地球最後の男
「アイ アム レジェンド」は、実は、「地球最後の男」という映画の3度目の映画化です。一番最初の映画は、主演怪奇俳優のビンセント・プライスです。
この方は、アメリカでは相当有名な様子で、かのティム・バートン監督のデビュー作が、この俳優にあこがれる子供が夢みる話のアニメ映画「ビンセント」であり、さらに、ジョニー・デップ主演の「シザーハンズ」の父親の博士役に使っています。(名は知っていますが、実際、私が見たのは、この映画と最初の蝿男とその続編の映画だけです。)
この「地球最後の男」の設定は、人類が滅亡した後、たった一人、廃墟の中で暮らしているのですが、襲い来る敵は、吸血鬼なのです。日光や十字架や鏡、にんにくに弱い、伝統的な吸血鬼なのです。もっとも、最初登場する吸血鬼は、言葉はしゃべるものの、スローモーな動きをする低級なゾンビ風なのですが、実はさらに別の敵がいた、というもので、ラストは、なんとも救いようの無い結末になります。もちろん、地球最後の女も登場しません。(吸血鬼は死人ですから、人間でないという解釈です。)
第2回目の映画化は、チャールトン・へストンが主演した「オメガマン」です。この原題の意味はわかりませんが、設定はほぼ同じなものの、敵が吸血鬼というよりは、むしろ夜行人間というような設定ですし、主人公以外にも人類の生き残りが存在し、ラストは、人類の明るい未来を示唆する救いのある結末となっていました。ヘストン得意の史劇風に、救世主の格好で幕がおります。
今回の「アイ アム レジェンド」は、この2回目の映画化のほぼ踏襲です。唯一違うのが、敵が正統派の吸血鬼から、人食いゾンビに変更されています。さらに、動きの速い夜行性のゾンビの群れですが、知能が無い設定の割には、組織されたり、罠まで作り出すのは、いかがなものでしょうか。違和感があります。ただ、もう少し知性のある高度な敵でないといけません。ただのゾンビ映画でした。そのため、見所といえば、ニューヨークの廃墟の見事さのみです。映像は前二作とは比較にもなりませんが、それだけのものでした・・・。今回は、パンフレットも購入しませんでしたナア。
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