ジャンパー
「ジャンパー」とは、テレポーテーション、つまり瞬間移動の超能力を得た若者の物語です。「飛ぶ人」とは近頃の映画の題名にしては、おしゃれだと思ったら、どうやら原作のSF小説のセンスのおかげのようです。
主演が新SWの若きダースベーダーを演じた俳優ということで、少し二の足を踏みましたが、映画自体は楽しめました。ストーリーは単純で、超能力に目覚めた主人公が好き勝手に世界を飛び回って楽しんでいたところ、ジャンパー抹殺を目的とする狂信集団に襲われ、その抗争を描いたものです。この狂信集団のリーダーが新SWの善いジュダイですから笑えます。もっとも、この集団の方も電撃攻撃で能力を封じたり、次元ホールを通過する装置など科学兵器を駆使します。また、この能力は建物など固定されたものに適用できないという設定にしています。それに挑戦した者は死ぬという設定なのですが、もうラストはお分かりですよね。
ところで、この映画の魅力は、なんといっても、瞬間移動の映像のリアルさです。かつて、小松左京の傑作SF小説を映画化した日本映画「エスパイ」では、伝説の能力という設定のテレポーテーションを映像化しておりましたが、その出来は無残なものでした。確かに視覚的には瞬間移動は見えないのですから、一つ間違えば漫画的になります。「エスパイ」はその典型です。この「ジャンパー」では、移動した瞬間に周囲の物が一瞬破壊されるのです。(後に復元されるようです。)あのSWにおける宇宙空間で爆発音が響き渡る表現のようです。リアルさを出すための大嘘です。
そして、スフィンクスの頭の天辺から南海の浜辺など、CGを駆使した映像美は凄いものです。それにしても、主人公の頭の悪さや馬鹿な行動にはあきれ返ります。もっとも、それが当の俳優には何故かよく似合っていますが・・・。
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