スピルバーグ、スピルバーグ(その4)
さて、スピルバーグ作品のお話は、今回でいったん終わります。実は、前回、取り上げた「ロストワールド」以後は、画期的な作品といえば、「プライベート・ライアン」しか、ありません。 この映画は、第二次世界大戦もの、いわゆる戦争ものを、最新の技術を駆使して、戦場の悲惨さをリアルに描いた衝撃作です。
SFでもなく、モンスターも出ませんが、色彩を抑えた画調、手持ちカメラのブレや変幻自在に変わるコマ数などの撮影の見事さ、そして、海中を突き抜ける弾丸などをSFX技術で完璧に再現しています。タイガー戦車のキャタピラはCG製とか?さすがに、スピルバーグは、スピルバーグです。もう、能天気なアクション戦争映画は作れません。その方面のファンとしては、少し残念です。
その後、「A.I」とか、「マイノリティ・リポート」などのSF映画を撮りますが、何故、こんなものを作ったのか、よくわかりません。どこかに、迷い込んでいるような感じです。
そして、以前に、このブログで、辛口に紹介した「宇宙戦争」です。リメイクされた「宇宙戦争」は、ある意味で、これまでにない、画期的な「宇宙人侵略もの」ですが、期待していただけにがっかりです。もちろん、見せ場としては、町の破壊シーンは、物凄くよく出来ており、怪獣映画らしいシーンもありますが、スピルバーグゆえに、映画として、もっと、もっと期待していたのです。残念でした。
最後に、オリジナルの「宇宙戦争」の円盤の模型写真を紹介して、初心に返ることを祈念し、次の作品に期待することとしましょう。 このキットは、海外のジオラマキットから、取り出し、自作の台座に取り付けたものです。光線の色に試行錯誤中です。
なお、スピルバーグの初期の作品には、「ET」や「未知との遭遇」などの大ヒット作品がありますが、私の好みではありませんので、紹介を省いています。ご了承ください。
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