凸凹フランケンシュタインの巻
ユニバーサル・モンスターのオールスター映画といえば、「凸凹フランケンシュタインの巻」という映画がありました。この映画は、怪物映画の人気が下火になり、アボット&コステロという当時の喜劇俳優コンビの人気にあやかろうとした企画でした。しかも、かつて一枚看板を張ったモンスターたちとのコラボレーションです。出てくるモンスターの俳優が凄いメンバーです。元祖ドラキュラ俳優の「ベラ・ルゴシ」扮するドラキュラ。ボリス・カーロフの正統後継俳優「グレン・ストレンジ」のフランケンシュタインの怪物。狼男は、そのまま「ロン・チャイニー・ジュニア」という豪華布陣です。また、声だけの透明人間が出演していました。ただし、初代の「クローズ・レインズ」ではなく、二代目の「ヴィンセント・プライス」でした。ともあれ、本物の俳優演じる本格的なホラー・コメディというふれこみは、間違いありません。ボリス・カーロフが出ていないのが、悔まれます。噂によると、ボリス・カーロフがマッドサイエントを演じた「フランケンシュタインの館(未見です。)」から始まったモンスター競演の最後の作品とのことでした。
もっとも、現在の目で、そしてコメディ映画として観たら、そんなに面白くもなく、かつての本物の俳優が演じた本格的なモンスターが登場することに意味があるような気がします。個人的には、ホラー・コメディのお勧めは、「ヤング・フランケンシュタイン」と「ドラキュラ都へ行く」と「ロマン・ポランスキーの吸血鬼」の三作品です。
しかし、オチメになると、オールスター映画が流行ります。かつて、怪獣映画ブームの終焉時に「怪獣総進撃」という怪獣オールスター映画を見て、思いっきり、こけた記憶があります。ファンの夢は夢でそっとしていたほうが幸せというものかもしれません。
最後に、ユニバーサル・モンスターのオールスターにちなみ、フィギュアのセットを紹介します。サイドショー社の「リトルビッグヘッド」というシリーズです。写真は、有名ですので逐一紹介しませんが、右端は「ロン・チャイニーのオペラの怪人」です。このシリーズには、そのほか写真には載せていませんが、「ロン・チャイニイーのノートルダムのせむし男(彩色版はレア)」と「メタルーナ・ミュータント」他があります。
少し頭でっかちの小さなフィギュア(10cm弱)ですが、なかなかリアルに良くできていまして、特に半魚人に一目ぼれし、初めて買ってしまい、私の転落(コレクター)の道が始まった記念すべきものです。
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