狼男
狼男の映画は、昔から数多く作られています。最近は、ほとんどCG製でありますが、やはり、ハリウッドの誇る名メイクアップ師のジャック・ピアースが造型した狼男が一番です。
ところで、サイレント時代から、いわゆる怪奇映画は製作されており、「ノートルダムのせむし男」や「オペラ座の怪人」を演じて一世を風靡したロン・チャイニィーという怪奇役者がいました。この俳優は、自分でメイクアップを工夫して、観客の度肝を抜いています。鼻を天向かせた、オペラ座の怪人のメークは、いまだに語り草です。モデルキットも根強く販売され、人気の高さを証明しています。前置きが長くなりましたが、この名優の息子、ロン・チャイニー・ジュニアが主演した映画が、その名もずばり「狼男」です。まあ、かえるの子はかえるということでしょうか。
この映画の中で、満月の夜、徐々に顔が狼のように変化していくシーンは、いわゆるコマ撮り撮影だと思いますが、なんともレトロな味があります。しかも、すべて狼の姿に変身するのではなく、いわば、半獣人のような姿であり、さすがに名メイクアップ師の手腕に感心するだけです。いまでも、狼男といえば、このデザインが基本形です。写真のバストモデルは、ジオメトリック社から発売されたレジン製のキットを完成させたものです。たまには、ハリウッド映画の怪奇映画の古典をご覧ください。かなりの作品がDVD化されています。いまのホラー映画より、格段に楽しめて、心の栄養になります。
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