ドラキュラ
ブラム・ストーカーの小説の映画化、ドラキュラを冠した作品は数々ありますが、その名もズバリ「ドラキュラ」というタイトルの映画です。
といっても、ハマー・プロ作品ではなく、フランシス・コッポラが監督した映画で、ほぼ原作に忠実です。出演者も豪華です。ドラキュラは、ゲイリー・オールドマン、ヘルシング教授に、アンソニー・ホプキンス、そのほか、キアヌ・リーブス、ウィナ・ライダーなどが出演しています。さすがに、レクター役をこなすホプキンスは貫禄です。ただ、ドラキュラについては、評価が分かれます。古城で、年老いた姿で登場したときの演技や扮装、特に、剃刀の血を舐めるシーンなどは、オールドマンらしい曲者演技が快調でした。しかし、若返って、倫敦の街に現れた姿の貧素なこと、まちがっても、伯爵という貫禄はありません。特に、あの青いサングラスと髭は、全くいただけません。この映画は、何より、衣装が素晴らしいのですが、この時の扮装はまったく気に入りません。ちなみに、ドラキュラが吸血鬼になる前、トランシルバニアの騎士だった時の、甲冑姿は絶品です。狐型?レッド・ブラウンの斬新な甲冑のデザインは見事の一言です。ホライゾン社から、ソフビのキットが発売されていますので、通常、人間のフィギュアは敬遠するのですが、おもわず作ってしまいました。
やや、色が暗くなったのが、残念です。
最近、全身像の製作をご無沙汰していまして、塗料の量が足りず、継ぎ足していくうちに、すっかり、濃くなってしまいました(笑)。モデルの出来はともかく、デザインは、素晴らしいですよね。また、この映画は、B級のテイストを前面に出しており、そのあたりは、一定、評価できます。たが、狼への変身は、大猿の様でいただけません。
ところで、この映画にはパロディが製作されています。監督は、パロディ映画の雄、メル・ブルックスで、タイトルは、主演者の名を冠した「レスリー・ニールセンのドラキュラ」です。ドラキュラの年老いた扮装姿を、デフォルメしているのは、笑えます。
しかし、なんといっても、ドラキュラをパロった傑作は、「ドラキュラ都へ行く」です。一度、是非、ご覧ください。本当に笑います。しかも、なかなか良く考証も伏線もあります。
ちなみに、もう一本、同名の映画「ドラキュラ」があります。フランク・ランジェラという俳優が、ブロードウェイの舞台であたり役となった劇を映画化したものです。この映画は、ホラーというよりは、一流の文芸作品、大作なんだということを前面に押し出しているような気配が強く感じられます。共演者も、ヘルシング教授に、なんと、ローレンス・オリビエを迎え、ドナルド・プレザンスなども共演です。しかし、なんといっても、ヒロイン役のケイト・ネリガン(多分、こんな名前)が良い。 歴代のミナ・ハーカーの中で、もっともイメージに近い。私のお気に入りです。(最近、とんとお見かけしないですが・・)また、切り立った崖、大荒れの海、あるいは、建物、扮装など、本当に大作らしい豪華な雰囲気を見事に出しています。ただ、残念なことに、舞台と映画は異なるものなのでしょう。主演にドラキュラらしさがありません。甘いだけの二枚目のようです。壁を這い上がっていく場面や一瞬にして狼に変身するシーンが記憶に残っているだけです。本当に惜しいことをしました。つまり、全体としては、あんまり面白くなかったのです。写真のようにビデオは発売されています(絶版)が、多分まだ、DVD化されていないと思います。まあ、機会があれば、ミナ・ハーカーを見てください。(笑)
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