クリストファー・リー物語
「クリストファー・リー」は、いわずと知れた「吸血鬼ドラキュラ」で一世を風靡した英国のドラキュラ役者です。私、大伴昌司が編集したキネマ旬報別冊のホラー映画特集を見て以来のファンなのです。今回、オルタネイティヴ・イメージズ製のレジンキットの胸像(スティーヴ・ウエスト原型)を完成させましたので、ご覧ください。
この映画は、前に「ユニバーサル・モンスター」の時にご紹介しましたとおり、吸血鬼映画としては、初のカラー映画で、大傑作です。
この1作で、クリストファー・リーは、ドラキュラの代名詞となりました。当たり役は、その俳優にとっては、両刃の剣です。あのショーンコネリーが007を脱するに悪戦苦闘したとおりです。結局、しばらくは、ハマープロのドラキュラのシリーズに出演するものの、それ以外は余りぱっとしませんでした。 「1941」も三船敏郎と同じく、期待はずれでしたねえ。
ところが、晩年、不死鳥、いや文字通り「不死者」のようによみがえり、確かに年は取ったものの、持ち前の低音の魅力を生かした活躍をしています。「スリーピー・フォロー」、「チャーリーとチョコレート工場」、「ロード・オブ・ザ・リング」、ついには、SWにも、ライバルのピーター・カッシングに遅れること二十年、で登場したのです。なにしろ、ヨーダとアクションまで披露したのですから驚きです。それにしても、これらの活躍は、やはり、それぞれの監督が、クリストファー・リー、いや「生きているドラキュラ」のファンだったのではないでしょうか。(そう確信しています。)ともかくも、いつまでも、元気で頑張ってほしいものです。
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