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2007年2月18日 (日)

吸血鬼映画(その2)

吸血鬼映画の話題を、もう一回。私も好きです。

 異色の吸血鬼映画として、ごった煮の天才タランテDscn7046 ィーノ監督の「フロム ダスク ティル ドーン」があります。題名の意味は島崎藤村か(笑※)。この映画は、前半、狂気でチンケな兄弟の銀行強盗道中記かと思えば、最後は、吸血鬼の巣窟での大立ち回り。下品な上に、スプラッターの血糊ドバの阿鼻叫喚です。全く好みではありませんが、日本の鬼婆伝説や欧米の恐怖の宿屋伝説などに由来する設定や、杭が簡単に刺さることから「吸血鬼は体が柔い」等という台詞の良さが妙に心に残ります。そして、最後のシーン、翌朝の日が昇った周辺の静かな情景は、悪夢の地獄図の後だけに、なんとも素晴らしい。(※薄明かりから夜明けまで)

 SF映画の世界でも、吸血鬼を元ネタにしたお話はたくさんあります。Dscn7026Dscn7035  例えば、「地球最後の男」、チャールトン・ヘストン主演でリメイクして「オメガマン」となりました。これは、人間が極少数となった近未来の世界で、夜行性になった、吸血鬼のような元人間達との抗争を描いています。オチも血の話で締めています。

 また、B級映画ですが、「バンパイアの惑星」という映画もあります。Dscn7042この映画は、ラストのオチが秀逸ですが、未見の方のために、ここでは書きません。まあ、見ることをお勧めする映画でもないですが、アイディアを買いましょう、という意味です。(念のため)

Dscn6653_2 さて最後に、「スペースバンパイア」をご紹介します。 あのモダン・ホラーの大傑作「悪魔のいけにえ」を作ったトビー・フーパー監督のSF映画です。ストーリーは、ハレー彗星に隠れている悪魔のような姿の宇宙人が、人間の精気(生体エネルギー?)を吸い取りに来るというものです。 映画の出来は、冒頭のハレー彗星で、3人の全裸の美男美女が入ったお棺を発見、回収するところまでは、快調でした。ところが、その後は、ストーリー展開が支離滅裂。何の醍醐味もないまま、やたら電磁波を撒き散らすような宇宙人の襲撃やら、どんな混乱が起こっているのか、全くわからない街中のパニック(パニックはそんなもの?)がやたら景気の良い音楽に乗って描き出され、観客は、唖然としたままラストを迎えることになります。「金返せ」とまで言わないのは、ひとえに、裸で頑張った女優「マチルダ・メイ」に義理立てしてのことです。その美貌とスタイルとに敬意を表します。眼を開けた瞬間、あの宇宙飛行士が魅せられてしまうことにも納得できます。ところで、この女優さん、その後、どうなったのでしょう。誰か知りませんか?

 ともかく、吸血鬼を元ネタにした映画は、まだまだあります。Dscn7037 Dscn7039 ただ、最近は、血を吸うシーンが、肉を食うようなスプラッター的なものに変化してきています。私は、ゾンビ映画が生理的に好きではありません。正直に言うと、肉片や内臓をこれでもか、というほど見せ付ける映画は大嫌いです。映像の妙は、観客の想像力に訴えるものです。内蔵までそのまま見せてどうするのか。あの「悪魔のいけにえ」でも直接的な映像表現を極力避けています。だからこそ、あの凄まじい恐怖感が生まれるのです。最近のJホラーでも同じです。(といっても、私、Jホラー作品は一度きりでそれ以降見るのを止めました。心底、生理的に怖い(笑)。)大映時代劇の一瞬の斬り方、見せ方を参考にしてもらいたいものです。

 しかしどうも、最近のハリウッド映画には、そのまま露骨に見せるハードな傾向が強く感じられます。このままでは、黒澤映画の真似をして、ただ大量に血糊を出しすぎた結果、東映残酷時代劇が消えていった歴史の二の舞になるのではないかと危惧しています。(もっとも、それだけの理由でなく、ストーリーに厚みがないことが大きいです。)撮影技術が進歩したことが、かえって、映画の質を落としていますねえ。うん、うん。

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