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「ミスト」という映画を見ました。モダン・ホラー作家のキングの原作を映画化したものだそうですが、予告編を見て、モンスター物だろうというぐらいの予備知識で出かけました。
そのおかげで「見たくなかった映画」のブログを書く羽目になりました。
ストーリーは、原因不明のミスト(霧)が発生した田舎町で、スーパーマーケットに閉じ込められた住民が、謎の怪物に襲われるというモンスター物です。私の好きな分野、SFホラーのお話です。期待しておりました。
わずかに開けたシャッターの隙間から、蛸の腕のような触手が伸び、獲物に触ったとたん、牙の生えた葉のように開き、食いつく様子などは、なかなか見ごたえがあります。次々出て来る地獄の化け物蚊や蜘蛛、飛ぶ怪鳥などの造型は一定評価しています。ラストの方には、蛸の触手を持ち、巨大な足を持つ象のような大怪獣も出ます。この原因は、軍の科学者が異世界(地獄)を覗く窓を開けたため、地獄の怪物がこの世に霧とともに這い出て来たというものです。(結局、田舎者の発想のような馬鹿話です・・・。)
しかし、原作者の思想なのでしょう、一番怖いのは人間であるということなのか、欧米の映画ではよく出て来る狂信者の登場です。煽動による異常集団の形成過程など、見るだけで、ちょっと日本人には辛いものがあります。途中で、最後までこんな展開が延々続くのか、と本当に嫌になりました。
そして、極めつけは、まったく後味の悪い、救いようの無いラストです。こんな人の心を逆なでするようなストーリーをわざわざ作る必要はありません。悪意の塊のような方法で観客の意表をついても、何の効果もありません。その内容については、礼儀上、ブロクでは言いませんが、ともかく最低です。怪物に食われていく方がなんぼか気が楽です。
本当に「見たくない映画」でした。口直しに、早くなにかDVDでも見なければなりません。
少林少女を観て来ました。娘に誘われての観劇でしたが、これが結構面白かったのです。感心したのは柴咲コウです。1年間、拳法の練習をしたとか、なかなか様になっています。この女優さんには、役者根性を感じました。
容貌がやや個性的ですが、TVの「オレンジディズ」の時に、少し見直しました。そして、映画「どろろ」で納得しました。
今回の馬鹿馬鹿しくも、能天気な映画には、よく似合います。(注:褒め言葉です。)最後の決闘など、力で勝つのではなく、菩薩のような愛の力で勝つなどは意表をつくラストであり、「踊る大捜査線」の曲者監督本広克行ならではの展開です。
また、ラクロスという新しいスポーツを広める効果もあり、気楽に楽しめました。それにしても、CGの発展のおかげで、様々な映像が可能になったものです。奇想天外なプレイが繰り広げられます。水面歩行や大気圏までのジャンプなど、頭をまっしろにして見てください。
ローランド・エメリッヒ監督の「紀元前1万年」は、誰も見たことがない世界というのが、うたい文句だが、マンモスもサーベルタイガーも、ピラミッドも、いずれも、どこかで見たような映像でした。長い毛の表現で苦労したという自慢のマンモスも、「ロード・オブ・ザ・リング」の四本牙の巨象で経験済みです。
映画自体は、ケレンとハッタリのエメリッヒ監督らしく、まあ、面白く、楽しめました。ただ、いかにも、予言どおりに事が運ぶというご都合主義は少し鼻につきます。また、いくらなんでも、ラストのどんでん返しは無いよねエ。究極のご都合主義です。もっとも、そのおかげで後味は悪くありませんが・・・。
しかし、この監督、ホントに、エジプトのピラミッドが好きです。「大神」など、スターゲイトそのままではないですか。(注:宇宙人ではありません。念のため。)
ともかく、あまり、期待せずにご覧になることをお勧めします。ひとつ拾い物は、青い目のヒロインが結構可愛いことです。四本足の悪魔の隊長が執念を燃やすのもうなずけます。捕まって、奴隷にされ、なんにもされないのも、大神のご威光のおかげです。めでたし、めでたし。終わり。
突然ですが、ウルトラQのお話です。言わずと知れた、伝説のTV映画です。題名の由来は、東京オリンピックで難易度の高い技をウルトラCと呼んだ事から、この言葉に「質問」の英語の頭文字を付けたそうです。もともとは、アメリカのトワイライトゾーンやアウターリミッツなどのTV映画を目指したようですが、すっかり怪獣が中心となって、後年の「ウルトラマン」に引き継がれていきました。しかし、このシリーズから、これまでの東宝怪獣とは、一味も二味も違うユニークな怪獣が続々と作られました。このことは、以前のブログ「高山良策」編で紹介したところですのでご参照ください。
しかし、1965年10月に、月刊少年漫画誌「ぼくら」の表紙を飾ったのが、「ペギラ」と並ぶ少年の写真でした。この「ペギラ」の姿は衝撃でした。本物の異形の生物としか見えませんでした。そして、12月の少年マガジンの表紙、「ガラモンとペギラともう一匹」もインパクトがありました。・・・この思い出話になると長くなりますので、この辺で、前置きは終了し、今回、製作した「ナメゴン」を紹介します。ボークス社のレジンキットです。中古をオークションで安く買いました。色合いはともかく、ナメクジのヌメリを表現できていません。やはり「クリア」塗料だけでは無理のようです。何か、知恵はありませんでしょうか。
それに、目の表現が難しいですなあ。単なる穴ではどうも・・・。それにしても、この「ナメゴン」は好きなデザインです。ソフビなら、XーPLUS、メディコム社のモノも出ています。人が中に入っていない形がよいのです。 ちなみに、似たようなタイプ(?)として、以前製作した同じボークス社のレジンキット「ゴーガ」もご覧ください。こういった類の変な奴が多数登場する「ウルトラQ」は、やはり、歴史に残るTVシリーズと思います。今後の計画としては、再度「ペギラ」に挑戦したいなどと考えておりますが、、あの「ガラモン」だけには手が出ません。デザイン的には屈指の傑作ということは認めておりますが、あの無数の棘を一つひとつ接着していくことを考えただけで、倒れそうになります。どうか勘弁してくださいということなのです。では、第2弾は、新作の「ペギラ」をご期待ください。(なにしろ、先般ご紹介の「メデューサ」のレジンキット製作は、髪の毛で暗礁に乗り上げ中なのですから・・。)
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