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2008年4月 6日 (日)

ライラの冒険 黄金の羅針盤

遅まきながら「ライラの冒険 黄金の羅針盤」を観てきました。実は、子供を主人公にしたお子様用映画だと思っていたので、劇場になかなか足が向かなかったのです。Img さて、観終わった感想としては、堂々たるファンタジー映画です。大人の鑑賞眼にも十分耐える立派なものです。原作を読んでいないので詳しい設定がわからない面もありますが、途中からまったく気にならなくなります。それだけ、劇に引き込まれたのかもしれません。

この映画の魅力は、なんといっても、二人の女優にあります。一人は、この映画で主人公ライラを演じた子役です。名前を「ダコダ・ブルー・リチャーズ」というそうです。宇宙戦争の天才子役「ダコダ・ファニング」と同じ名ですが、あちらは、失礼ながら、大人になったらあんまり美人になりそうも無い(我が国でも、よく似た子役の娘がいましたなあ。)のですが、こちらのダコダは、なかなかの美形です。将来が楽しみです。ライラという主人公は、嘘つきがうまく(この辺が面白い。名前もライアーからの由来かな?)、屋根の上にも登るおてんばであり、なにより束縛を嫌う自由な心を持った、特別な存在の女の子です。この一歩間違えれば「嫌な娘」になりそうなところを、上手く演じています。しかし、主人公はかわいい娘に限ります。余談ですが、その点、「ナルニア~」の製作者は、まったく見る眼がありませんネ。新作もどうですかねえ。

 そして二人目の女優は、ニコール・キッドマンです。謎の未亡人を貫禄で演じています。初めて登場するシーンの美貌ぶりは、黄金の衣装とあいまって感動ものです。こういう美女が登場するが映画の王道なのです。高い金を払って、そこらにいるおねえちゃんなど観たくありません(笑)。

 また、演出も上等です。すっかり引き込まれていました。なにしろ、鑑賞途中で余分なつまらないことを考える暇は無かったのですから立派です。写真の700円という値段のパンフレットによると、「ロード・オブ・ザ・リング」を製作したニューラインシネマが映画化したということですから、なんとなくファンタジーの映画化の老舗のような気がします。(ホントのところは全然わかりませんが(笑))しかも、撮影技術の進歩も素晴らしい。「ダイモン」という人の魂の形が動物として随行する設定の世界の物語ですから、ありきたりの見慣れた動物が常に登場するのですが、何の不自然さも無く観客にみせていることは、実は物凄いことです。ただ、残念なのは、架空の巨大な生物が登場しないのです。なんかサービスで出して欲しいなあ。

 ところで、我が国では、前世が動物だったとか、動物が憑くとかいう習俗・文化があるのであんまり「ダイモン」の設定には違和感が無いのですが、キリスト教の文化・宗教観の世界ではどうなんでしょう。欧米での抵抗は無いのでしょうか。しかも悪の団体「教権」などの雰囲気はそのままです。近頃の映画は、やたら悪者風が多いなあ。クリストファ・リーも一場面出演しておりますが、彼はどんなポストの位置づけなのでしょうか、知りたいものです。

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