シンドバット7回目の航海
例によって、レイ・ハリーハウゼンの映画「シンドバッド7回目の航海」から、話題をひとつ。ご承知のとおり、この映画では、ハリーハウゼンの魔術のようなストップモーション(コマ撮り)技術により、アラビアンナイトの物語に登場する魅力的な怪物をリアルに銀幕に登場させました。その後のファンタジー映画のお手本となると同時に、彼自身のシンドバット船長の物語のシリーズ化となる記念すべき映画となりました。
この映画に登場する、骸骨剣士、ドラゴン、巨鳥などの独創的なデザインを持つ魅力的なモンスター達の中から、私が最もお気に入りなのが、一角のサイクロプスです。いわゆる、1本のツノを持つ、一つ目の巨人です。(なお、2本角のタイプもいます。)この一つ目巨人が映画の冒頭に登場するのですが、まさに衝撃のデビューと言ってよい名場面です。当時の観客(子供達)は驚いたと思います。何しろ下半身が獣の足なのです。ぬいぐるみにしても人間が入れません。その怪物が映像の中で生き生きと自在に動き回っています。
そのせいでしょうか、この怪物は人気が高く、アメリカではあいかわらず様々なモデルが製作・販売されています。先日、オークションで、レジン製のモデルを入手しました。高さが42cmもある巨大なものです。塗装済みでしたが、いたるところ色剥げがあり、目玉も描かれていないという状態でした。入手後、部分的な再補修と塗装し、木製の台座を付けましたところ、結構見栄えがするスタチューとなりました。ご覧ください。 横の黒いモニュメントの大きさが、7.5cmですので、その巨大さがわかると思います。
実は、このサイクロプスは、様々な模型が各メーカーから発売されています。有名なところが、ビリケン製のソフビモデルです。既にブログでご紹介しておりますが、造型的には一番まともです。ほかに、X-PLUSのレジン製やソフビ製の完成品が発売されていますが、どうも感心しません。腕や指が細い割に、足の大腿部が大きすぎるなどバランスが取れていません。
今回のモデルが、サイズがでかいのが欠点ですが、形はなかなかのものです。前所有者が塗装された肌の色合いがオレンジ系でないのが欠点ですが、全身モデルとしては、現時点ではイチバンです。もっとも、今回、塗った目の玉が大きすぎかな?いずれ、時間を見つけて、ゆっくり直しましょう。
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