無料ブログはココログ

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

2008年2月21日 (木)

アガサ・クリスティ

アガサ・クリスティは、ミステリーの女王という敬称がふさわしい作家です。私も市川監督と同様に大ファンです。空前絶後の大トリックの発明、しかも一人の人間がいくつも生み出しているのですから、信じられないことです。また、小トリックの組み合わせや読者を心地よく惑わせる仕掛けも見事と言う以外はありません。アガサ・クリスティの本を初めて読んでいるときの幸せは例えようも無いものでした。もっとも、現在では文庫版で全作品が揃っている時代ですので考えられないかもしれませんが、かつては、アガサ黄金期の名作といえども絶版となっており、なかなか読むこともできず、古本屋で早川書房のポケットミステリを漁ったものでした。例えば「白昼の悪魔」は、洋書を買いました。しかし、いくらクリスティの文章が平易といわれていても、やはり英語ではさっぱり読めませんでした。(笑)その後、ハードカバーの単行本が再販されて、やっと堪能したのです。

Img_0003 この傑作を映画化したのが、「地中海殺人事件」です。エルキュール・ポアロが原作とは似ても似つかない大男のピーター・ユスチノフですが、雰囲気がなかなかよく、面白く出来ています。Img_0004 前作の「ナイル殺人事件」も同様です。この映画は「ナイルに死す」という原作の映画化です。偶然にも、この原作もハードカバーの単行本で出ています。この2作は、小トリックの組み合わせの妙という点で共通した傑作です。

クリスティの映画化は、女王が存命中のときは、なかなか許可されず、小説からすこし結末などを捻った舞台劇の映画化が数本あるだけです。Img_0005 ビリー・ワイルダーの「情婦」。これは、出演者も大スター揃いの傑作です。ルネ・クレールの「そして誰もいなくなった」は、原作に忠実で、その雰囲気をよく伝えています。Img_0002 この原作を初めて読んだときの衝撃をいまでも思い出します。読者にとっては至福のときでした。こんな設定を考えついただけでも勲章モノです。それにしても、クリスティによる意外な犯人像の創造には、誠に凄まじいものがあります。いずれも推理小説史上のエポックメーキングな犯人像となっています。例えば、著者本人=犯人、登場人物全員=犯人など、絶句します。童謡殺人などの舞台装置も楽しいものです。

 Img_0001 オールスターで作られた豪華な映画「オリエント殺人事件」には、原作どおりのエルキュール・ポアロが登場します。良く作っていますが、何故か作為的で、私は、ユスティノフ・ポアロの方が好きなのです。

ところで、NHKでポアロシリーズが放映されていましたが、私は見ていません。ポアロ役者が原作の味を出して世間の評判(?)も良かったようですが、ソフトタッチの画像のせいか、イマイチ見る気が起こりません。その世界に入っていけないのです。いつの日か、見てみることにしましょう。

おまけとして、私のお勧めの作品(小説)を、順不同、記憶の限りでご紹介します。いずれもポケミス版なのですが、娘などは「読みにくい」と言って文庫ファンです。オールドファンとしては、世の無情を痛感します(笑)。

「オリエント急行殺人事件」「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺し」「ABC殺人事件」「ナイルに死す」「白昼の悪魔」「愛国殺人」「満潮に乗って」「ポアロのクリスマス」「予告殺人」「ゼロ時間へ」「杉の棺」など。

2008年2月20日 (水)

久里子亭

 市川昆監督が亡くなりました。ご冥福をお祈りします。市川監督の代表作といえば、やはり「ビルマの竪琴」だと思いますし、ご自身で2回も映画化しています。

 個人的には、三島由紀夫の小説「金閣寺」を映画化した「炎上」が好きです。市川雷蔵が吃音の青年を演じて評判となりましたが、共演の仲代達矢の存在感が凄い。文芸作品から娯楽作品まで、ソツなく、一流品に仕立ててしまう才人です。

 娯楽作品の筆頭といえば、やはり、横溝正史の金田一耕助シリーズではないでしょうか。なにしろ、2回も映画化したもう1つの作品が「犬神家の一族」なのです。石坂浩二が演じた金田一探偵が原作の雰囲気をうまく醸し出しています。片岡知恵蔵など数々の俳優が演じていますが、石坂探偵が一番好きです。石坂にとっても、ウルトラQのナレーションと並んで(笑)、代表作になっていると思います。Img_0001 作品的には、角川資本の投入された「犬神家の一族」は別格として、「悪魔の手毬歌」が傑作です。Img 岸恵子、若山富三郎の演技が絶品です。暗闇の中の豪華絢爛な雰囲気が素晴らしく、風景やセットなど、邦画低迷の当時としては、久しぶりに丁寧に作られた映画らしい映画でした。峠を越える婆の姿は、鬼気迫るものがあります。おっと、名物となった加藤武の珍演技も忘れてはいけません。あと「獄門島」も推薦したいのですが、原作のラストを変えているので減点です。また、「女王蜂」は、美貌のヒロインがミスキャストで選外ですし、その他の作品も見ないほうが良いですなあ。ところで、「犬神家の一族」は、何故か再映画化をしていますが、前作の方が良かったし、できれば「悪魔が来たりて笛を吹く」を映画化してもらいたかったものです。

ところで、市川昆は、アガサ・クリスティのファンで、脚本を書くときのペンネームを久里子亭と名乗っています。もちろん、この横溝シリーズでも、タイトルに出ます。同じクリスティのファンとしては、なんとなくうれしくなります。次は、アガサ・クリスティ作品の映画化のお話にしましょう。 

2008年2月19日 (火)

掘り出し物

Yahooオークションで、レイ・ハリーハウゼン映画「アルゴ探検隊の冒険」に登場する「タロス」像のジャンク品をひどく安い価格で落札しました。レジン製の20cmぐらいの小型のタイプですが、組み立てや塗装の出来がイマイチなので、オークションの画像では半信半疑でしたが、実際に手に取ると、間違いなく、あの伝説の造型師大石徹氏のマーメイド製のタロス像でした。やや造りが荒い気もしますが、掘り出し物です。とりあえず、木製の台座を塗り直し、体色もリニューアルしました。まだまだ手を入れる予定ですが、やはり造形力は抜群です。XーPLUS社等から、タロス像は数々発売されていますが、このタロスが一番映画の雰囲気を醸し出しています。ハリーハウゼンご本人のレプリカ像よりも似ているような気さえします。この違いは、どうやら、手足の長さと太さにあると睨んでいます。他の像は、何か手足が細くスタイルが良すぎるのです。撮影のモデルは、ヒトコマづつ動かすために、腕や指までアーマチェア(骨格)が入っているのです。そのせいでしょうか、腕や指が太いのです。大石作にはそのズングリした感覚がよく出されています。そのような微妙な差が作品の良し悪しを決めるのでしょう。とりあえず暫定的に塗りなおした写真をご覧ください。Dscn8170Dscn8172_2

ところで、前回のブログで、題名がどうしても思い出せなかった映画のことなのですが、大伴昌司著の書物を見てわかりました。「豪勇ペルシウス大反撃」でした。この映画は、子供の頃、映画館の予告編で見た記憶があるのです。実物大の張子のドラゴンやメドゥーサが楽しかったような(?)気がします。どうやら、アメリカではDVDが発売されているようですが、Z級のような模様です。・・・見るのが楽しみです。(笑)

2008年2月17日 (日)

DVD化を期待したい映画

B級映画どころか、Z級と言えそうな映画が次々にDVD化されています。ところが、一級品の映画の中に一向にDVD化されないものがあります。こうした映画は、何故か、ビデオ時代でもレンタルも市販もされていません。わずかに、何の宣伝もなく、衛星放送や地上波のTV放送で放映されます。やはり、カットもない、CMも入らない、DVDできちんと見たいと思います。

 そうしたDVD化を期待したい映画の第1番は、「フォロー・ミー」です。監督は、名匠キャロル・リード。舞台劇の映画化のようですが、主演は、ミア・ファロー、トポル、その他です。ストーリー等は、もうご存知ですよね・・・。何故、この名作を映画化しないのか?映画会社は、何を考えているのでしょう。しかも、これは、ビデオも発売されていないのです。(一度、TV放映がありました。)

  DVD化第二番目の希望作品は、少し偏りますが、西部劇から1つ。「ガン・ファイター」です。多分、ご存知の方は少ないのではないでしょうか。監督は、ロバート・アルドリッチです。主演は、カーク・ダグラスと大根役者の代名詞のロック・ハドソン。一度、TV放送で見ただけですが、大変面白かった記憶があります。これもビデオすら発売されていません。「カルフォルニア・ドールズ」も捨てがたいが、これはVHS化されています。

 第三番目は「血とバラ」。女たらしのロジェ・ヴァディム監督のレスビアン系吸血鬼映画です。この世評に高い吸血鬼映画は、まだ一度も見ていませんので、是非見たみたいということで、札を入れましょう。

 第四番目は、ハワード・ホークス監督の「男性の好きなスポーツ」です。大根役者のロック・ハドソンの主演映画です。TV放映で一度きり見た程度ですが、なかなかおしゃれなコメディだったような気がします。

 第五番目は、「寝室ものがたり」です。艶笑話で、主演は、なんとマーロン・ブランドとデビット・ニブンです。配役からして笑えます。これもTVで一度見たのでした。

 第六番目は、子供向け映画から「黄金の眼」。ジョン・フィリップ・ロー主演の活劇です。映画館で一度見たきりなので、1票を投じます。

 同じく、ディズニー映画から、「スケアクロウ」・・題名が違うかもしれませんが、案山子の仮面をつけた活劇でした。あまり覚えていませんが、懐かしさで7番目として1票を・・。

 八番目は、「レッド・ムーン」。姿無きインディアンの恐怖を描いた西部劇。映画館で見ましたが、まるっきり記憶に無いので、もう一度見てみたいものです。

 九番目は、邦画から1本。「蝦夷館の決闘」・・・こんな題名だったような気がします。加山雄三の主演の時代劇で、共演が三国連太郎、仲代達矢と豪華活劇です。これも映画館で見ましたが、ラストしか、記憶がありません。是非、もう一度見たいものです。

 十番目は、反則ですが、懐かしのTV番組を見たい。古くは「二丁目三番地」・・・最近では、「チャンス!」「それが答えだ」、おまけに「ムコ殿」。DVD化をぜひお願いしたいものです。

 こうしてみると、結構あります。記憶に頼っての列挙ですが、まだまだありそうです。といっても、一級品は少なく(笑)、結局個人的な趣味の世界になりました。また今度、題名を挙げたいと思います。いま既に、どうしても題名を思い出せないものもあります。「豪勇ペルセウスの・・」・・・わからない。

 

 

ウォーター・ホース

Img_0002 「ウォーター・ホース」とは、ケルト地方の伝説の怪物の名称です。この映画は、ネス湖の湖畔で、謎の卵を拾った少年と卵から孵った怪獣との交流の物語です。つまり、ネス湖の怪獣ネッシーのお話なのです。時は、第二次世界大戦中に設定され、ネス湖で敵の潜水艦を待ち続ける連隊(笑)がからんで、という話であり、もう展開はミエミエなのですが、ウォーター・ホース(怪物)の出来がなかなかに自然で生物感にあふれ、うまく作られています。特に卵から孵ったばかりの幼体の造型は見事です。ゴジラの子供やエラゴンの例のように、どうしても可愛らしさを出そうとして、オモチャのような不自然になるケースが多いのですが、顔や動作に愛らしさと生物らしさが絶妙にミックスされています。一言で言えば、プレシオザウルスにウマの顔を付けたような姿です。海獣のオットセイの動きをつけているのがさすがです。パンフレット(写真のものでサイズも小さくセコイ)によると、造型は、あの「ロード・オブ・ザ・リング」や「キングコング」を担当したニュージーランドのウェタという会社でした。さもありなんとうなずく次第です。それに撮影地もニュージーランドとのこと、スコットランドの雰囲気がよく出ています。「どろろ」もそうですが、最近ニュージーランドは映画撮影のメッカになっているようです。結論として、この映画は内容も素直で、好感がもてることは保証します。(女優がもうすこし美人だと良かったが・・・。)

 ところで、ネス湖の怪獣などの未知動物のことをUMAと言います。UMAとは、未確認動物の英語名(Unidenntified Mysterious Animal)の頭文字の略でユーマと読むようです。ウマではないです、念のため。このような未知の動物については、昔から興味があり、いくつかの本も手に入れています。Img_0004 昭和44年出版の「世界の怪獣」では、その草分け的なものです。内容は読み物主体で、わずかな白黒写真しかありませんが、当時は想像をたくましくしたものです。時は移り、平成14年発行の「未確認動物UMAの謎」などになると、真偽は不明ですが、カラー写真が満載され、ビュジュアル主体のものになります。Img_0005

よくぞ、これだけ写真をあつめてきたものだと感心します。ネス湖の怪獣にまつわる有名な「外科医の写真」がインチキと判明した後も、その人気は途絶えることはありません。(この映画でも、外科医のエピソードがあります。)

Img_0003 最近、非常に気にって入る本が、空想博物誌シリーズ1「驚異の未知動物コレクション」です。日本の出版物では珍しい精緻なイラストを載せている図鑑で、世界各地の様々な未知動物を描いています。もちろん、ネッシーにも大きくページをとって掲載されています。残念ながら、シリーズ第1号でありながら、その続巻がまったく出版されていないのが、なんとも悔しいことです。もっとも、売れなくて当然だろうという気もしますが(笑)。

2008年2月14日 (木)

宇宙船

書棚の奥で大変懐かしい雑誌を発見しました。朝日ソノラマから発刊していた季刊の特撮雑誌「宇宙船」の創刊号です。Img1980年( 昭和55年)2月20日発行ですから、もう28年も前のことになります。私的には、結構新しい斬新な雑誌だったという記憶がありますから、年月は知らぬうちに経っているものです。

この雑誌は、2005年6月1日号まで全部で119号続いていました。その意味では確かに最近まで発刊されていたのです。当初、季刊だったのが、途中から隔月発行に変わったと記憶しています。本屋さんから定期購読していましたので、私の家には全号揃っているはずですが、狭い部屋の中に何重にも本が積まれ、模型などが乱立し、足の踏み場も無い状態では、大掛かりな捜索(整理整頓)をしない限り、全容はつかめません(笑)。

 ともかく、昔は、こうした特殊撮影映画の専門雑誌が日本にもあったことを思い出しました。もっとも、後年は、いわゆる怪人物が多かったような気がします。そういえば、いまや、「特撮」という表現は何とかレンジャーのような戦隊モノなどを指すようになっている気がします。うーん、特撮の神様といわれた円谷英二特技監督の時代が懐かしいものです。

 手近にあった初期の頃の雑誌を見てみると、掲載されているガレージキットの製作モデルが、草創期前の極めて稚拙な出来なので、おもわず唖然とします。この雑誌を総覧すれば、ガレージキットの変遷などが判るかも知れませんが、それには前述のような大捜索になりますので、いまはそっとしておきましょう。この貴重な資料は、私の部屋のどこかに埋もれている筈ですので、いつか発掘の機会があれば、陽の目も見るでしょう(笑)。

2008年2月11日 (月)

キャストの惨劇

ターミネーター・スケルトン(骨格の姿)の金属製アクション・フィギア(関節が動くタイプです。)が壊れました。なにしろ狭い部屋のいたるところにフィギュアを置いてあるので、つい当たってしまい、床に墜落、片足が捥げてしまいました。よく見ると、肝心な関節部がプラスティック製でした。私の技術では強度を回復させる修復は不可能です。だから、アクション・フィギアは嫌いなのです。(スタチューも同じだろう。置き場の確保でしょう。)

この模型は、顔の造型等が気に入って、主義に反して買ったアクションフィギュアですので、捨てるのももったいない。ということで、バストモデルに改造することにしました。台座は100円ショップの金属製の漏斗です。逆さにしてレジンキャスト液を注入し、固定するのです。このいわゆる2種類の液体を混合して固めるのタイプは、どうやら扱いが相当に気難しいようです。たった数分の固まるまでの間に、いたるところから滲みだし流れ出ます。しかも、その跡は白い塊になって醜く、大事なキットの表面にこびりつきます。

おかげさまで、このモデルもいたるところに白い溶岩のような跡が残り、それを剥ぎ取っているうちに、すっかり「ダメージバーション」になりました。(ま、いたしかたないか。)また、台座の塗装も一転二転、なにしろ、塗料が斜面に固定しないのです。あせってシルバー→ゴールド→クリアーレッド→クリアーブラックと使ったものの、結果は変てこな模様になりました。不本意ながらここで断念、次回に再チャレンジです。Dscn81341

Dscn8135 ところで、レジンキャスト液の惨劇は、これにとどまらず、昨日紹介したエイリアンにも起こったのです。もう片方の足にもレジンを注入しようと思ったのが、運のつきでした。目に見えない股間の隙間や足首の継ぎ目から、幾筋も流れ出し、意地悪く、キットの体表に彫り込まれた細緻な管状の模様などを埋め尽くしてしまいました。思わず「叫び声」が出たのもしかたないぐらいの凄惨さです。応急措置に尽力しましたが、かえって被害は拡大する有様です。結局、全面的な再塗装をせざるを得ません。それもいつの日になることから・・・。Dscn8115

悲劇の前の美しい姿です。この後の惨劇の跡はとてもお見せすることはできません。・・・レジン・クリーナーなどという便利なものはないでしょうねえ。・・かなり落ち込みました・・・。

マーズ・アタック(その3)

やっと「マーズ・アタック」の火星人の頭部が完成です。例の頭でっかちのスパイガールの付け替え用頭部です。台座は木片を工夫した自家製です。とりあえずご披露します。Dscn81251 Dscn81281                                    

 なお、最後の写真は、スパイガールと一緒の記念撮影です。                                     Dscn81291

2008年2月10日 (日)

マーミット・エイリアン

国内のガレージキット製造販売会社の「マーミット」からエイリアンの組み立て式フィギュアが再販されました。マーミットとは、以前「世界で最も美しい」と映画会社に太鼓判を押されたという伝説のある、通称「かがみエイリアン」というスタチュー(置物)を発売した実績を持つメーカーです。今回のエイリアンは60cmという馬鹿でかいキットですが、一度、期間限定で発売されたものの、人気が高かったようで、今回期間限定で再販されたのです。その再販品をなんとか入手しました。

Dscn81201しかし、送られてきたばらばらな部品を見たときはそれほどとは思いませんでしたが、バリ取りなどを完了し、全体を組み立てた後の大きさには正直驚きました。置き場所は足底が小さいので省スペースなのですが、逆にバランスが悪く、なかなか自立しません。ソフトビニール製の右下半身にレジンを注入し、バランスを保とうとしたのですが、足の継ぎ目からレジンが漏れたりと大騒ぎの末、なんとか自立しました。若干、前のめりの絶妙のバランスですが・・・(笑)。あと簡易塗装のキットの塗り直しをするか、どうか検討中です。

Dscn81231 Dscn81241 というのも、このエイリアンは、どうも写真写りが良すぎます。実際は、オモチャぽい感じが少し気に入らないのです。     

2008年2月 9日 (土)

シネフェックス日本語版

先日、発見したのですが、アメリカの視覚効果専門の映画雑誌「シネフェックス」の日本語版が復活していました。ボーンデジタルという会社から2006年6月に復刊され、3月ごとの季刊で、既にトランスフォーマー特集の第7号まで発刊されていました。どうやら通販専門の販売方式だったために、一般書店で発売されるようになるまで気がつかなかったのです。(うかつでしたが、なんとかバックナンバーは揃えました。)

Img_0003 今回の復刊第1号の内容は、キング・コング特集です。撮影現場の貴重な写真などが、この雑誌のもつ大きな魅力です。期待を裏切らず、珍しいショットが満載です。それにしても、1枚の写真の持つ情報量は驚くものがあります。DVDの映像とは違った発見が得られますし、眺めているといろいろな想像が生まれ出ます。本というものは本当に良いものです。

実は、この雑誌の日本語版は、三度目の復刊なのです。

第1回目、つまり創刊は1983年で、バンダイ社から休刊する1985年までの間に全12冊が発刊されています。Img_3  Img_0001_2 写真のように真四角型の変形本で、創刊号の表紙は、スターウォーズ帝国の逆襲です。裏表紙は、私のSW唯一のご贔屓(笑)のラン・コアです。この頃は、DVDもなく、こうした雑誌の写真や記事(もっとも、この雑誌は、全編この内容なのですが・・・。)が楽しみでした。

そして、二回目の復刊が、1993年にトイズプレス社で始まりました。この出版社は、確か通販専門でした。その第1号は、私の嫌いな「エイリアン3」ですが、こればかりはやむ得ません。Img_0002_2 ただ、本のサイズは、普通の縦型になって読みやすくなりました。存外続きまして、39号まで出たと思います。しかし、2003年に再び休刊です。

先ほどふれましたように、この雑誌は撮影現場などの写真にめずらしいものが多く、眺めるには楽しいのですが、なんとも、日本語訳した記事の内容がよく理解できないのです。多分、翻訳者も理解できないまま、専門的な用語や語句を直訳しているためだろうと推測されますが、なんともチンプンカンプンの箇所が多すぎます。日本語としてこなれていなのです。これでは、特撮マニアといえども離れて行きます。廃刊、休刊も納得できます。

さて、三度目の正直といいます。今回こそは長く続くことを期待しています。ただ、正直、日本語訳は心配です。二度あることは三度あるということにならないように、祈るばかりです。

2008年2月 3日 (日)

題名のわからない映画

はるか昔、それも子供の頃に観たテレビや映画を思い出すことがあります。それらの映画は親に連れられて行ったり、お目当ての映画の併映だったりしてたまたま観たのですが、子供心にとても面白かったという記憶の断片が残っています。しかし、その具体的な記憶となると、ストーリーはもちろん題名さえも覚えていません。わずかなシーンが目に浮かぶだけです。こうした「題名のわからない映画」をなんとか探して、もう一度観たいというのがささやかな私の夢となっています。

 これまで映画関係書籍などを収集しながら、映画の内容と私のかすかな記憶をすり合わせ、手掛かりを探していました。見た時期と興行の映画館を探す方法もありますが、これはもっとあやふやで手間もかかります。

 Img さて、今回、「題名のわからない映画」のひとつ、マカロニウエスタンの映画について、手掛かりがありました。随分前に購入したまま未読だった「マカロニアクション大全」洋宣社428ページの解説本の中で見つけました。そのp203に掲載されていた一枚の写真が私の記憶を呼び起こしたのです。2人の婆さんが猟銃を何丁も並べたような据付け銃を撃っている場面です。やっと探し物を見つけました。映画の題名は、1967年公開の「禿鷹のえさ」といいます。解説を読むと、そのストーリーは、スコットランドの移民の一家がメキシコ山賊を相手に大暴れするというものです。著者の評価では、陰惨なマカロニウエスタンの低迷の中で、ヒーローを一匹狼から集団に換え、底抜けに明るく、ファミリー万歳、都合の良すぎる快テンポで進む映画だそうです。最後は一家の老人までがハッスルし、バグパイプを吹いて突撃した(この辺りはなんとなく思い出しました。)り、女王といわれる大砲をぶっ放すそうです。なお、「殴り込み兄弟」という続編もあるようです。

どうやらこの映画に間違いはないと思います。子供にとって、能天気に楽しい映画は記憶に残るものです。しかし、B級、あるいはC級のせいか、いまだDVD化されていません。(ビデオ化もなかったようです。)あとは、DVD化やテレビ放映の実現を待ち、その上で、最終的な確認をします。早く観ることができればうれしいのですが、いつになることやら・・・。まあ、題名がわかったことを映画の神様に感謝しましょう。

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31