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2007年6月17日 (日)

ジキル博士とハイド氏

お約束の「ジキル博士とハイド氏」のお話です。有名な小説が原作であり、過去から何度となく、映画化されています。一番有名なのが、フレデリック・マーチ主演の1932年の作品です。なんと、アカデミー賞主演男優賞を取ったというのですから、驚きです。

Img_10 DVDが発売されています。このDVD(左の写真)は、二本立てで、左の写真が主演のフレデリック・マーチです。紳士的な容姿ですが、映像では、変身前からにやけた色男のような奴です。昔の映画は、ドーランや化粧の性でしょうか、みんな、こんな奴に見えます。そして、背後に見えるのが、変身後のハイド氏です。

ちなみに、その右側の作品は、1941年の名優スペンサー・トレーシー主演です。何を勘違いしたのか、変身後の姿を演技力で表現しようとした馬鹿な映画でした。しかも、イングリッド・バーグマンが娼婦役、いやあ、場違いで、絶対あり得ない設定。これも演技でカバーできると信じていたのかなあ。(いやはや、演技派は困ったものです。)

さて、やっと、フレドリック・マーチ演じるハイド氏のレジンバスト(ジオメトリック社)が完成しました。といっても、なかなか気が乗らず、2日で仕上げた即製です。まがまがしさの雰囲気が全然出ていません。どうやら失敗作です。といっても、しばらく修正する気も起こりません。最近、塗装の機会が遠のいており、腕が鈍っているせいと自らを慰めております。

Dscn74221 Dscn74251 Dscn74261                 映像では、このハイド氏、猿に先祖がえりしたイメージでしょうか、後頭部が類人猿の形のようになり、腰が曲がり、ちょこまかと動き回ります。今まで、書籍などに掲載されている写真や絵等を見て受けていた邪悪さのイメージよりも、なにか、滑稽な要素が強く残ります。うーん、やはり、DVDは見るべきではなかったかなあ。(最近、こんなことばかり・・・笑)

 ところで、ジキルとハイド氏は、最近、CGの技術が進んだせいか、よく映画に取り入れられています。

 「リーグオブレジェンド」では、巨人の怪物に変身したり、「ヴァンヘルシング」では、完全CG製でノートルダムのせむし男を演じていたし、「ジキル博士はミスハイド」では、女に変身しました。最後のミスハイドは、我らが「レイチェル」のショーン・ヤングがドタバタと演じて、純情な「ブレードランナー」ファンとしては、世の無情の涙にくれたのでした。何しろ、あの美人顔で、地が出たかのような狂気の沙汰を演じます、まったく、イメージは大事にしてほしいなあ。

2007年6月12日 (火)

アンチSWファン

私は、アンチSWファンです。第一作の公開を、アメリカ公開から1年間待たされる中、あふれる情報から事前に内容を知りすぎて、いや、それ以上に期待しすぎて、実際に目にしたときは、しらけた記憶があります。冒頭の帝国軍の宇宙船の長い、長い登場シーンも何も知らなければ、もっと感動したと思います。また、ほとんど動かない恐竜、プラスティックのトイが満載したような映像と、余りにストレートなストーリーにはがっかりしました。もっとも、レーザー剣(表現が古い?)、短い線が無数に飛び交う光線銃(これも古い?)の光線、月にも匹敵する巨大な人工衛星、なにより、ダースベーダーの創造、あの酒場の宇宙人達のデザインの良さは、捨てがたいものがありました。しかし、あまりにも、世間が、いい大人が、はしゃぎすぎです。これが嫌いなのです。旧シリーズの中では、第二作が一番好きです。氷原に登場する巨大な象のような四本足の戦車(?)のシーンは、当時としては、見たこともない映像であり、魅了されましたし、ヨーダの操演にも驚きました。第三作は、森林のスピード競争もスリルでした。そして、ジャワザハットのペットの怪獣、ランコアがヒイキです。食いつく姿が力強く、それまでのぬいぐるみやコマ撮りとは違って、迫力がありました。撮影の裏話では、文楽の手法で操作していたようで、その辺も感心した覚えがあります。だから、このモンスターは、ごひいきなのです。Dscn7401

Dscn7403 このため、SWモノとしては初めてなのですが、ジェントルジャイアント社から発売されたランコアのスタチューをつい出来心で買ってしまいました。届いてみれば、そのスタチューの大きさのでかいこと、高さも厚みもびっくりデス。置き場所がありません。困りました。・・・・私は、やっぱり、SWが嫌いです。

なお、新シリーズについては、コメントいたしません。ただ、第二作目に登場した三匹のモンスターだけがお気に入りです。旧作からいえば、CG技術の進歩は目覚しいものです。しかし、強さの強弱がわからない殺陣や、手が込みすぎた背景などは、うっとしい限りですなあ。まあ、クリストファー・リーの登場だけは評価しましょう。

2007年6月10日 (日)

300

Img_9 映画「300」を観て来ました。百万のペルシャ軍勢に対する、スパルタの戦いを描いた映画です。戦闘シーンなど、ほとんどCGで調製しており、手足や首が飛び、肉体がぶつかり合う殺陣は、その彩度を落とした色調もあいまって、残酷モノなどという次元を超え、虚構のリアルさを作り上げており、誠に見事なものとなっています。個人的には、日本の時代劇での実現を念願し、北野タケシが「座頭市」でわずかに試みたCG殺陣が、徹底的に、拡大され、大量に投入されています。やはり、ハリウッドは物量が違うので、かないません。ただ、モンスターの群れのようなペルシャ軍の描き方は、敵役の立場にしても、ひどく割が悪いですねえ。

 また、最近、こうした色調を落とした映像が多いのですが、この撮影方法は、スピルバーグが「プライベートライアン」で、極端に彩度を落とした色彩設計と併せ、スローモーション、コマおとしなどの撮影速度を自在に変化させ、戦場の臨場感を盛り上げるのに用いたものです。最近は、「硫黄島からの手紙」などの戦争物、ローマ時代の歴史物などで、すっかりおなじみになってしまいました。なんか、リアルすぎて、楽しさは半減すると思うのは、私だけでしょうか。明るい、楽しい戦争映画が見たいゾ。

 この映画は、その手法をさらに推し進め、俳優達は、もっぱらブルー・スクリーンの前で演技し、あとはCG技術で、映像世界を作り上げたようです。大規模なセットも、大群衆も、大掛かりなロケも無く、色調の暗さが、画面のアラを消し、大作らしく見せているのでしょう。

 しかし、結論から言えば、この映画については、戦闘以外の部分は、余り好きではありません。もともとは、私が生理的に受付けない「シン・シティ」のアメコミ漫画の原作者の原作を、コマや絵柄なども忠実に映画化した作品とのことですから、言っても詮無いのですが、力ある者だけ、健全な者だけの社会が理想のような考え方には、大きな疑念と危惧をもちますなあ。

ちなみに、写真のパンフレットは、700円です。登場する俳優名が全然わからないので、購入しました。しかし、やっぱり、誰も知りませんでした。(笑)

 

2007年6月 9日 (土)

アメリカン ガレージキット

Img_8 先日、このブログを見た方から、メールがありました。偶然、私のブログに立ち寄っていただいたのことで、ありがとうございました。

メールの内容は、2007.4.30のブログに載せた「フランケンシュタインの花嫁」のキット(ジオメトリック社のレジンバスト)の正体や入手方法などのお問い合わせでした。

 実は、私自身、こうしたレジン製のキット作りの経験も浅く、アメリカンガレージキットの知識も少なく、お教えするほど詳しくもありません。また、田舎に住んでいるものですので、入手の方法としては、ほとんどネットオークションで落札しているのが現状です。なお、今回のキットは、偶然、在庫1個限りのものをネットショップで購入したものです。 オークションを通じて知り合い、交流させていただいている、この道の先輩にもお聞きしても、やはり、ネットオークションが多いそうです。根気良くネットを見ているに限るようです。なお、その方の話によると、アメリカのオークション(e-bey)は、リスクが多いそうです。

 なお、こうしたキットは、通常、ガレージキットと呼ばれているもので、流通個数自体が少なく、特に、モンスター系は、アメリカが本場ですので、なかなか入手が困難なようです。もし、「アメリカンガレージキット」についてお知りになりたければ、写真の本「アメリカンガレージキットファイル」が大日本印刷から発行(定価1800円)されておりますので、ご覧になれば、参考になると思います。

 また、貴方がもし関西に在住であれば、大阪の「怪物屋」を訪れたらいいと思います。この道では有名なショップです。通販も行っているようです。(HPは、怪物屋でネットですぐにリサーチできます。)・・・なお、「ようです」と書きましたのは、私自身は、パソコンの不具合からか、まだ一度もお取引が成功しておりません(笑)。 さらに、まだ、一度もお店にも行ったことがありません。いや、一度、なんとか店の前までたどり着いたのですが、無情にも閉店中でした。(笑) いずれ、店の中まで入りたいと思っているのですが、なかなか大阪までの道のりは遥か遠くで実現が出来ません。

以上、お問い合わせの回答にもなりませんが、「ガレージキット」などのキーワードでリサーチすればかなり情報が入手できると思います。

なお、最後にジオメトリック社の商品カタログを参考までご紹介します。

Img_0002 Img_0001_1 この完成モデルのような塗り方は、なかなか難しく、この面でも、道ははるかかなたです。プロの方の作品は、その映画の感動を切り取ったような迫力があります。映画好きの私としては、そのメモリーということもあり、ますますモデル造りに、はまっています。次の作品の予定は、同じバストシリーズのクラシックなモンスター、ミスター・ハイドです。(DVD「ジキルとハイド」も出ていますから・・・。)こうご期待ください。(・・・誰もしていないでしょうが。笑) しかし、最近、よく出品され、高額で取引される、プロの方の作品は、凄いですねえ。一度、実物を見てみたいものですねえ。

 

2007年6月 4日 (月)

アルマゲドン

Dscn6669 「アルマゲドン」です。小惑星が地球に衝突する未曾有の厄災を防ごうとする映画です。いわば「世界の終わり」の話ですが、昔は、「ハルマゲドン」と言っていた・・・ような気がします。

この映画では、小惑星の先触れの隕石群が、都市に飛来するシーンがなかなかに迫力があります。見所は、この一点にのみにつきます。

ストーリーとしては、小惑星に決死隊を送り込み、核爆弾を埋め、爆破するという、やや荒唐無稽すぎるものです。ただ、その決死隊が、NASAの宇宙飛行士のエリートではなく、採掘現場のブルーワーカーというところが、目新しいものです。いわば、7人の侍の変型版ですし、それぞれの個性も、笑いとアクションを交えて描いています。結構、笑える箇所はあるのですが、残念ながら、演出にしまりがなく、肝心な場面でずっこけるのです。盛り上がりが一挙に引きます。計算違いとしか言えません。さらに、小惑星の舞台があまりにも科学的な考証を無視して、興ざめなことも大きな欠点です。

同じ頃、「ディープインパクト」という同じような映画がありました。こちらは、やけにおとなしい真面目な印象ですし、リアルさが無いという違和感を持ったのも事実でした。第一、全然、面白くなかった。

この映画と比べると、いくつかの欠点もあるものの、豪腕な造りのこちらの映画が面白い。

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