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2008年4月27日 (日)

フランケンシュタインの花嫁(その2)

「フランケンシュタインの花嫁」のソフビキットを完成させました。といっても、お宝のビリケン製ではなく、ホライゾン社のキットです。Dscn8280 Dscn82821 Dscn82871 塗装については、比較的簡単に考えていましたが、久しく手習いをサボっていたせいか、どうも上手くいきません。一枚のシーツのような衣装は、平坦すぎて、塗り方が誠に難しいものです。しかも、塗装の乾きの過程で、無数のひび割れが発生したのです。原因について、気候のせい?塗料の薄め方の度合い?など疑わしい要因が考えられますが、正直まったくわかりません。ともかく、このトラブルのおかげで何度となく塗り重ねる結果となりまして、白のイメージが段々ダークがかった色調になってしまい、しかも濃淡が出ず、のっぺりデス。また、このローブの下には、ミイラのような全身を包帯で巻いたボディがあるのですが、塗装をしたにもかかわらず、腕以外は、まったく見えないのが残念です。あれ・・・顔にパステル粉による化粧をすることを忘れています。そういえば、なんか優しい容貌になったと思いました。化粧後の恐ろしい姿は、後日、ご紹介です。なお、顔だけは、ガイアノーツの塗料です。(その他の部分は、ミスターカラーのラッカー塗料とタミヤのエナメル塗料です。)・・・しかし、このできばえでは、ビリケンのお宝に手を付けるのは随分と時間がかかりそうです。

2008年4月26日 (土)

人類SOS(その3)

映画「人類SOS」に登場するトリフィドのキットが完成しました。すこし、色調を暗めにしてみました。まあ、こんなものでしょうか、ご覧ください。Dscn8274 Dscn8276 Dscn8278

2008年4月13日 (日)

クローバーフィールド

 一部で話題になっているらしい「クローバーフィールド」を観てきました。切符売り場で「特殊な撮影方法なので車酔いのようになるかもしれません。」などと脅かされましたが、まあ大丈夫でした。

 この映画は、ネットを活用した宣伝方法で、かなり前評判を呼んだそうです。なにしろ自由の女神の首が吹っ飛ぶという衝撃的な映像が公開された後も、その内容はもちろん題名も明らかにせず、噂が噂を呼ぶ手法だったらしいのです。(ガセネタも流されたようです。)

 ストーリーは、ニューヨークに謎の巨大生物が出現し、街を破壊するというものです。いわゆる怪獣映画です。監督が来日したときに、日本のゴジラ文化を見て発想したそうです。こうした類の映画は、古くは「キング・コング」、レイ・ハリーハウゼンも「原子怪獣現わる」、そして「USゴジラ」など、数多く作られています。この映画が話題になったのは、その宣伝方法もさることながら、全編、映画の登場人物が写した家庭用のビデオの記録映像で構成されているという作り方なのです。この方法は、意表をつく斬新なアイディアです。よく、ニュース映画などで災害を記録したビデオ映像が流れますが、まさにあの手ブレの映像なのです。臨場感あふれるリアルさが表現できます。知恵者はいますねえ、誠に上手い手です。もっとも、そのブレまくる映像の連続なので、前述の入場券売り場の警告になるのですが・・・。

 しかも、このビデオ映像には、重ね撮りというもう一つの仕掛けがあって、その効果に感心します。また、あくまで、逃げる人間から見た視点での映像ですので、ビルの谷間にチラッと見える怪獣の一部や逃げ惑う群集の声などが、リアルで臨場感に満ち溢れています。無神経にぶれる映像や雑音も実は計算されつくしているような気がします。

 さらに、凄いと思ったのが、ホコリの演出です。怪獣が出現(ほとんど見えない)し、ビルが崩壊したと思ったら、物凄いホコリが上がり、主人公たちはすぐにホコリだらけになるのです。この辺の演出は、実際のテロ事件の影響かも知れませんが、物凄くリアルに感じられました。

 サブタイトルの「HAKAISHA」が示す怪獣は、ラスト近くにやっと全体像が垣間見えるのですが、これがなんとも気持ち悪いのです。ぬらぬらした灰色の皮膚を持ち、信じられないほど長い異様な腕を持った、尻尾のある海坊主のような人間型なのです。怪獣というより、むしろ巨大な妖怪という雰囲気です。この監督は、日本で「妖怪」を知ったのではないでしょうか。人間型でありながら、顔に真黒い目や風船のような鰓(?)を付けたり、とんでもなく長い手や座ったような足に変型させることによって、人間の形を崩し、不快感が増すようにデザインしています。このへんも計算づくです。また、咬まれると、人間などは全身の穴から血を噴いて死んでしまうという設定のクモのような寄生虫(?)までぞろぞろ出てくるのですから、たまりません。ただ、ブレた映像ながら、特殊撮影等はきっちり行っていますので、ご安心ください。そして、エンドロールの音楽がなんともなつかしい東宝怪獣映画のノリなのです。思わず最後まで聞いてしまいました。

 結論として、この映画は、その宣伝方法、映像表現(記録映像)というアイディアで勝利しました。リアルな臨場感を体験させていただきました。お見事でした。もっとも、ライトはともかく、暗視装置までついている家庭用のビデオカメラなんて販売されているのかなあ?ここが疑問です。

 ところで、誰か、「クローバーフィールド」という題名の意味を教えてください。映画では、ビデオカメラを回収した国防省の暗号名という設定らしいですが、単なる記号なのでしょうか。そうであれば、これほど題名に意味を与えていない映画も知りません。その意味でも画期的なのかなあ。

 最後に、感想を一言で言えば、「面白かった。」でした。

2008年4月 6日 (日)

人類SOS(その2)

 以前、このブログでも紹介しましたが、映画「人類SOS」は、私にとって、トラウマを引き起こした特別な映画です。この映画に登場する食人植物「トリフィド」が心底怖かったのです。ただし、ポスターの絵なのですが・・・。

Dscn6353 左が既に絶版のVHSの表紙ですが、これがポスターとほぼ同じ絵柄です。植物が人間を捕まえ、食ってしまうというイメージが見事に描かれています。特にサイズの大きなポスターだと胴体の辺りに溶解した人間の体がくっついているようにも見えたのです。子供にとっては恐怖の存在でした。

ところが、実際の映画に登場する「トリフィド」は、ポスターとは似ても似つかないチンケな作り物だったのです。最近、DVDが出ていますので、ご覧ください。まあ、一体、一体はチャチなのですが、それが何万体も集まり、人家を取り巻く場面はそれなりに圧巻です。当時のSF映画としてはということですが・・・。

 先日、海外のオークションを見ていると、「トリフィドの日」というレジンキットが出品されていました。このタイトルは映画の原題であり、原作の題名でもあります。カナダのメーカーですが、さすがに世界ではいろいろなフィギュアが作られていると感心しました。特別な作品だけに、早速購入して、素組みしてみました。

 その勇姿をご覧ください。ポスターとは似ても似つきませんが、これが映画の真の姿でした。

Dscn8244 Dscn8245   この物体が音を頼りに歩くのです。怖いでしょう。(笑)

 塗装はこれからですが、花びらがオレンジで、そのほかの体色は、グリーン系ですので、そう大した手間ではないでしょう。いずれ暇を見て作業に入ることとしております。といっても、最近すこし忙しくて、ブログも滞っていましたので、いつになることやら・・。

ガレキ発掘

 タイトルの趣旨は「ガレージキットの掘り出し物を発掘する」を短縮したものです。以前に、「掘り出し物」というタイトルで、今はもう無いマーメイドの「タロス」を発掘したお話をしましたが、今回は、その第2弾として、同じく、伝説の造型士の大石徹作、マーメイド社から発売されたレジンキット「タイタンの戦いのメドゥーサ」ではないか、あるいはそのコピー品かもしれないものを発見しました。まずは下の写真をご覧ください。

Dscn8251 Dscn8249 Dscn8250                  このキットは、海外オークションで入手したのです。ごらんのとおり、箱とキットしかありません。説明書が無いのです。メーカー名もありません。しかし、高さ20cmくらいのサイズといい、部品の造りといい、かつて、国内オークションに出品されていた時に垣間見た、大石徹氏の作品と酷似しているのです。(当然、とんでもなく高価なお取引で、入札参加の余地は全くありませんでした。)

 さて、今回の発掘物は、大石作品に酷似していますが、多分オリジナルではないとおもいます。輸出された原型が流用されているような気がします。なぜなら、気泡などレジンの製法技術があまりにもお粗末なのです。・・・ただ、マーメイド社の発売当時は、レジンの草創期ですから、案外、今の製品レベルと比較すると粗悪品であった気もします。なにしろ、海洋堂の恐竜キットなども、白い石鹸の塊と思った経験もありますから(笑)。

 今回は、このキットがコピー製品か、模倣作品かは不明ですが、ともかくも、大石徹氏の作品が原型になっている作品であることは間違いないと思います。オリジナル製品かどうかは、少し疑問がつきます。

 それにしても、困っているのは、説明書がないのです。あの複雑な蛇の髪の毛は、オリジナルのような番号がついた設計書がないと組み立て不可能です。どなたか、マーメイドの設計書をお持ちで無いですか?

 

ライラの冒険 黄金の羅針盤

遅まきながら「ライラの冒険 黄金の羅針盤」を観てきました。実は、子供を主人公にしたお子様用映画だと思っていたので、劇場になかなか足が向かなかったのです。Img さて、観終わった感想としては、堂々たるファンタジー映画です。大人の鑑賞眼にも十分耐える立派なものです。原作を読んでいないので詳しい設定がわからない面もありますが、途中からまったく気にならなくなります。それだけ、劇に引き込まれたのかもしれません。

この映画の魅力は、なんといっても、二人の女優にあります。一人は、この映画で主人公ライラを演じた子役です。名前を「ダコダ・ブルー・リチャーズ」というそうです。宇宙戦争の天才子役「ダコダ・ファニング」と同じ名ですが、あちらは、失礼ながら、大人になったらあんまり美人になりそうも無い(我が国でも、よく似た子役の娘がいましたなあ。)のですが、こちらのダコダは、なかなかの美形です。将来が楽しみです。ライラという主人公は、嘘つきがうまく(この辺が面白い。名前もライアーからの由来かな?)、屋根の上にも登るおてんばであり、なにより束縛を嫌う自由な心を持った、特別な存在の女の子です。この一歩間違えれば「嫌な娘」になりそうなところを、上手く演じています。しかし、主人公はかわいい娘に限ります。余談ですが、その点、「ナルニア~」の製作者は、まったく見る眼がありませんネ。新作もどうですかねえ。

 そして二人目の女優は、ニコール・キッドマンです。謎の未亡人を貫禄で演じています。初めて登場するシーンの美貌ぶりは、黄金の衣装とあいまって感動ものです。こういう美女が登場するが映画の王道なのです。高い金を払って、そこらにいるおねえちゃんなど観たくありません(笑)。

 また、演出も上等です。すっかり引き込まれていました。なにしろ、鑑賞途中で余分なつまらないことを考える暇は無かったのですから立派です。写真の700円という値段のパンフレットによると、「ロード・オブ・ザ・リング」を製作したニューラインシネマが映画化したということですから、なんとなくファンタジーの映画化の老舗のような気がします。(ホントのところは全然わかりませんが(笑))しかも、撮影技術の進歩も素晴らしい。「ダイモン」という人の魂の形が動物として随行する設定の世界の物語ですから、ありきたりの見慣れた動物が常に登場するのですが、何の不自然さも無く観客にみせていることは、実は物凄いことです。ただ、残念なのは、架空の巨大な生物が登場しないのです。なんかサービスで出して欲しいなあ。

 ところで、我が国では、前世が動物だったとか、動物が憑くとかいう習俗・文化があるのであんまり「ダイモン」の設定には違和感が無いのですが、キリスト教の文化・宗教観の世界ではどうなんでしょう。欧米での抵抗は無いのでしょうか。しかも悪の団体「教権」などの雰囲気はそのままです。近頃の映画は、やたら悪者風が多いなあ。クリストファ・リーも一場面出演しておりますが、彼はどんなポストの位置づけなのでしょうか、知りたいものです。

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