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2008年8月31日 (日)

隠密剣士

古き良き時代の子ども達の遊ぶ映像(20世紀少年)を見て、そういえば、よくチャンバラごっこをしたものだと、古い記憶が甦ります。風呂敷を纏い、棒切れを腰に差した写真が残っています。当時の男の子は皆そうではなかったでしょうか。ところで、その姿は何を真似したものなのでしょう。東映時代劇映画など見たことはなかったと思います。TVの影響なのでしょうか。あるいは少年誌の特集記事のせいかなあ?

 Img_0012 記憶の範囲では、どうやら、憧れの対象となったのは、当時テレビで放映されていたTV時代劇「隠密剣士」ではないでしょうか。このシリーズは、大変な人気を得ていたようで、映画化も2本あります。無敵の強さを誇るヒーロー剣士の秋草新太郎、その足をいつも引っ張るお庭番の伊賀忍者、霧のとん兵衛(牧冬吉の当たり役・・赤影でも同じような役)、そして、うるさくでしゃばる子役が一人。いつも思うのですが、いくら子供向けの映画とはいえ、当時の映画等に登場する子どもがどの役も可愛げのない、でしゃばりな子供という設定は、作り手にどのような意図があったのでしょう。聞いてみたいものです。(ウルトラマン、ガメラのギャオスしかり。)当時の子供らの気持ちを投影させていたというなら、当時のガキは、相当嫌な奴らだった(笑)。

 ともあれ、このシリーズの魅力は、敵役の忍者の忍法です。甲賀、風魔などさまざまな流派が出てきて、恐ろしい(?)忍法を使います。特に、お気に入りは、天津敏が演じる「甲賀の金剛」です。登場するたびに「フフフ、秋草新太郎・・」などと投げかける不敵な声色をいまでも覚えています。そして、何度やっつけられても復活します。まるで、漫画「伊賀の影丸」の天野邪鬼のような不死身です。ちなみに「伊賀の影丸」の映画化では、松方弘樹が影丸で、笑えることに邪気を山城新吾が演じていました。(子供の頃は憧れていた記憶があります。)この俳優さんは、ホントに強い悪役が似合います。好きですねえ。そういえば、「赤影」でも敵の大将をやっていました。    Img 現在、この隠密剣士TVシリーズは、DVD化されています。記憶にないほど、長いシリーズだったのには驚きました。ただ再見はあまりお勧めしません。美しい思い出は、記憶のままにそっと抱いているのが幸せなのです。(・・・私は見てしまいました。)それにしても、幼少期の忍者物の人気は凄まじいものがありました。少年誌には忍者特集が組まれ、書籍もいくつか出版されました。書庫に多分当時のものがあると思いますので、また機会を見て探してみましょう。思い出話でした。

2008年8月30日 (土)

20世紀少年 本格科学冒険映画

「20世紀少年」は、日本映画の規模としては超大作というのでしょうか。宣伝の量の多さを見るとそんな感じを受けました。映画は、第1章とのことであり、予定では第3章までの3部作になるそうです。既に第2部は撮影も平行して行われているようですから、あの指輪物語を3部作に仕立てた「ロード・オブ・ザ・リング」に匹敵する出来上がりを期待したいものです。

 日本の場合、世界に冠たる「マンガ」の財産があるのですから、その映画化は、今後とも多くなりそうですなあ。それだけ、日本のマンガの質が高いということなのでしょう。とは言うものの、実は、私は、この原作を読んでいません。おかげで、何の予備知識もなく、映画を純粋に楽しんでいます。

Img_0002  「第1章」を見た感じでは、昭和の時代の風俗が良く描けています。20世紀というよりは、昭和の戦後少年という雰囲気です。懐かしい「少年誌」や出来事や「遊び」が丁寧に織り込まれています。セットや小道具も違和感はなく、最近の映画作りの心意気が伝わります。

 また、出演者の面々が凄い。まさに主役級の登場人物がずらりと顔を揃えます。しかも、少年時代の子役達もなかなか良い。それぞれの登場人物の少年時代にふさわしい、よく似た雰囲気の子役達を見つけたものです。

 ストーリーは、過去と現在を行き来しながら、軽快に進んで行きます。同窓会をきっかけに昔の遊び友達が過去の記憶の断片とともに集まってきます。原作を知りませんから、「ともだち」の正体についての推理も楽しめました。(演じる役者の体型で推測できないか?)もっとも、鑑賞中にこれくらいの心の余裕がありましたので、何もかも忘れて、手に汗を握っての2時間半というわけではありませんでしたが、特に内容に反発することもなく、それなりに楽しめました。特撮も、アクションも、日本映画にしては立派です。豪華さも十分感じられました。

 映画の内容以上に、あの時代の「空想科学」という文化を思い出しました。時代は丁度私の子供時代と重なりますので、懐かしさが絶妙の隠し味になっています。あの時代の青い空と少年誌の掲載された空想科学の特集が甦ります。これもこの映画の効用でしょう。

 さて、映画は、最後に新たな少女を登場させて、「第2部へ続く」となりました。なかなか上手い作り方です。ともかく次作に期待しましょう。

2008年8月23日 (土)

ハンコック

ウィル・スミス主演の「ハンコック」を観ました。いわゆる超人ヒーローのSF映画なのですが、今流行のアメコミ(アメリカン・コミック)が原作ではなく、オリジナル・ストーリーというのが良いし、主人公が酔いどれのダーティ・ヒーローで、コメディタッチなのが気に入りました。

あのImg 「スーパーマン」のように、空を飛び、弾丸も跳ね飛ばしながら悪人を退治するのですが、酒酔い飛行など、ともかくやることなすこと、大雑把であり、その結果として街中が破壊されるなど、被害甚大であるところから市民の嫌われ者なのです。その街の破壊っぷりが素晴らしい。SFXの担当は特撮マンの大御所のジョン・ダイクストラですが、さすがに見事です。

 その乱暴者ハンコック(ちなみに主人公の名前デス)が更正していくストーリーの中、ハンコックの過去が判明してきます。更正したハンコックが、銃撃戦中に、負傷した女性警官を助けるシーンが笑えます。女と見れば尻タッチをしていたハンコックがすっかり礼儀正しくなっており、銃弾が飛び交う中、助けるために体に触れることを延々と説明し、ついに女警官が「早く助けてよ!!」・・・このシーンが一番笑えます。

 そして、私のごヒイキのシャーリーズ・セロンもなかなか良い。この美形の女優さんはやはりSF映画が良く似合います。ハンコックの更正を支援する広告マンの妻として登場しますが、その正体や関係は、ご推測のとおりです。もう、映画を見る前からのお約束でしょう。(素直な期待が裏切られることはありません。)ともかく正体が判明したときの姿がかっこよい。かつてのクリストファー・リーブ主演の「スーパーマン2」に登場する3悪人のうちの女性を髣髴させます。そういえば、この映画がこのような超人が戦う映画の走りだった気がします。もっとも、まだCG技術が無い時代ですから迫力が違いますが、何か味がありました。

 最後にネタばれにつながりますが、結局、何千年も生きてきて唯一残ったということは、死んでしまった他の一族の者は皆仲が良かったということになりますナア。セロンがやはり悪いゾ(意味は映画をご覧ください。)

2008年8月21日 (木)

ジュラシック・パーク

映画「ジュラシック・パーク」は、史上初めてCG製の恐竜が登場し、新たな映像世界を開いた画期的な映画です。このブログでも書いたことがありますが、最初に登場するブラキオサウルスの勇姿、機械仕掛けのはずのティラノザウルスが足元まで全身を現して動いて来たときの驚きは、いまでも忘れられません。そのティラノザウルスのツクダ製のソフビのオモチャをリペイントしました。リペイント前よりは、リアルになったという評価は自惚れでしょうか。Dscn84621 Dscn84611 Dscn84651

夏休みの宿題

毎日、暑い日が続いていますが、8月ももうわずかです。いわゆる夏休みの宿題の整理の時期です。ということで思い出したのが、組み立ては終わっているが、未塗装のモデルが3体残っています。「イリア」と「X星人」と「ジュリア」です。このうち、X星人の波川女史がやっと完成しました。出来はよくありません。なにしろ、ハイヒールのために長時間自立しないことや、髪の形のせいで大事な顔を何度となく傷つけました。服もオモチャぽくなってしまいましたが、これは元々映画の衣装がそうだからと自らを納得させました。そして、本体が倒れるたびに、光線銃の左右二本の先端が何度も折れて、ついに最後は片方が行方不明になりました。しかたなく複製しました。そしてま肝心な顔が、あまり似ていないのです。日ごろの鍛錬を怠っている性で筆が上手く描けません。何度も塗り直しです。まあ、なんとか最後まで作業が終わりました、という段階でとりあえずの完成としました。・・・・疲れました。当然、あとの2体はしばらく断念することにしました。なにしろ、宇宙人とはいえ、女優がモデルのはホントに難しい。しばらく、人間タイプはこりごりです。Dscn84491 Dscn84501 Dscn84521 Dscn84511 Dscn84531                                    

Dscn84541_2

   

2008年8月16日 (土)

アポカリプト

遅まきながら、メル・ギブソン監督の「アポカリプト」について書いてみたい。数年前の封切時には、前作「パッション」の残酷描写が話題になっていたこともあって、劇場には足をはこんでいなかったのですが、DVDが発売され、そのメイキングを見るにつけ、ギブソン監督への認識の足りなさを痛感しました。

Img  DVDメイキングでは、マヤ文明のリアルな再現、ピラミッドなどのセット建設や衣装の物量、考証、本物志向の風景が紹介されており、その熱意と投資に、頭が下がりました。まるで、かつての黒澤監督のようです。スタッフ達が見えないところまで念入りの加工を行っているところなどは、さすがにプロの仕事であり、膨大な工程や参加人数等を考えると、ハリウッド映画の凄さ(カネのでかさも)に敬服します。いまどき、CGを使わないなんて・・・。しかし、それゆえの本物のリアルさ、映像の厚みは、桁が違います。黒澤明が「フレームの外にもヒトを配置して撮影するころがコツ」という趣旨のことを言ったように聞いたことがありますが、マヤの儀式のシーンの群集の迫力は、まさにその言葉を実現しています。おそるべきメル・ギブソン。

 この映画は、古典の史劇「ベン・ハー」、「十戒」などの物量に匹敵する大作であり、かつて見たことの無い、ドキュメンタリーと見誤るほどのリアルな文明の再現は、すでに過去のハリウッド史劇のレベルをはるかに超えていると思います。「七人の侍」のリアルな戦国時代の風景をも髣髴させます。

 ところで、ジャングルも当然に本物で、南米ではなく、メキシコの地で撮影されたそうです。南米のロケハン後、撮影に適した明るく、平坦な原生林だそうで、その効果は撮影方法のテクニックとあいまって、十二分に出ています。ともかく、要は人間が走るだけなのですが、そのスピード感と迫力は見事です。ちなみに、このジャングルのシーンは、「羅生門」の森の中を思い出しました。

 首切りなどの少し残酷なシーンもありますが、全体の印象としては、それほど気にはなりません。出演者も、南米人なのでしょうが、まことに印象的です。主人公も頑張りましたが、なにより、追っ手のボスが凄い迫力です。メイクも凄いです。しつこく、いやらしい部下も出色です。

 メル・ギブソンは、俳優としては、「マッド・マックス」や「リーサル・ウエポン」シリーズ(いずれも2作目が傑作)が有名ですが、監督としても感心しました。パッションは、見たくないですが、「ブレイブハート」は見てみよう。得意分野は史劇のようですので、次回作は、日本の時代劇を撮ってほしいものです。入念なリサーチから正確な考証を重ね、ドキュメンタリーのような映像を期待したいものです。幕末の記録写真なんかは、全然、今のテレビドラマ等と違うわねエ。「ラスト・サムライ」で一部実現していますが、あのマヤ文明のように、江戸文化を完全に再現して欲しいものです。

2008年8月11日 (月)

ダークナイト

「ダークナイト」は、アメコミのバットマンの実写化などというレベルを遥かに超えた、とんでもない傑作です。いやあ、まいりました。これまで大評判だったティム・バートンのバットマンがすっ飛びました。歌舞伎と現代劇ぐらいの差があります。前作の「ビギンズ」のような絵空事は無くなり、リアルで、犯罪の意味を考えさせられる奥の深い映画です。いや、ホントに。

第一、あの珍妙な「バットマン」の扮装など、あまり記憶がありません。ともかく、ヒース・レジャーが演じたジョーカーの創造が凄い。リアルな都市(コッサム・シティという名が笑えるような)の中で、リアルな犯罪が起こり、先の読めない展開、どんでん返しも続きます。いやあ、アメコミからよくこんな脚本ができたものです。正直感動します。

Img_0001 結局、悪役はもう一人ツー・フェイスも登場するのですが、ジョーカーの存在が圧倒的です。鬼気迫る演技です。ところで、この俳優は急逝したようですが、映画史上に残るような強烈な悪役が誕生しました。ヒース・ジョーカーです。いわば、ダークなジェームス・ディーンとも言えるのでしょうか。ご冥福をお祈りします。

この映画、未見の方は是非ご覧ください。何度も言いマスが、この映画は、凡百の実写化ではなく、ストーリーと出演者、舞台、小道具などが見事に癒合し、リアルで素晴らしい傑作です。

2008年8月10日 (日)

X星人 波川女史

 赤塚不二夫氏がなくなりました。天才バカボンの文化論など、学術的な高尚な議論がなされています。驚きですが、私にとっては、なにより、イヤミのシェーとうなぎ犬とベシ(七人の侍の台詞から引用)が好きでした。ご冥福をお祈りします。

 さて、ゴジラが「シェー」をやったのが「怪獣大戦争」でした。公開当時、子供達には大人気でした。私には前作で金星を滅ぼしたというキングギドラが、X星人とかいうサングラスをかけた変な宇宙人に操られていたのが、本当に残念だった記憶があります。もっとも、予算の関係で、ギドラのぬいぐるみも痛んでおり、特撮シーンも過去の作品の使いまわしだったのも気に入りませんでした。いまでも鮮明に覚えているのは我ながら意外です。

 しかし、見所もありました。X星人の宇宙船は、典型的な空飛ぶ円盤のタイプで、その飛行シーンなどは今の目で見てもなかなか特撮が良くできています。そして、怪獣01(ゴジラ)やら02(ラドン)を透明カプセルで宇宙に運ぶシーンなどは、円谷特技監督真骨頂の名場面です。また、この変な宇宙人がある種の音波に弱いという設定も出色のものです。後年、「マーズ・アタック」でティム・バートンが真似をしましたネ。

 前説が長くなりましたが、このX星人の女性を演じたのが、水野久美です。この女優さんは、古くはマタンゴから、フランケンシュタインの怪獣まで、東宝特撮のヒロインです。その妖艶さは子供心に焼き付いています。昔は、必ずこういう大人の要素が隠し味的にこっそり組み込まれていた気がします。だからこそ、いまでもおっさんが騒ぐのです。その後、完全なお子様向けになって怪獣映画は自滅しました。平成になって復活したゴジラシリーズの最後の映画には、X星人も登場するのですが、水野久美さんが総理大臣となっていました。時の流れを感じさせます。さて、この「怪獣大戦争」では、X星人の女性全員が同じ顔(統制官の趣味?)という設定であり、地球へ潜入した一人の女スパイが「波川」と名乗ります。今見ると、脚本が悪すぎますので、「波川女史」の行動もヘンですし、X星人自体の作戦も意味不明です。失敗するためにやっているようで、彼らの電子計算機がへんだったのでしょう。もっとも当時はそんなことはわかりませんでしたが・・。(笑)

Img_2 Dscn84401_2 Dscn84351_2 Dscn84421 伝説の「ボークス」のレジンキットを入手しました。そのご紹介です。(笑)とりあえず仮組みしました。ハイヒールで直立させるのは至難の業です。微妙なバランスでなんとか二本足だけで、いま、この瞬間、自立しています。今後、時間をかけて完成させましょう。こうご期待。

2008年8月 9日 (土)

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

先行ロードショーとやらで、「ハムナプトラ3」を見て来ました。正式の封切りの前に、先行して土日のみ公開するという興行方式です。話題作をさらに盛り上げようという魂胆なのでしょう。釣られる客も現にここにいるのですから、案外、効果があるのかもしれません。

 Img さて、こんな余談を書くのも、すこし映画の評価にとまどっているからなのです。ストーリーは、前作のエジプトのミイラ怪談の後ということもあってか、目先を変えて中国を舞台にしています。秦の始皇帝のミイラ、粘土でできた兵馬軍団、不老不死の秘薬を探したという逸話、そして、桃源郷であるシャングリラもからませて盛り沢山な趣向です。さらに、お約束のモンスターも、雪男から、ドラゴン、狒々のような怪物まで出ます。サービス精神も十分で舞台や道具立ては見事です。始皇帝の墓の内装セットなどは、竜口の地震計や中国の易経、竹の本なども、いかにも中国風で、よく出来ています。

 しかし、いまいち興に乗れなかったのです。やはり、ヒロインの配役を変更したのがまずかった。夢見る乙女風からおばちゃん風(失礼)になったのです。しかも、子役も新人俳優に変わっている。(設定上当然なのですが・・・。)1~2作のファンとしては、大事な雰囲気をぶち壊された気持ちなのです。俳優が変わっても、似たタイプを使って欲しかった。バック・トウ・ザ・フューチャーなどは、2作目でヒロインが交代したことを気がつかなかったぞ。

 まあ、救いは、新しい共演者でしょうか。ジェット・リーが良い。この人は、無口な敵役(絶対、笑っては駄目です。歯茎がむき出しになります。)がよく似合う。思えば、ハリウッド進出の第1号の「リーサル・ウェポン」の敵役も良かった。ミッシェル・ヨーは、いつもの様です。あんまり好みの容貌でないので、このくらいで(笑)。しかし、今回も、中国人の新人女優が良い。ホントに最近は、中国美人が多い。イザベラ・リョンという名前らしい。今後とも注目です。(ちなみに、日本では、個性という美名の下で、美人が駆逐され、消滅したようです。)

 いや、出演者の問題よりは、脚本の問題です。何故、ヨーが助かるのか、どうしてあの短剣が致命傷になるのかなど、どうも話に辻褄があわないことがあり過ぎます。語り口が下手なので、見ている途中から気になります。もうすこし、うまい展開があったのではないかと思います。考えだすと、上映中から「地下鉄の漫談」状態になりました。

 クライマックスの最後のミイラ軍団同士の戦いも、前作のようには感動しません。もう、何度と無く観てきたシーンの繰り返しなのです。

 まあ、キングギドラのような竜の登場を評価しましょう。ただ、もう少しCGが上手ければ、ですが・・。儲けものは、3匹の雪男です。なかなか意表を突いた演出です。

 ということで、やはり、期待が大きかったのかなあ・・・。少し、時間をおいて冷静になって評価したいと思います。

 最後の疑問です。タイトル名は、エジプトの死者の町の固有名詞ですよね。・・・うーん、タイトルとして・・・。原題も一緒かなあ。

2008年8月 3日 (日)

ミイラ再生

ボリス・カーロフ主演の「ミイラ再生」に登場するミイラ男のソフビキットを塗装しました。タロスに続き、矢継ぎ早やではありますが、いずれも、塗装前までの下準備は終了しておりましたので、比較的手短に作業が出来ました。

ただ、タロスの作業中に、エアブラシの内部のどこかを塗料で詰まらせたようで、「うがい」が出来なくなりました。一瞬の油断か? 当然、吹き口からは空気しか出ず、塗料は一切出ません。分解して掃除をしなければならないと覚悟していますが、どこかにエアブラシの掃除の手順書はありませんかねえ。クレオス製ですが、近頃、調子があまり良くなかったのでした。おかげで、ミイラ男は、筆による塗装がメインになりました。

 さて、ミイラ男ですが、思いのほか手間がかかりました。彩色も、ブラシ手法(?)などで手間を掛けたわりには、グレイのダーク系になってしまい、できれば、もう少し白っぽくしたかったというのが本音です。また、顔と右手首の部分は、肌感触を踏まえて少し色を変えたつもりが、まったく効果はありません。Dscn8430 Dscn8433 Dscn8429 まあ、モノクロ調と言う感じですか。塗装前の白色の生の姿よりは、多少はメタボ対策のように感じられる、メリハリの塗装を心がけましたが、効果としては心もとない限りです。次回に期待しよう。(苦笑)

2008年8月 2日 (土)

タロス

お待たせしました。6月29日のブログでご紹介しました、「アルゴ探検隊の大冒険」に登場するタロスのレジンキットがやっと完成しました。仕事の関係が忙しく、本日までなかなかまとまった時間が取れなかったのですが、やっと塗装作業が完成しました。

今回のタロス像は、本来のブロンズ系仕上げです。なんとなく、ブロンズと言えば青銅色と思っていましたが、実は、ブロンズ製品は、銅と錫と亜鉛の化合物で本来は赤銅色なのです。それが経年変化で緑青を帯び、青銅色となるのです。以上、大先輩からの受け売りです。(感謝) 

 DVD映像を見る限り、緑青を吹きながらも全体としては赤銅色が強く感じられます。もっともプリントの関係か、青銅のようにも見えますが、今回は、赤銅色を出すため、ゴールド、ブラウンのラッカー混色を下地に、ダークグリーンやブラックのエナメル仕上げです。少し、色合いが濃くなりましたが、まあ、こんなところですか。特に、東洋系の容貌を西洋系にするために、頬骨を目立たなくする効果を狙い、顔の色を少し濃くしています。効果はありましたかな。キットの高さは約30cmです。

 Dscn84231_2 Dscn84251 Dscn84261 台座は、砂浜と乾いた大地のイメージです。

個人的には、ジオラマ風よりは、普通の飾り気の無い台座が好みです。また、このキットには、小さなジェイソンの人形も付いていたのですが、これは作っていません。

おまけ(笑)として、背中の写真もお見せしましょう。Dscn84281

ところで、以前にもお話しましたが、タロスの模型は結構作っっております。スタチュー(完成品)もあります。今回、新たなキットを製作している途中で、女房殿からお小言です。「また~」「それ、何」・・・部屋のあちこちに同じような物があるのですから、この女房殿の反応もやむ得ません。女子供にキットの違いを説明しても仕方ありません。

少し、見える範囲で数えて見ましょう。解説はいたしません。

Dscn6116 2005819_0051 Dscn58831 Dscn61851 2005819_014 2005819_024

Dscn8211 Dscn5903

このほか、写真の無いのが2体ありました・・・。うーーん、我ながら、反省をしますなあ。しかし、それぞれ異なるキットであり、スタチュ-です。同じものではありません。メーカーも素材も出来も違います。この辺の微妙な思いを判って貰いたいのですが・・。まあ、無理でしょうね(笑)

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