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2007年4月30日 (月)

フランケンシュタインの怪物

今回は、番外編として、花嫁に続き、フランケンシュタインの怪物のキットのご紹介です。

Dscn71741 Dscn71751_1 このDscn71731 ジオマトリック社のモデルは、「フランケンシュタインの幽霊」に登場した、ロン・チャイニィ・ジュニアの扮する怪物です。この俳優は、無声映画で「千の顔を持つ男」で有名な怪奇俳優を父に持ち、フランケン、狼男、ドラキュラをすべて演じたということですが、狼男以外はどうも感心しません。この映画でも、肥満体のこの容貌では、ボリス・カーロフが演じた怪物の悲哀さは、まったく感じられません。逆に、マンネリ化され、いかにも、喜劇の添え物ドラマにまで陥った能天気な怪物、そして偏平足の頭、ツギハギ、垂れ下がった瞼など、いかにも「フランケン(省略)」でござあ~い、という要件が整えられた時代のものかもしれません。まあ、おまけで購入したものです。なお、この映画は、DVD化されています。

フランケンシュタインの花嫁

クラシック・モンスターの第2弾です。「フランケンシュタインの花嫁」です。何故か、ジオメトリック社のバストキットが完成したからです。(笑)ではご紹介します。Dscn71642 Dscn71632 Dscn71661                    傑作の誉れ高いフランケンシュタインの映画の第2作目です。当然、主演は、ボリス・カーロフの怪物です。その怪物の花嫁として、エルザ・ランチェスター演じる、女の創造物が登場するのです。写真の完成したモデルは、一応、雰囲気は出せたと思いますが、やはり、人間、特に女性のモデルは難しいですねえ。改めて己の技の未熟さを痛感します。化粧の表現はどんなにしたら良いか、わかりません。

ともかく、私にとっては、年齢的に当然かもしれませんが、怪奇な老婆の役が多かったような、エルザ・ランチェスターの若き日の名演技を見ることが出来ます。死体に新しい命が宿った場面などは、機械人形のような異様な姿、ストロボのような俊敏な動作など、設定と若さが相まってか、意外なほど美しい場面です。あの頭の側面の白髪は、稲妻を意味しているとか、ともかくも、この時期のジャック・ピアースの天才は、目を見張るものがあります。今なお、根強い人気があるため、こうしたキットも製造されているのでしょう。

Img_0001 余談ですが、この2作目で、フランケンシュタイン=怪物という世間の混同が起きたとも言われています。映画では、フランケンシュタイン博士にも人間の花嫁がいたのですが、それは忘れられ、怪物の花嫁、つまり、それだけ、ランチェスターの存在感があったということなのでしょう。

最後に、この第2作目の映画について文句を一言。傑作とは思いますが、どうしても、納得できないことがあります。冒頭に出て来る、あの「小人」です。あんなものが存在することは非常な違和感があると、誰も文句を言わないのか。あまりにも場違いです。(すっきりしました。誰もこの問題に触れませんから。(笑))                                                                

ミイラ再生

Img_5 クラシック・モンスター映画から、「ミイラ再生」です。フランケンシュタインの怪物を演じたボリス・カーロフが、イムホテップを演じています。

この有名なミイラ男のモデルキットが、ジオメトリック社からレジン製のバストモデルとして発売されています。本来は、胸の前に両手を組んでいる姿が、写真等で有名ですが、モデルの造型は素晴らしく、雰囲気を良く出しています。ただ、私の塗装技術の未熟さから、やや色彩が濃くなりすぎました・・・。Dscn71602 Dscn71622

ところで、この映画は、意外なことに、ミイラ男の登場シーンが、驚くほど少ないのです。ミイラとして復活すると、すぐに生前の人間の姿にもどるのです。だから、ミイラ男としての活躍(?)は、あまりありません。とはいっても、初代ミイラ男ホラー映画として、歴史にその名を残しております。

さて、ミイラ男が実際に活躍する映画としては、やはりドラキュラと同じように、英国のハマーが製作した「ミイラの幽霊」が有名です。主演は、ご存知クリストファー・リーです。長身で、痩身なため、ミイラ男の包帯の扮装は、なかなかリアルで、似合っています。(もっとも、本物のミイラのように、顔まで包帯巻きですので、天才ジャック・ピアースが考案したシワシワ顔のメイクのインパクトはありません。)この映画は、まだ、ビデオも、LDも、DVD化もなされていません。ただ、かの大伴昌司大先生が、かつて雑誌の対談か何かで「ミイラの棺が泥沼に落ちて、泥だらけのミイラ男が出て来るシーンは、迫力もあるし、映像的な効果もある。」などど、のたまっていたので、直輸入のLD(字幕なし)を購入し、見ました。・・・・確かに見ました。出来については、ノーコメントです。

 このようにミイラ男の映画は数多いのですが、あまり褒められる内容のものは少ないです。そして、最近やっと、「ハムナプトラ」が登場し、汚名挽回(?)を果たしたような感がします。ともかくも、あの初代の「ミイラ再生」の正式なリメイク映画なのです。もちろん、内容印象は、まるで違っていますが、基本形は同じなのです。第一、ミイラから人間に戻っていく過程もじっくり見せてくれます。現在のところ、ミイラ映画の最高傑作ですし、アクション映画としても上出来でした。

 なお、個人的に、一番怖かったミイラものがあります。TV映画の「恐怖のミイラ」です。子供の頃、このタイトルと、延々とミイラの歩く足がブラウン管に出るのですが、どうしても正視できませんでした。いやあ、怖かった。・・・後年、その恐怖のミイラの姿を見る機会がありました。それは、滑稽というしかないほど安手な、全く、とんでもない容姿であり、長年の悪夢が一挙に解消されたことでした。しかし、なぜ、あんなに怖かったのか、不思議です。自らの想像力が、自らを恐怖のどん底に陥れていたとしか思えません。

2007年4月29日 (日)

タイタンの戦い

映画「タイタンの戦い」については、このブログで何度紹介したことでしょう。しかも、映画の内容自体は、さほど大した出来ではありません。ひとえに、レイ・ハリーハウゼンの最後の作品だからです。ちなみに、ハリーハウゼン映画については、当ブログで、過去に「その名は、ハリーハウゼン」というタイトルで、都合7回、シリーズ記事で紹介しています。特に、5回目(2006.7.23)、6回目(2006.8.19)、7回目(2006.9.18)では、この「タイタンの戦い」を取り上げています。といいますのも、映画の出来はイマイチですが、登場するモンスターが有名どころで、かつ、デザインが私好みのものだからです。当然、モデルキットがあれば、飽きもせず、模型製作に取り組むはめになるのです。

Dscn7148 ということで、今回は、ジオメトリック社のバスト・キットの「クラーケン」をご紹介します。やっと、完成しました。レジン製のものは、塗装までの下準備が、煮たり、洗ったり、埋めたり、削ったりと、大変です。ただ、自分で言うのも気恥ずかしいですが、目の描き方や色の混ぜ方に少し進歩があったような気がします。この1年弱の差が、偶然や錯覚でなければうれしいのですが・・。(なお、参考までに、手が付いているのが、以前の作品です。)

Dscn71562 Dscn7156 Dscn7157  Dscn71592  

Dscn60601_1 Dscn60531_1 以前、記事で書きましたように、最近、バストモデル製作にはまっていたので、「クラーケン」を造ってみましたのですが、やはり、バストモデルには、人間型のものが良く似合うということが判りました。怪獣は、バストモデルに適していません。理由?・・・なんとなく、そう感じます。偉人の銅像のイメージが強いのでしょうか。そういえば、ゴジラの胸像なども、昔から好きになれませんでした。(もっとも、以前は全身モデル一筋でした・・好みが変わりましたかなあ(笑))

なお、人間型の洋物クラシック・モンスター・キットも一番目の写真のように入手しておりますので、少し精力的に取り組んで、また近々ご紹介します。(キットは何かお分かりですよね。いずれもジオメトリック社のレジンキットです。)

2007年4月22日 (日)

スピーシーズ

Dscn6826 人間と交尾を行い、子孫を残そうとするエイリアンが登場するのが、「スピーシーズ」です。あの「エイリアン」と同じく、異色芸術家ギーガーがデザインした女エイリアンは、やはり、骨と機械と生物が融合したような姿です。髪の処理は、「フランケンシュタインの花嫁」をイメージさせます。また、人間との子供をつくろうとするのですから、乳房も人間型の立派なのがチャンとあります。そして、日頃は、その正体を隠して、セクシーなモデル張りの女性の姿に身を変え、次々と世の男どもを誘惑していくのです。そして、簡単に男どもは、引っかかるのです。しかし、やむを得ません、演じているのは、モデル出身の若手女優ですから、その誘惑に勝てないのは映像的にも説得力があります。ただ、セックスの際は、事前に、お相手の肉体を透視し、子供への劣性遺伝の恐れがあるようであれば、その場で殺してしまうのですから、誠に恐ろしい(笑)。しかも、エイリアン捜索隊のメンバーが、捜索中に、当のエイリアンと寝ることになるような展開には、思わず、笑ってしまいます。真面目な演出とは思いますが、ストーリ-自体に、何処か馬鹿馬鹿しさがあって、真剣に観ることができませんし、サスペンスもまるっきり盛り上がりません。やはり、男漁りの美人エイリアンという設定自体がおかしいのだ。(映画ヒットを狙う下心がミエミエです。笑) 続編もありますが、今度は、女漁りの雄エイリアンが登場し、件の女エイリアンと交尾して、子孫を残そうとするのを、人類が妨害するという、書いていて可笑しくなるような内容です。雄エイリアンの正体は、牛の胴体に落武者の首をつけたような無骨な奴でした。Dscn62381

左の写真が女エイリアンの完成済みモデルとして発売された、レジン製のモデルです。この商品は、どうやら、レジンの品質が悪いようで、短期間の内に、足が歪み、傾き、倒れかかって困ります。ただ、このエイリアンのデザインには、ファンも多い様で、マクファーレン社から、結構精密なアクションフィギュアが、雄、雌とも発売されています。なお、雌には、乳首があるタイプ(レア)と、無いタイプがあるようです。(こども向けへの配慮だからでしょうか・・・?)さらに、映画には第三作もあるようですが、私、未見です。最後に結論から言えば、実は、何だかんだと映画には文句を言っていますが、私もこの美人エイリアンのデザインは、嫌いではありません。

デモン・シード

Dscn6674 前々回、宇宙人の子供を宿す映画の話をしましたが、今回は、コンピュータ(人工知能)の子供を宿す映画「デモン・シード」です。人工知能を開発中の研究所で、試験的に稼動しているコンピュータが、所長の妻に惚れて(?)しまい、妻が住む電化した社宅を外部から遮断し、その妻を監禁、機械的に強姦するという、とんでもないストーリーです。また、研究に没頭して妻を顧みない夫の所長が、その不義(?)の子を喜ぶというのも、研究第一の科学者らしくて面白い。しかし、この映画の醍醐味は、なんといっても、襲われる人妻役の「ジュリー・クリスティ」の熱演と色っぽさに尽きます。スリムな体で、なんとも言えぬ知的なエロチシズムを発散しており、最高の知能を有するコンピュータが血迷ったのも頷けます。そして、人間(夫と妻)とコンピュータの戦いの後に、子供が誕生するのですが、その子供とはロボットのような・・・・。いやいや結末はお話しません。DVDも出ております、ただ随分前の作品であり、現在の目から見ますと、コンピュータの装置等のセットや特撮は安手の感がしますが、ともかくも、是非、主演女優をご覧ください。(笑)

2007年4月21日 (土)

プレデター(その2)

「プレデター」のその2です。今回は、ジオメトリック社のレジン製のバスト・モデル(胸像)の紹介です。胸像は、我が国では、あまり人気が無いようですが、欧米では、長い歴史があるようでして、盛んに作られています。1/4スケールですので、私にとって、大きさといい、塗る対象といい、塗装の腕磨きに丁度なのです。完成したのは、仮面版と素顔版の2種類です。出来はいかがでしょうか。Dscn7141 Dscn7144 Dscn7145

マスクを付けたプレデターは、スタイリッシュで、素晴らしいデザインです。私は、日本の落武者をモチーフに使っていると、密かに思っています。

Dscn71321 Dscn71371Dscn71351 

素顔は、「醜い野郎」と言うとおり、四角に開く口を持つユニークなデザインです。甲殻類の特徴を持っている野獣の姿です。皮膚感に苦労しました。

ところで、ジオメトリック社からは、外にも有名なモンスターのバスト・キットが販売されておりますので、今後、完成次第、御紹介もしていきたいと考えていますので、ご期待(?)ください。

2007年4月17日 (火)

光る眼

Dscn6661 SF映画の佳作「光る眼」です。この映画は、かつて大伴昌司の「傑作」という紹介記事から、なんとも見たかった、念願の映画でした。レンタルビデオ時代になって、やっと見た覚えがあります。モノクロ映画ですが、ドキュメンタリー風で、なかなか面白いものです。ストーリーは、田舎の村が、突然、見えない壁で遮断され、村人全員が意識を失い、目覚めると女性が全員妊娠をしているという発端から、生まれた金髪の子供達が超能力を発揮していくというものです。エイリアンの乗り移りではなく、エイリアンによる処女受胎の侵略物語です。が、SFXなどはほとんど無く、ただ、その異常な状態を設定だけで見せる映画です。見えない境界を越える者は、声を立てることなく突然倒れたり、運転手を失ったトラクターだけが動いているなど、息を呑むような素晴らしいシーンが続きます。また、エイリアンにより生まされたと思われる子ども達は、いずれも金髪で容姿は可愛いものの、無表情で、集団で行動する姿は、なんとも不気味です。特殊メイクなど必要ありません、要は、演出のセンスだということを再認識します。傑作の名に値し、一見の価値があります。未見の方は、オリジナル版をご覧ください。なお、続編は、内容を覚えていません。(笑)また、リメイクの映画もありますが、単にカラー化しただけの凡作です。上の写真はDVDで、正・続2本入っています。Dscn6358 なお、下の写真は、DVDの無い時代に、やっと手に入れたお宝ビデオです。時の流れのむなしさを感じます。(笑)

2007年4月16日 (月)

ヒドゥン

Dscn7033 宇宙人が乗り移る映画といえば、やはり、「ヒドゥン」でしょうか。次々に人の口から体に入り込み、悪行三昧を繰り返していく悪いエイリアン。ロックが好きで、高級車を高速でぶっ飛ばすという変なエイリアンですが、その実際の姿は、昆虫の触手と芋虫のぶよぶよした体を持っている気味の悪いものです。(もっとも、一部しか見えませんが・・・。)人間の肉体がぼろぼろになっても動き回る姿は、なかなかの迫力です。

一方、良いエイリアンもFBI捜査官として登場し、地元の刑事と協力しながら、悪のエイリアンを追っていくのです。そして、最後は、うーん、ウルトラマンの話になります。ところで、良いエイリアンも、その正体は同じような昆虫型なのでしょうか、興味があります。SF映画といっても、特殊撮影などは少なく、いわばアイディア賞ものでした。アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを取ったのも頷けます。続編もあるようですが、未見です。ところで、初代ウルトラマンは、ゾフィが来なければ、一生、ハヤタとして地球に住んでいたかもしれませんね・・(笑) なお、私は、ウルトラシリーズについて、リアルタイムでTV放映を見ていなかったので、ウルトラQと初代しか興味ありません。セブンは宇宙人のくせにちょっと体型が日本人で、ビジュアル的にどうも・・・・。しかも、ウルトラ兄弟の中で異母兄弟(あの体の鎧のせいで)としていじめられている、ナンセンス漫画がありましたし・・。(これは、笑いました。) 

  

2007年4月15日 (日)

大帝の剣

Img_3 「大帝の剣」を観てきました。余り期待もしていなかったのですが、SF大講談映画としては、ひょっとしたら、邦画の中では鑑賞に耐えるレベルに達した、初めての作品かもしれないと思いました。(なお、「どろろ」は別格。)何故かというと、冒頭からのとんでもないナレーション(昔から、ナレーション付き映画は駄作と決めつけています・・(笑))に始まり、出演者すべてのハチャメチャ演技、思わず笑ってしまいます。アクションも、殺陣等の流れなどに難がありますが、まあ、阿部ちゃんも(TVドラマ「結婚できない男」からヒイキ)頑張っていますし、長谷キョン(TVドラマ「おいしい結婚」で見直した)もそれなりの演技しています。しかし、なんと言っても、宇宙人に乗り移られた権三の「アララ」は最高です。メイクアップのお粗末さも気になりません。竹内某は、いつもと同じ? あと、クドカンは、立派な脚本家なのに、どうして芝居に出てくるのでしょう。などど、多少文句もありますが、とにかく、最後までシラケルことなく、楽しめました。こうした類のSF時代劇では、過去、何度も煮え湯を飲まされましたので、ほっとしたというのが、正直なところかもしれません。様式美を期待する時代劇に荒唐無稽なストーリーが融合するには、このような、喜劇調、コメディ仕立てが最も似つかわしいのかもしれません。多分、原作の小説とは、全く雰囲気の異なるものなのでしょう。その点で、演出家の慧眼に感嘆します。(ただ、演出の絵作りは、「どろろ」を見習って、もう少し凝ってほしいなあ。)

さて、原作も読んでみようかなあ。こういうことが邦画でできるなら、初期の作品の「幻獣変化」、あるいは半村良の「妖星伝」などを映画化しないかあ。折角、邦画勢が頑張っているのに、「ジンギスカン」や「椿三十郎」などの製作などを行っていると、またまた邦画界の芽を摘む道かもしれないのに・・・などと、無用の心配をしているのでした。

2007年4月10日 (火)

ソルジャー

Dscn6644 B級のテイストのある映画を1本。主演がカート・ラッセルですから、あまり一流映画という感じがしません。ストーリーは、幼い頃から兵器として育てられた主人公が、新製品(?)の人間兵器の登場で、不用品としてある惑星に遺棄されるものの、そこで出会った子供やその母との交流を通じて、人間味を取り戻し、その危機を逃れるというような内容です。惑星のセットやランボー的なアクションは、捨てがたい味があります。特に共演の女優(名前、知りません。)がお気に入りです。カート・ラッセル主演のSF映画では、「スターゲイト」や「遊星からの物体X 」の次くらいに好きなのです。あっと、「ゴーストハンターズ」もいいですねえ。あの3人の用心棒は、若山富三郎の「子連れ狼三途の川の乳母車」の弁天三兄弟ですよね。これも機会があれば、ご覧ください。なお、特に、関連するフィギュアなどはありません。ちなみに、「ニューヨーク1997」のスネークはフィギュア化されているようですが、その足は短足になっているのでしょうか。(欧米人にしては、短足で有名なようです。)そして、喜劇の「潮風のいたずら」や、「エクゼクティブ・デシジョン」の事務屋も楽しいです。また、スーパーマンのパロディの映画(題名を失念)も面白かったねえ。それにしても、SF映画やアクション映画の主演が多いのですが、いつまでもB級の香りを失わないでほしいものです。(笑)

2007年4月 4日 (水)

金星ガニ

Dscn6825 「金星人 地球を征服」という映画を見た人は少ないと思います。写真が、そのビデオです。しかし、この表紙に描かれている蟹のようなモンスターは、どこかで見たことがあると思います。かつての怪獣ブームの立役者の一人である天才編集者(?)の大伴昌司が監修した、「世界怪物怪獣大全集」というキネマ旬報の特集号があります。このモンスターは、この本で、最初に紹介されたのではないでしょうか。美女に襲いかかっている場面が、強烈なインパクトを与えています。私は、このたった1枚のモノクロ写真から多くのファンが生まれたと思っています。その後、ビリケン社からもこのモンスターのキットが発売されるなど、その人気は続いています。Dscn68201_1 二番目の写真が、キット完成品です。ユニークなデザインの姿でしょう。愛嬌もあります。私も好きなのです。

しかし、ゆめゆめ、このビデオを見ることなかれ!!百年の恋も、千年の夢も、一瞬で醒めます。Z級のひどさです。決して、見てはいけません。

そういえば、ビリケンのキットで、もう一つ、同じようなモンスターがいました。トカゲ型の宇宙人で、本編のストーリーとは何も関係ない形で登場するという映画でした。Dscn68191_1 こいつです。Dscn6824「 レーザーブラスト」というタイトルで、DVD化もされています。そのデザインは、誠に、素晴らしいのですが、肝心な映画が・・・・。

繰り返しますが、映画自体は、ご覧にならないほうが、幸せというものです。

そう言えば、ビリケンでキット化されたモンスターの中には、まだ、あんな奴が・・、いや、止めておきましょう。きりが無いですから。(笑)

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

Img_2 アニメ映画では、もう一つ、お気に入りがありました。「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」です。高橋留美子原作の有名な漫画のアニメ化です。この原作の漫画もファンなのですが、何気なく見た、この映画にも驚嘆しました。

冒頭しばらく見ていて、TV漫画でよくあるように、同じ絵を使った手抜きの使い回しだとばかり思っていたら、あにハカランや、実に巧妙なトリックだったのです。誠に感心しました。ストーリーも絵もシュールで斬新です。アニメと馬鹿に出来ない見事な演出です。特に、一種の摩訶不思議からホラー物へ、そして大SF映画に転換する演出も冴えています。また、ラムちゃんを始め、サクラ、名前は忘れたが、あたるの同級生達、校長などは、原作以上に良く肉付けされています。あの校長の親鸞の説教が耳に残っています。錯乱坊(チェリ-とは良く言った。)の登場が少ないのが唯一の欠点です。そのほか、ドイツ軍装や戦車、戦闘機など、また、仮装のウルトラ怪獣のぬいぐるみ等、男心をくすぐる道具立てが盛りだくさんです。また、これは、原作からのものだと思いますが、宇宙人だから「星が違う」などの台詞も、思わず小膝をたたきます。

是非、一度、騙されたと思ってご覧ください。もっとも、皆さん、ご存知ですよね。万が一、ストーリーを知らない方のために、これ以上はお話できませんが、アニメの歴史に残る大傑作だと信じています。いかがでしょうか。

なお、モンスターもチャンと登場します。この世のものでない者(宇宙人)が・・・(笑)

2007年4月 3日 (火)

シンドバッドの冒険

Dscn6828 東映アニメの「アラビアンナイト シンドバッドの冒険」をご存知ですか。なんとも懐かしい映画です。アラビアンナイトの世界、シンドバッドの冒険が大好きになったきっかけのアニメであり、私にとっての美男美女というイメージを形成した映画かもしれません。主人公シンドバッドの男振り、サミール姫のしとやかさ、凸凹コンビの船乗りの狂言回し、度々挿入される楽しい歌、また、悪大臣の悪役ぶり、その手先で、斑の卵から生まれた蝙蝠の嫌らしさ、子供のように無邪気な王様、その王様が遊ぶおもちゃ等々、どのキャラクターも魅力一杯です。そして宝の島を守る怪物達も登場します。お約束の大ハゲワシ、空飛ぶ電気くらげ、巨大な守り神像、強烈なインパクトで、忘れられません。脚本には、あのドクトルマンボウの北杜夫も参加しているようです。ともかくも、センスオブワンダーに満ち溢れた絵作りや雰囲気が、今なお私を魅了します。東映アニメの中でも、もっと、もっと評価されていいと思います。ところで、最近、何かの雑誌で読みましたが、その昔、東映アニメ映画の作画のため、モデルとして造られた人形が多数発見されたとか、この映画の人形があれば、是非、フュギュア化してもらいたいものです。この映画の登場人物に関しては、私、買います。(きっぱり。)それだけ好きなアニメ映画です。Dscn6829とはいっても、私は、実は、アニメ映画は余り好きではないのです。ディズニー映画でも、気に入っているのは、「眠れる森の美女」と「シンデレラ」ぐらいでしょうか。前者のオーロラ姫と「シンデレラ」の美しさは格別です。 しかも魔女や継母の悪の魅力も特筆すべきです。

 私の中では、そのほか、ジブリ作品が別格として存在し、このブログでも既に御紹介もしていますが、ともかく、機会があれば、このアラビアンナイト映画の素朴な動画の世界をご覧ください。オマケにDVDの裏面もどうぞ。

2007年4月 1日 (日)

白鯨

Dscn6671 話題が出ましたので、今回は「白鯨」です。この文学の不朽の名作の映画化は、やはり、読者が持つ原作イメージとの乖離との戦いとなります。私なども、主人公の頼もしい友人となるインディアン(?)は、原作の持つイメージより、はるかに貧素だなあという印象を持っています。そして、封切り当時、大根役者、ハム役者(向こうでは、へたな演技をこういうらしい。)と批判轟々だったペック船長。まあ、頑張っていますよ。

 この映画の醍醐味は、ラストの白鯨との壮絶な戦いにあります。CG技術に慣れた今の目から見れば、白鯨や船のミニチュア、あるいはプールの波の大きさがチャチというかもしれませんが、曇った空、無数に飛び交う海鳥達、白鯨の猛烈な突進、あの目など、当時にしてはスケールの大きな特撮(あくまで、トクサツですが・・・)であり、なかなか、捨てがたい迫力があります。また、ロケともよくマッチしています。写真のようにDVDで発売中です。是非一度、ご堪能ください。

Photo_2 捕鯨日本でも、当然、鯨の関係映画はあります。大映、勝新太郎主演の「鯨神」です。この鯨は、肉食のマッコウクジラではなく、多分、セミ鯨です。肉食の歯くじら類ではなく、オキアミを食べているひげクジラ類です。見るからに温厚そうな奴ですが、そこはドラマです。白鯨並みの札付きの鯨になってますが、最後は・・・。ラストは、ある意味日本らしくて、結構、びっくりします。確か、この鯨神は、食玩のシリーズで、立体化されていたような気もします。(なんだったかなあ・・・)写真はビデオ版です。

USゴジラ

結構、内容は良いのに、嫌われている作品があります。「GODZILLA」、通称「USゴジラ」もその一つです。  Img_4 ハリウッドが、東宝から版権を買い、製作したゴジラ映画ですが、製作に至る経緯でも、自薦、他薦の監督候補が一転、二転し、結局「インデペンデンス・デイ」が大ヒットしたローランドエリッヒ監督に落ち着いたということです。しかし、この監督には、「ゴジラ」に何の思い入れもなく、その時点で、ゴジラの姿が大きく変わったと睨んでいます。なにしろ、日本の東宝版のように、砲弾にも、ミサイルにも不死身の、怒れる魔神のような存在ではなく、あくまで巨大な普通の生物として描いたのです。「白鯨」と「マッコウクジラ」の違いです。また、近代兵器の攻撃を回避するため、このゴジラは、素早く走ります。しかも、腕を曲げ、鶏かトカゲのように走るのです。あまり格好は良くありません。第一、容姿も良くはありません。目が小さく、顎が大きく、そのくせ歯は小粒で、顔も大きく、肩幅もあって、背中の棘も意味不明です。ゴッドを冠する名には値しないデザインです。

しかし、この映画で、初めて、巨大ビルのある現代の大都市に、怪獣が現れたらどうなるのか、という絵を私達に見せてくれたことは、素直に評価したいと思います。(良い評価をすると、東宝ゴジラファンからクレームが来そうです(笑)。なにしろ、最後の東宝映画では、そっくりな怪獣が「ジラ」と呼ばれ、神の名を剥ぎ取られ、「魚食い」と揶揄されていました。)

 印象的な素晴らしい映像が沢山あります。例えば、海面が大きく盛り上がり、釣り人に向かってくるシーンはイマジネーションの勝利です。足音で車が振動し、摩天楼から、巨大な姿を覗かせるシーンも見事です。あるいは、ビルの間を足や尻尾を少しずつ見せながら、ほとんど下から見上げた角度での映像は、巨大さを良く作り上げています。やはり、人間の目線は重要です。それまでの東宝映画では、決して見られなかったものです。もっとも、逆に、冒頭の水爆とイグアナの登場シーンなど、嫌いな場面も多々ありますが・・・。それはそれとして、CG技術を駆使した怪獣映画の新たな展開、方向性を示した映画と積極的に位置づけましょう。

Dscn6901_2 結局、この映画は、東宝の「ゴジラ」映画ではなく、ハリーハウゼンの「原子怪獣現わる」のリメイク映画化ではないかと疑っています。Dscn6918_1 また、低調な人気のせいか、最近は、模型も余り見かけません。写真のXーPLUSの物ぐらいでしょうか。この模型は、完成品モデルですが、私から見ても、出来が粗雑すぎるので、箱だけご覧ください。さらに、DVDもトールサイズが発売されません。(一番目の写真) まあ、根強いファンを敵にしたのですから、しかたないでしょうなあ。

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