その名はハリーハウゼン(その5)
ハリーハウゼン・シリーズも、今回で一旦、終了します。そのトリとしては、やはり、最後の作品「タイタンの戦い」を取り上げたいと思います。最高傑作の「アルゴ探検隊の大冒険」と同じく、ギリシャ神話を題材にした作品で、ゼウス役にローレンス・オリビエを迎えるなど、数多くの有名なスター達を配役した、超大作です。また、クリーチャーも、髪の毛が蛇の「メデューサ」、海の怪物「クラーケン」、半獣半人の敵役、羽を持った天馬「ペガサス」、狂言回しの機械仕掛けのふくろう等、これでもかというほど登場します。面白くないわけがないはず・・・だったのですが、どうもなんともイケマセン。ストップモーション撮影には、助っ人もあったようですが・・・・。ただ、すくいは、「メデューサ」の造型と、這いずり回る動きが秀逸でした。もっとも、画面の照明が少し暗すぎて、よくわかりませんでしたが・・。個人的には、「クラーケン」のデザインも、好みなのですが、余りにも、動きがデクノボウで、割を食っています。ということで、映画の出来はいまいちですが、ファンなら是非見てください。なお、写真は、レジン製のガレージキットの「メデューサ(ジム・デビットソン原型製作)」と「クラーケン(ディメンションナル・デザイン社)」です。実は、「メデューサ」は、これ以外に、ジオメトリック社のソフビキットを、知る人ぞ知るモデラーが製作した素晴らしい完成品を秘蔵しているのですが、事情がありまして、今後、機会があれば紹介することにします。 また、レイ・ハリーハウゼンの作品には、このほかにも、CGの革新的な作品のジュラシック・パークが登場するまで、恐竜映画の最高峰だった「恐竜百万年」や、ゴジラのモデルとなった「原子怪獣現る」、巨大蟹や巨大アンモナイトなどが楽しい「SF巨大生物の島」、有名なイーマ竜が登場する「地球へ二千万マイル」など、傑作や佳作がたくさんあります。一ファンとして、いずれ、併せて、ご紹介もして行きたいと思います。今回は、最後のおまけに、ビリケンのキットのイーマ竜をどうぞ。 さらに、チェスピースから、何体か、ご覧ください。
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