岡本喜八
いやあ、ブログも久しぶりです。
さて、朗報がひとつ。岡本喜八監督の未だDVD化されていなかった時代劇作品が、昨日、同時に3本発売されました。先日紹介した「斬る」、そして「侍」、「大菩薩峠」です。「侍」は、三船敏郎主演で、井伊大老暗殺の裏話です。さむらい日本という有名な話の喜八版・・というような内容です。
前置きはさておき、本命「大菩薩峠」のご紹介です。有名な原作であり、無明の闇を彷徨う主人公の机竜之介の物語です。主演は、もちろん、喜八組の常連、仲代達矢です。仲代竜之介は、ぴったりすぎて、単なる変質的な殺人狂のようになってしまいました。封切当時は、原作を崇める日本人には受けが悪かったようですが、アメリカでは大評判になったそうです。「あのサムライはドラッグをやっている」と(笑)。まあ、カルト的な人気が高かったようです。この映画は、殺陣の迫力がかなりのものです。脇に回った三船敏郎の豪腕ぶりが久々に楽しめます。(この人は、黒澤とか、喜八のように監督が良くないと、でくの棒の様な演技とワンパターンな殺陣をします。)機会があれば、是非ご覧ください。
ちなみに、今回、久しぶりに「斬る」を再見したところ、予想以上に面白かったので驚きました。記憶が薄れたりしており、仲代、高橋悦史の演技合戦、ホントに新鮮に楽しめました。しかし、神山繁のように悪役が良いと面白さが格段に上がりますねえ。是非、ご覧ください。
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