紀元前1万年
ローランド・エメリッヒ監督の「紀元前1万年」は、誰も見たことがない世界というのが、うたい文句だが、マンモスもサーベルタイガーも、ピラミッドも、いずれも、どこかで見たような映像でした。長い毛の表現で苦労したという自慢のマンモスも、「ロード・オブ・ザ・リング」の四本牙の巨象で経験済みです。
映画自体は、ケレンとハッタリのエメリッヒ監督らしく、まあ、面白く、楽しめました。ただ、いかにも、予言どおりに事が運ぶというご都合主義は少し鼻につきます。また、いくらなんでも、ラストのどんでん返しは無いよねエ。究極のご都合主義です。もっとも、そのおかげで後味は悪くありませんが・・・。
しかし、この監督、ホントに、エジプトのピラミッドが好きです。「大神」など、スターゲイトそのままではないですか。(注:宇宙人ではありません。念のため。)
ともかく、あまり、期待せずにご覧になることをお勧めします。ひとつ拾い物は、青い目のヒロインが結構可愛いことです。四本足の悪魔の隊長が執念を燃やすのもうなずけます。捕まって、奴隷にされ、なんにもされないのも、大神のご威光のおかげです。めでたし、めでたし。終わり。
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» 「紀元前1万年」マンモスが群れで走り出す壮大な夢物語 [soramove]
「紀元前1万年」★★★
スティーヴン・ストレイト 主演
ローランド・エメリッヒ 監督、2007年、アメリカ、 ニュージーランド 、109分
映画の醍醐味のひとつに
「見たことのない世界を見る」ということがある。
映画冒頭のマンモスの大群にまぎれて
ちっち...... [続きを読む]
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