猿人ジョー・ヤング
映画「猿人ジョー・ヤング」は、「キングコング」を生み出した特撮マンのオブライエンとその弟子ハリーハウゼンのコラボレーションで作られた、傑作モデルアニメーション映画です。幼い頃、テレビ放映で見て以来、その面白さに惚れています。
現在、見直しても、当時の特撮技術も決してその価値を失わず、ぎごちない動きが、モノクロとあいまって、なんとも魅力があります。また、巨大怪獣ではなく、巨大生物というサイズも、ライオンを投げ飛ばしたり、力自慢の格闘家達とのユーモラスな綱引きなど、映像的な効果をいっそう高めています。蛇足ながら、分厚い電話帳を引き裂くようなパフォーマンスや、毛皮を巻いた野獣のようなプロレスラー達の姿は、いまだに目に焼きついています。そして、最後もハッピーエンド、なんとも心に残る映画です。DVDも発売されています。是非、機会があれば、古典としてお楽しみください。
ところで、この映画は、半世紀たって、「マイティ・ジョー」として、類人猿フリークの特殊メイクアップ師のR・.ベーカーのメイク技術やCG技術などを使ってリメイクされています。しかし、猿のリアルさの向上が面白さにつながるものではありません。逆に、印象としては、シャーリーズ・セロンの姿の方が目に焼きついています。(当然?)そして、レイ・ハリーハウゼンのカメオ出演が話題になりました。ともあれ、リメイク映画が製作されるのは、オリジナルが隠れた人気を保っている証拠ですし、アメリカではガレージキットも依然として発売されています。また、機会があればご紹介します。
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