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2008年6月29日 (日)

アルゴ探検隊の大冒険

 DVDでレイ・ハリーハウゼンの「アルゴ探検隊の大冒険」を久々に楽しみました。年に何度か見たくなります。ファンタジー映画の傑作です。あの音楽も好きです。

 しかし、今回、気がつきましたが、DVDの字幕が「テイロス」なのです。なんのことかと言いますと、青銅の巨人の名前です。確かに、英語読みの発音も「テイロス」ですが、これは、どうしても「タロス」と表記しなければなりません。日本語の固有名詞です。まったく、困ったものです。ついでに、また、新たなレジンキットを見つけました。とりあえず、素組みしてきましたが、どうも格好がよくありません。台座にKANEKOと作者名を刻印していますので、日本製と思いますが、なんとなく不恰好です。いかがでしょうか。Dscn8370Dscn8371Dscn8372

・・・と、その理由がわかりました。顔が西洋系ではなくて、東洋系、モンゴル系なのです。・・・だから、どこか違和感があったのです。

 ところで、DVDの画面で再発見したのは、名前だけでなく、色合いもです。これまでタロスといえば、その名のとおり、青銅色(ブロンズ)を中心に塗装していたのですが、思った以上に、赤銅色なのです。つまり、茶色いのです。このキットを塗装するときは茶系にしましょう。ちなみに、この模型は高さ32cmぐらいです。

 最後に、この「アルゴ探検隊の大冒険」には、タロス以外にも、ヒドラや骸骨兵士など一世を風靡した怪物が出てくるのですが、実は、隠れた名モンスターがいます。人間がそのまま演じる巨大な海神がなかなか良い味を出しているのです。当然、無名でしょうが、演じた俳優の容姿と体型がなんとも良い。そして、バイキングのような雰囲気と作り物の魚の尾がなんとも言えない味を出しています。この海神のレジンキットは発売されていないのかな?ハリーハウゼンは、米国では依然として様々なフィギュアが作られていますが、この海神に限っては、とんと見たことがありません。どうやら、すっかり忘れ去られているようですが、個人的には是非作ってみたい物の一つです。

 ちなみに、作りたいもうひとつの物は、映画「エイリアン」に出て来る変てこな形の遺棄された宇宙船です。船というより、なにか巨大な生き物のようです。中で胸に穴が開いている変な宇宙人の化石のフィギュアはよく見かけますが、この遺棄船の模型はあまり見かけません。(一度、雑誌の写真で見ましたので、模型があることは確かです。)

USゴジラ(その2)

USゴジラ、つまりハリウッド製ゴジラの話題をひとつ。なんとも本家ゴジラのファンには、悪評が高いのですが、その理由は、なんとなくわかるような気がします。何しろ、ミサイルで死ぬし、デザインが悪すぎます。人間の体型にイグアナの顔。小さな目に大きな口と乱杭歯。魚ばかり食べています。日本人を馬鹿にしているのか、などと勘ぐったりします。

 しかし、この映画は、初めて、日本の大怪獣をフルCGでみせた最初の映画です。そういう意味では歴史的価値があるのではないでしょうか。海から出て来る最初の登場シーンである水面の盛り上がり、地響きによる車の振動、摩天楼の間から出現し、ビルの谷間を移動する場面など、イマジネーションを駆使した素晴らしいシーンです。

 ただ、その後がいけない。夜間シーンばかりで、日本の後年の昭和ゴジラ映画に見られる青空の下の能天気な明るさがありません。ここがいけません。ついでに言えば、平成ゴジラ映画も駄目なのです。

 ということで、最近というか、しばらく前に入手したUSゴジラの完成品フィギュアをご覧ください。多分、海洋堂製です。高さは、23cmぐらいです。良くできていますので、つい買ってしまいました。Dscn83252 Dscn83291 Dscn83251

2008年6月25日 (水)

隠し砦の三悪人

上映期間の終了間際ですが、やっと「隠し砦の三悪人」を観て来ました。平成ガメラシリーズの特撮以来、ヒイキである樋口監督の作品ですが、黒澤作品のリメイクとなると、オリジナルへの思い入れがある分、劇場に向かうのに少し時間がかかりました。

 Img 感想は、一言で言えばなかなかよかった。オリジナルの土台を生かして、現代的に話を膨らましているのが好印象です。

 まず、阿部寛扮する武士が初めて登場した場面は、三船敏郎が居ると錯覚したぐらい、風貌や雰囲気がよく似ていました。(このワンシーンだけですが・・・)メイキャップのせいか、撮り方のせいなのか、よくわかりませんが、何か、工夫があると思います。

 このオリジナルの「隠し砦の三悪人」に登場する二人の百姓は、「スター・ウォーズ」の凸凹ロボットのモデルと言われております。今回は、前作のような狂言回しの役から、姫との恋もある儲け役に設定されておりますので、前作とは雰囲気がずいぶん違います。マツジュンのためなのでしょう。

 そのかわり、黒尽くめの鎧武者姿の悪役が登場します。まるで、「スター・ウォーズ」のダース・ベーダーです。もろ逆輸入です。といっても、ダース・ベーダー自体、日本の鎧からの発想ですので、なんの不思議もありません。もっとも、ラストに大爆発を起こす敵の砦は、工事中という設定もふくめて、デス・スターです。いかにも、特撮監督出身らしいサービスです。

 しかし、冒頭の群集の暴走シーンなどは、オリジナルの迫力には敵いません(あの石段のシーンは何度見ても凄い)が、お約束の騎馬シーンは、しっかりと描かれています。関所のシーンは蛇足でした。うれしかったのは、ラスト近くの風景がオリジナルの「裏切り御免」の名場面の野山を髣髴させることです。この青い空を見ただけで個人的には大満足です。

 それにしても、今回は、「裏切り御免」をテーマにしています。最後の使い方はちょっと感心しましたが、途中の姫の「裏切り、ごめん」の台詞はオカシイゾ。強引な設定と思うのは、姫と山の民が恋に落ちるか、落ちるなら、もっとヒーロー然として欲しかったし、ストーリーからも必然的な工夫が抜けています。マツジュンだから?しかし、あの足軽奴のような髭はいただけません。

 「椿三十郎」より何倍も面白かった。しかし、ヒットしたのかなあ。娘は、マツジュンのファンだそうですが、あの小汚い扮装を見て、観に行ってません。製作の計算違いではないかなあ。

  樋口監督さん、ご苦労様でした。是非、オリジナルの黒澤・三船コンビの映画も再見してください。CGも無い時代によく頑張っています。

  

2008年6月23日 (月)

インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

お待ちかねの「インディ・ジョーンズ」シリーズ第4弾、「クリスタル・スカルの王国」を観て来ました。やはり、スピルバーグ印は、安心して楽しめます。ハリソン・フォードは年をかなり食いましたが、よく頑張っています。コメディ(笑)とサスペンス(緊張)のブレンドの妙はさすがです。テンポもよいし、スケールもデカイ。 Img また、アクションシーンなどは、前三作の見せ場をうまくスケールアップしています。第一作のラストの倉庫から物語が始まり、トラック・アクションは、ジャングルの中で第二作のトロッコシーンを加えたようなド派手なものになり、渓谷の墜落シーンもこれでもかと繰り返され、第三作の戦車バトルは、ジャングル・カッターという架空の車に変身します。また、蛇や虫、ネズミなどのお約束の気味悪い生物も大軍で出ます。遺跡の罠も仕掛けも立派です。なお、架空の装甲車「ジャングル・カッター」のメカは必見です。是非、ご覧ください。

 そして、今回のクリスタル・スカルの正体は、やはり、スピルバーグゆかりのものでした。ほんとに好きですねえ。 

 残念だったのは、ショーン・コネリーです。あんな出演方法は、もったいない。

  総体的には、大変良かった。ただし、あの実験場のシーンだけは納得できません。設定は面白いが、あまりにも荒唐無稽です。冷蔵庫だけでは生き残れません。すこし、遊びが過ぎました。アメリカ人の無神経さがなんとなく鼻につき、その場面は、一瞬気持ちが冷えました。残念でした。

 その意味では、劇場の予告編で見た「ハムナプトラ3」に期待します。秦の始皇帝のミイラ軍団が甦って・・・・。ジェエット・リー、ミッシュル・ヨーの出演です。アクションとCGに大いに期待します。一瞬ですが、三頭の竜の姿も出ました。いや、スピルバーグではないのですから、期待しすぎて後でその出来栄えに後悔することが多々ありますので、用心しながら、8月を楽しみに待ちましょう。

2008年6月14日 (土)

ビリケンの「ミイラ男」

 いやあ、久しぶりのブログです。ほぼ1月書いていません。というか、ブログを書く時間と体力の余裕がありませんでしたが、今日は、少しだけ元気ですので(笑)。

 絶版のビリケンのソフビキット「ミイラ男」をやっと入手しました。説明書も外箱もありません。とりあえず、素組みしましたので、ご覧ください。接着していないので包帯(笑)止めです。Dscn8360 Dscn8361 Dscn8362

天才ジャック・ピアースの手になるボリス・カーロフのミイラ男のモデルです。映画ではほんの少ししか登場しません。何しろすぐに元の人間の姿に復元するのですから・・・。しかし、その優れたデザインの故にモノクロの写真が歴史にしっかり刻まれています。

 キットは、現物を手にしてみると、少し太っている感じがします。特に、顔も若干ふやけています。サイズも一回り大きいなあ。うーん、幻のキットへの期待が大きかったか?まあ、未塗装の白い体色のせいの印象かもしれませんし、色を塗ってみると、また印象が違うかもしれません。もっとも、いつになったら塗装する時間が取れるかなあ、わかりません。

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