現代劇に似合わない役者が存在感を示しています。それにしても、実際に作った巨大なセットや無数のエキストラには感動します。特にベン・ハーのガレー船の漕ぎ手シーン、戦車のレースの迫力は、とんでもないものがあります。CGなどなかった時代の迫力です。Img_0009Img_0010 一度、機会を見つけて、大画面でご覧ください。CGの絵作りとの違い、アナログの重みを味わってください。

もっとも、その製作費の巨額さから、一時は、製作に二の足が踏まれていましたが、最近は、CG技術の進歩から、かなり史劇が増えてきました。「Img_0011 グラディエーター」ぐらいが流行はじめでしょうか。この映画は、ローマ帝国の将軍が、奴隷におとされ、剣闘士として頭角をあらわし、皇帝と対決するというかなり空想的なストーリーなのですが、CGをつかったセットや戦闘シーンが素晴らしい見ものになっています。ともかく、競技場で、主人公達が戦車軍と戦い、不利を跳ね返し、勝利を勝ち取るシーンは、快感を覚えました。ベンハーの興奮が甦りました。なかなか出来の良い活劇になっています。       

2008年9月13日 (土)

ウォンテッド 

アンジェリーナ・ジョリー主演の「ウォンテッド」には、大きな期待をしていました。劇場の予告編では、CGを駆使した荒唐無稽な大活劇が繰り広げられています。弾丸の軌道を自在に曲げたり、相手の弾丸を打ち落としたり、ととんでもないアクションの数々です。カーアクションも過激です。でも、私などの年齢(オッサンです。)には許容の範囲、限度があります。似たような映画「マトリックス」などは、架空世界の出来事というきちんとした約束事がありました。(もちろん、第1作だけですが・・。)

 しかし、この映画はリアルな世界という設定にもかかわらず、本編では、さらに現実離れの空想的なアクションや設定がエスカレートしており、蝿の羽だけを弾丸で撃ち飛ばしたり(宮本武蔵よりも凄い)、列車の無駄な大げさな転落事故、そして、すぐに傷を治癒させる奇跡の風呂、極めつけは、運命の機織り機などは、唖然として眺めているだけでした。

 肝心のストーリーも、どんでん返しというか、情けないというか、頭を抱えます。アンジェリーナ・ジョリーが可愛そう。名優と言われ続けるフリーマンもなんでもかんでも出過ぎです。(バットマンだけでも十分。・・・ホントに名優?)もっと役を選んで欲しいものです。

 いやあ、期待が大きすぎたのかもしれませんが、これが最大のヒット作というのは宣伝口でしょうネ。今回は、パンフレットを購入しておりません。それが私の評価です。

X星人 波川女史(その3)お色直し

どうにも塗装が気にいらなかったX星人の顔のお色直しです。ともかく、首だけ塗りなおしました。今の腕では、どう頑張っても、筆塗りではこの程度が限度ですか。エアブラシ活用はまたの機会ということで、三度目の正直ですが、お色直しのお披露目です。Dscn8537 Dscn85381 Dscn85391 Dscn85401 Dscn8540

2008年9月12日 (金)

シンドバット7回目の航海

例によって、レイ・ハリーハウゼンの映画「シンドバッド7回目の航海」から、話題をひとつ。ご承知のとおり、この映画では、ハリーハウゼンの魔術のようなストップモーション(コマ撮り)技術により、アラビアンナイトの物語に登場する魅力的な怪物をリアルに銀幕に登場させました。その後のファンタジー映画のお手本となると同時に、彼自身のシンドバット船長の物語のシリーズ化となる記念すべき映画となりました。

 この映画に登場する、骸骨剣士、ドラゴン、巨鳥などの独創的なデザインを持つ魅力的なモンスター達の中から、私が最もお気に入りなのが、一角のサイクロプスです。いわゆる、1本のツノを持つ、一つ目の巨人です。(なお、2本角のタイプもいます。)この一つ目巨人が映画の冒頭に登場するのですが、まさに衝撃のデビューと言ってよい名場面です。当時の観客(子供達)は驚いたと思います。何しろ下半身が獣の足なのです。ぬいぐるみにしても人間が入れません。その怪物が映像の中で生き生きと自在に動き回っています。

 そのせいでしょうか、この怪物は人気が高く、アメリカではあいかわらず様々なモデルが製作・販売されています。先日、オークションで、レジン製のモデルを入手しました。高さが42cmもある巨大なものです。塗装済みでしたが、いたるところ色剥げがあり、目玉も描かれていないという状態でした。入手後、部分的な再補修と塗装し、木製の台座を付けましたところ、結構見栄えがするスタチューとなりました。ご覧ください。Dscn85351 Dscn85341 横の黒いモニュメントの大きさが、7.5cmですので、その巨大さがわかると思います。

Dscn8531 Dscn8532 実は、このサイクロプスは、様々な模型が各メーカーから発売されています。有名なところが、ビリケン製のソフビモデルです。既にブログでご紹介しておりますが、造型的には一番まともです。ほかに、X-PLUSのレジン製やソフビ製の完成品が発売されていますが、どうも感心しません。腕や指が細い割に、足の大腿部が大きすぎるなどバランスが取れていません。

 今回のモデルが、サイズがでかいのが欠点ですが、形はなかなかのものです。前所有者が塗装された肌の色合いがオレンジ系でないのが欠点ですが、全身モデルとしては、現時点ではイチバンです。もっとも、今回、塗った目の玉が大きすぎかな?いずれ、時間を見つけて、ゆっくり直しましょう。

2008年9月 7日 (日)

デトロイト・メタル・シティ

Img_0003 予告編に惹かれて「デトロイト・メタル・シティ」を見てきました。第六感のとおり、面白い映画でした。最近の日本映画はきちんとした丁寧な作り方をしています。製作委員会という方式が良い方向に向いているのでしょうか。ロケもセットも好感が持てます。そして、やはり、松山ケンイチという俳優の力が素晴らしい。この俳優が、エルと同一人物とは思えないし、劇中でも、クラウザー二世と根岸君をよく演じ分けています。主演は、主役としての演技力がある者が演じなければなりません。同じように劇場の予告編を見ても、主演のTVタレントの演技など、手垢のついた戦争悲劇のストーリーとあいまって、大きなスクリーンではとても正視に耐えません。可哀想なものです。どうして、いまどき、あの伝説のTVドラマを映画化するのでしょう。センスのないプロデューサーもまだまだ居るということですね。せっかく盛り上がった邦画の世界も粗製濫造で客離れの起きないようにご用心を。

 さて、ストーリーは笑いを綴りながら、快調に進みます。楽しく、笑って、幸せになる映画です。卑猥な歌詞や台詞もさほどに印象は悪くありません。演出のうまさかもしれません。また、登場人物のすべてが変な設定です。一見常識的なヒロイン(加藤ローサ)も、その行動はこだわりが無さ過ぎるような変わった人物(舞台に上がるなよ!!)ですし、松雪泰子(私ファンです。)扮するヘビメタ狂の社長はよく似合っている。「フラガール」の先生役よりも良いぞ。そして、ヘビメタの国際的な歌手(タイトルの元ネタのグループ)がこんな日本映画に出演してくれたものです。よくやったものです。拍手を送りたいと思います。ヘビメタとしての評価はわかりませんが、音楽も素晴らしい。ラストのコンサートは盛り上がりました。

 それにしても、最近の漫画原作には、いろいろ面白いネタがあるものです。世界に冠たるマンガ文化だけのことはあります。なにしろ、次期総理と目される人もマンガ好きとか。世も末なのか、未来は明るいのか、不安になります。少なくても、邦画の世界には喜ばしいことです。       

ウルトラマン

「20世紀少年」の後遺症です。子供時代に腕を十字に組むシーン、いわずと知れた初代「ウルトラマン」の真似です。懐かしいので、ビリケンのソフビキットを購入して製作することとしました。もちろん、造型師は、伝説のハマ・ハヤオ氏です。この方の造型の凄さは、「フランケンシュタイン」などを通じて海外でも有名で、ビリケンの名を高めらした第一人者です。さらに、マニアックに、初代ウルトラマン(第1シーズン)のAタイプです。実は初代ウルトラマンには3つのスーツがあります。一番最初に登場するスーツは口が動くよう(実際はほとんど動きませんでした。)に作られており、顔がしわしわです。これをAタイプといいます。2番目に登場するのがBタイプ。きっちりした顔になっており、一番かっこよいとされています。とはいうものの、やはり、初めてTVに登場した歴史的なインパクトから、製作にはAタイプを選びました。

 しかも、今回は彩色済みのキットです。実は、銀と赤のラインの色分けに自信がもてなかったのです。性能の良いマスキング・ゾルやテープはありませんでしょうか。また、エア・ブラシも不調で、手抜きもしたかった・・・。

 結果は、またも悲惨なものです。重石にレジンを使いました。失敗です。2液の配合比率が不十分で、靴の中で固まらずに液体のままとなり、その始末に往生しました。足裏の刻印など修復の過程で消えてしまいました。   また、キットの胴体のつなぎ目処理が至難の業でした。ラインに沿った曲線の組み合わせは、塗装を残したままでは不可能です。結局、筆塗りを重ねるしかありません。・・・・小手先では直りません。

 これもエア・ブラシが直るまで、暫定完成としましょう。最近、塗装の腕前の愚痴ばかりです。我ながら情けない。

Dscn85061 Dscn85062 Dscn8504

ところで、最近、久しぶりにDVDで「ウルトラマン」を再見しました。うーん、観るものではありません。あまりのお粗末さに絶句です。あくまでこどもの頃の記憶(少年誌のグラビア写真の想像)の中で大事において置くものです。

2008年9月 6日 (土)

ゼイラム

Img_00031 やっと、「ゼイラム」のイリアのレジンキットが完成しました。いやあ、やはり、失敗の連続でした。まず、塗装の参考にしたのが、ゼイラム1・2のLD(レーザーディスク)のBOXの背面の写真(左の写真)でしたが、どうやら、ゼイラム2の方のスタイルだったようです。シャツの色が違うかな?             

 依然としてエアブラシの調子が悪く、肌色に衣服の色が飛び散ります。出来の悪さの弁解です(笑)。筆に頼るしかありませんが、ムラやにじみが出ます。まあ、スタイルはラストの戦闘シーンの汗や汚れにまみれた姿であり、塗装の色むらなどはその効果としましょう。また、いずれ落ち着いたら(エアブラシの修理後?)リペイントをしなければなりません。とりあえず、ご紹介です。Dscn84821 Dscn84831 Dscn84841 Dscn84801 Dscn84811

幸せの1ページ

Img ジョディ・フォスターの新作「幸せの1ページ」を観てきました。いつもながら、事前には映画の内容をあまり詳しく調べずに、雑誌の宣伝や予告編などの印象に基づいた、ほとんど勘働きの選び方です。(最近は、当たりはずれが大きいかな?)・・・ということで、映画の宣伝は大事です。

この映画を観たことは、当たったか?というと、十分楽しみました。私にとっては上の下といったところでしょうか。ただ、タイトルの意味がラストにわかりますが、そのラストからの続きが一番観たかった、というのが本音です。やはり、このタイトルは原題の「ニムの秘密の島」がよろしい。配給会社の宣伝マンの凝りすぎ、しゃれすぎでしょう。

 さて、この映画は、やはりジョディ・フォスターの映画です。そのコメディ演技は好感が持てます。年は食いました(当たり前)が、やはりきれいです。引きこもりの潔癖症の作家という役もなんなくこなしています。しかし、「ロマンシング・ストーン」という映画でもそうでしたが、冒険小説(ロマン小説?)というのは、女性作家が多いのでしょうか。同じような設定です。Img_0001

 また、共演のニム役の少女が素晴らしい。アシカやトカゲ(あごひげトカゲと思います。)のからみもなかなかよろしい。動物の演技はCGも駆使しているのでしょうね。ただ、お父さん役とヒーロー役の共演男優が一人二役だったとは、うかつにも気がつきませんでした。髪型と演技と私の老眼の性で騙されました。(普通の人はすぐに判ると思います。) 

 そして、なによりも感激したのが、オーストラリアでロケをしたという南の島の風景です。きれいな海と白い砂浜、虫もいないようなジャングル、絵に描いたような富士山型の火山、そして、秘密基地のような知的で楽しい家屋。アシカとあごひげトカゲが友達の生活は、子供にとっては夢のような設定でしょう。

Img_0002  子供頃見た「南海漂流」という映画を思い出しました。家族が嵐に遭って無人島に漂流します。その島で、木の上の家づくりや野生動物の飼育など、創意工夫しながら力をあわせて生活するのですが、その漂流生活が楽しそうでホントに憧れました。この映画では、本物の海賊が現れ、退治するお話でした。現在は、「スイスファミリー ロビンソン」とかいう無粋なタイトルに変更され、DVDになっています。是非、男の子供さんと一緒にご覧ください。ディズニーの実写映画の佳品です。

 さて、「幸せの1ページ」のストーリーや辻褄は、あまり気にしないでください。大人のためのちょっとした幸せな空想話です。是非、オーストラリアの風景とジョディ・フォスターをご覧ください。

 最後に、写真のパンフレットは600円もするのですが、サイズが小さいし、内容が乏しすぎます。物価高騰の折りとはいえ、もう少し工夫ができなかったものでしょうか。苦言でした。

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