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2008年3月23日 (日)

ビリケンのお宝

Dscn8236 「ビリケン商会」から販売されていました絶版のソフビ・キットをついにゲットしました。念願だった「フランケンシュタインの花嫁」の未組立てのキットです。これまで、その出来の良さから、モデル製作愛好者の間で人気が高く、プレミアがつき、なかなか入手が困難だったのです。

なにしろ、このキットを販売した頃のビリケンのソフビキットは、草分けの時期にもかかわらず、既に最高水準に達していました。「フランケンシュタイン」「アマゾンの半魚人」「ミイラ男」など、ユニバーサル・モンスターの出来は凄まじいものがあります。オークションには、平気で1個数万円ぐらいの値をつけた出品があります。とても手が出ませんなあ。

Dscn8237  ところが、今回は、運良く、「花嫁」と併せて「フランケンシュタイン」の未開封キットをYahooオークションで入手できました。不景気のせいか、思ったほど競争が激しくなく、何とかギリギリの線で落札できたのです。実は「フランケンシュタイン」の婿の方は、以前中古品を入手し、リペイントを施したモデルを保有していたのです。結構、私としては、気に入った仕上がりだったのですが、泣く泣くお嫁に出しました。そのおかげで手に入ったといっても過言ではありません。Dscn81741 Dscn81781 Dscn81801 ちなみに下の写真がその現物です。

 まあ、取りあえずビリケンの外箱だけでもご覧ください。しばらく眺めて覚悟が出来ましたら、製作に入りたいと考えています。いつになるか、わかりません。その間に、ホライゾン社の「花嫁」で練習しようかな(笑)。なにしろ、見た目のキットの状態では、両者は余り変わりばえがしません。しかし、名作キットは、塗装後にその良さがわかるといいます。・・・それを信じています。

2008年3月20日 (木)

魔法にかけられて

Img ディズニー映画「魔法にかけられて」は、ディズニー長編アニメーションのセルフパロディですが、プリンセス・ストーリーの集大成と言えるほどのロマンティック・コメディの傑作となっています。久々の心温まる作品です。ストーリーは、単純で、おとぎの国に住む娘が、王子様と出会い、結婚する寸前、継母の女王に現代の悪の国ニューヨークに突き落とされるというファンタジー物語です。当然、御伽噺の世界は、ディズニーのアニメの世界であり、現代のニューヨークの世界は実写です。アニメのプリンセスのデザインも長い歴史の中で、「白雪姫」、「シンデレラ」、「眠れる森の美女」などの整った容姿の絶世の美女タイプから、「リトル・マーメイド」、「美女と野獣」のような愛嬌のある現代的な容姿に変化してきてます。今回のヒロインも、当然ながらこの流れを受けて、現代的なタイプです。私などは、やはり、シンデレラ姫とか、オーロラ姫のクラシック・ビューティが好みですが、この辺はいたし方ありません。そして、このヒロインが現代の世界で実写化されると、やはり非常に現代的であり、女優もロマコメ(ロマンテック・コメディ)の女王といわれたメグ・ライアンを髣髴させるタイプでした。いわゆる昔風の姫君という感じではなく、ディズニーランドのお姫様という感じです。そう言えば、メグ・ライアンもおとぎの国ならぬ、古き良き過去の世界から現代に紛れ込んだ貴族と恋に落ちるという荒唐無稽のロマンティック映画「ニューヨークの恋人」がありました。案外、この映画の着想もこの辺がネタ元かも知れません。もっとも、欧米には昔から、幽霊や野獣との恋など異世界の者との物語も多いので、その歴史のなせる業かも知れません。

 さて、この映画では、この姫(正確には、まだなっていませんが)を追って、王子様が、次に小心者の悪臣が、最後には、悪の女王本人のご登場です。そしてラストは、お約束のドラゴンに変身しての大暴れを披露します。この女王をスーザン・サランドンが演じています。驚きですが、また、ナレーションも、ジュリー・アンドリュースが担当ということですから、やはりディズニーの力でしょうか。それにしても、最近、大女優が次々と魔女を演じているのが面白い・・。話を元に戻して、姫の跡を追うアニメの王子の姿は、過去の作品も同じなのですが、ハッピーエンドの後日談は悲惨なことになるのではないかと心配するぐらい単純な面白味の無い男に描かれています。当然、実写の王子様も、能天気なヒョウキン男です。これでは現実世界では上手くいくはずはなく、・・・あとは見ての楽しみに。納得です。それにしても、おとぎ話をうまく捻って今風の物語に作り変えているのは、「うまい、座布団三枚あげて」といいたくなります。

 なお、この映画には、過去のディズニー映画などから名場面をかなり模しています。写真のパンフレット(600円)によると、プリンセスの衣装や髪型のデザイン、毒りんごの手渡しカットなどは、オリジナルからの引用とのことです。お定まりのミュージカル・シーンでも、しっかり「サウンド・オブ・ミュージック」が登場します。他にもたくさんあるそうです。是非探してください。

 ところで、この映画、ゴキブリが嫌いな女房は多分絶対見ないでしょう。なかなかお茶目な場面なのですが、ぎょっとするのは確かです。これもお楽しみに。ともかく、女子供映画と馬鹿にせずに、是非、男性も、頭の固い大人もご覧ください。きっと夢と希望が甦りますゾ。ホントに楽しい映画でした。

 

2008年3月11日 (火)

首長竜と雷竜

Dscn81821 首長竜というとなんとも懐かしい呼び名ですが、洋風名は、エラスモサウルスといいます。ホライゾン社のソフビキットをリニューアルしました。といっても、胴体の安定を図るため、一度、取り付けた首を再び切って、レジンキャストを流し込んだのです。そして、例のごとく、レジンの液体が足の付け根などから染み出しててんてこ舞いです。まったく教訓が生かされません(笑)。また、切り取った跡の修復にも苦心惨憺です。はっきりした傷跡がしっかり残りました。まあ、そのおかげで、なんとか重心を保つことが出来ました。しかも、このモデルの造型はなかなかよく出来ており、顔の憎憎しげな造りは感動ものです。Dscn81871

ところで、この首長竜は、映画「ウォーター・ホース」に出たネス湖の怪獣の正体の有力候補でもありましたし、私の子供時代の愛読書ジューヌ・ベルヌの「地底旅行」にも登場します。そして、なにより、首がやたら長く、現生動物に似た体型の種がいないことから、なんともごヒイキな古生物なのです。(魚竜などは、イルカに似ており減点です。ライバルのモササウルスもクジラ型です。)もっとも、この首長竜は、生物学的には、恐竜ではなくて、海生爬虫類なのですが。

 ついでに、ブロントザウルス、和名は雷竜、呼び方は「カミナリ竜」と読みますが、化石発見順という学名の命名の方法から、別の恐竜の名に取って変わられ、今は正式には使用されていません。(新発見の恐竜に改めて命名して欲しいものです。)さらに、復元した姿も、威風堂々とした肥満型の体型から、吊り橋のような痩せ型の姿に変わっています。しかし、恐竜といえば、やはり、あの堂々としたブロントザウルスの姿ではないでしょうか。 Dscn8221_2 懐かしさのあまり、ツクダ社の昔風のモデルを入手しましたので、お披露目します。やはり、この姿が恐竜だと思います。

そういえば、「暴君竜」という呼び名も最近は流行りません。ティラノザウルスどころか、レックスと呼び切りです。どうも最近の風潮には馴染めませんナア。(年を取った証拠ですしょうか(笑))

2008年3月 4日 (火)

ジャンパー

Img 「ジャンパー」とは、テレポーテーション、つまり瞬間移動の超能力を得た若者の物語です。「飛ぶ人」とは近頃の映画の題名にしては、おしゃれだと思ったら、どうやら原作のSF小説のセンスのおかげのようです。

 主演が新SWの若きダースベーダーを演じた俳優ということで、少し二の足を踏みましたが、映画自体は楽しめました。ストーリーは単純で、超能力に目覚めた主人公が好き勝手に世界を飛び回って楽しんでいたところ、ジャンパー抹殺を目的とする狂信集団に襲われ、その抗争を描いたものです。この狂信集団のリーダーが新SWの善いジュダイですから笑えます。もっとも、この集団の方も電撃攻撃で能力を封じたり、次元ホールを通過する装置など科学兵器を駆使します。また、この能力は建物など固定されたものに適用できないという設定にしています。それに挑戦した者は死ぬという設定なのですが、もうラストはお分かりですよね。

  ところで、この映画の魅力は、なんといっても、瞬間移動の映像のリアルさです。かつて、小松左京の傑作SF小説を映画化した日本映画「エスパイ」では、伝説の能力という設定のテレポーテーションを映像化しておりましたが、その出来は無残なものでした。確かに視覚的には瞬間移動は見えないのですから、一つ間違えば漫画的になります。「エスパイ」はその典型です。この「ジャンパー」では、移動した瞬間に周囲の物が一瞬破壊されるのです。(後に復元されるようです。)あのSWにおける宇宙空間で爆発音が響き渡る表現のようです。リアルさを出すための大嘘です。

 そして、スフィンクスの頭の天辺から南海の浜辺など、CGを駆使した映像美は凄いものです。それにしても、主人公の頭の悪さや馬鹿な行動にはあきれ返ります。もっとも、それが当の俳優には何故かよく似合っていますが・・・。

 

 

 

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